- A:一般向け 「身体塾・武道塾」
(対象:普段身体を動かしていない方も、年齢を問わず、自分の身体に興味のある方ならどなたでもご参加いただけます。)
"年老いても衰えない身体、年老いてなお美しくなる身体を手に入れましょう。" 昔日の武道の達人は、年老いてからも若い者がいくら挑んでも勝てなかった、と言います。 その秘密、それは、"身体を知って使っていた"と、"人との関係性を熟知していた"いう、当たり前のことだったのです。それを学ぶということをPCで言えば、OSを入れ替えてしまう、ということです。 身体は日々「わたし」として働いてくれています。別段、腕を右へ、足を左から、腰に力を入れて…、といった指示を出していないのに、です。身体は、「わたし」の欲求、や"こうしたい"という意思、あるいは、身に迫る危険や、生理的な反応によって、自動的にそれは見事に動いてくれます。ですから、「わたし」は自分の身体に何の不思議も持たず、日々を過ごします。しかし、余りにも完璧に自動的に働いてくれるが故に、間違った使い方もしているとは気付きません。それが、年を重ねてからの故障に繋がっているのです。 また、武道は言葉を用いないコミュニケーションです。そして、決して敵と対立しないのです。しかし、無言のコミュニケーションと言っても、決してパントマイムのような形態でのコミュニケーションではありません。もっと深い、人の意識や意思との無言の会話なのです。 人は向かい合った時、目を一番先に無意識的に見るという統計があります。それは、無意識の内に相手は、自分に対して敵意があるのか、無いのか、無視しているのか、いないのか、重要な人なのか、そうでないのか、自分に向き合ってくれている人なのか、そうでないのか、といった、人間関係の一番深い部分をキャッチする為なのです。 どうして、そこをキャッチしなければならないか。それは、言葉は嘘を付けるからです。 昔から「目はこころの窓」と言いますが、正にそのことなのです。 そういった、人としての全体を稽古していくのが武道なのです。 そんな身体の不思議を、武道を通して体験し、年老いても衰えない身体、年老いてなお美しくなる身体、そして、誰とでも素直に関われる自分を手に入れましょう。 - B:表現者向け「表現塾集中講座」※ショーケース付(選抜有)
(対象:役者・ダンサー・パフォーマー等身体表現を行う方、志す方に向けた合宿型集中ワークショップです。 キャリアは問いません。)
確かに演劇は虚構であり、作り物である。だからこそ、虚構の上に真実を生み出さねばならないからこそ、より深い関わりが必要とされる。関わるべきもの同士関わらないまま、何かを生み出したつもりになっている。そんな演劇ほど退屈なものはない。いや、それはもはや演劇ではなく、段取りのおさらいである。本当の演劇とは、関わりの中から何かを生み出すことである。演技とは、関わりの中から何かを生み出す技である。それは見せかけの関わりではない。「つもり」では通用しない世界なのだ。 (平岡秀幸・俳優 /NPO劇研・アクターズラボ講師/ 京都市立芸術大学・大阪音楽大学 非常勤講師京都府立精神保健センター・演劇プログラム講師) 平岡氏が2010年2月、3月に行われた私達の公演「Real Contact 2010」に出演した時に寄せてくれたコメントの一部です。これほど端的に舞台を、表現を語ってくれた言葉はありません。この演劇という単語をダンスや舞踊に置き換えても、もちろん、この文章の通りです。 この平岡氏の文章の中で、一番怖いところは「つもり」。言葉を変えれば、「思い込み」でもあります。その「つもり」を徹底的に排除し、リアルな身体、リアルな芝居を表出させよう、というのが「表現塾」です。 よく「舞台空間」という言葉を耳にします。しかし、その舞台空間は演者が自由に作り出すものである筈が、具体的な舞台の空間しか観た事はありません。そんなところも切り崩し、演者の実力を向上させるのが狙いです。 観客からどう見えているのか、それは自分の意図した通りなのか、身体は動いたのか、動かしたのか。「表現」という、夢を与える素晴らしい立場を選んだ人達と、徹底的に突っ込み合って「虚構の上に真実を生み出さねばならないからこそ、より深い関わりが必要とされる。」を実現したいのです。 もちろん、たった4日間で皆が極端に成長するのではありません。4日間で成長の種を生み出して欲しいのです。そして、最後のショーケースで、その種の一端でも観客が見ることが出来たなら、今回の表現塾は大成功だと思っています。 - C:ショーケース
武道がどのように身体表現の現場=舞台で活かされるのか。 コンテンポラリーダンスの巨匠、ウィリアム・フォーサイスとカンパニーメンバーは、何故、毎年、日野晃に学び続けているのか。このショーケース公演では、B/表現者向けの講座の受講者の中から選抜されたメンバーが、実際に劇場空間でパフォーマンスとしてその成果を上演します。 和太鼓奏者、日野一輝のライブ演奏もあわせてお楽しみ下さい。
- 日野晃 ( 武道家 )
- 1948大阪生まれ 中学時代は器械体操で、オリンピック強化選手に選ばれる。 60年代後半から前衛ジャズドラマーとして故阿部薫氏、山下洋輔氏等、内外の一流ミュージシャン等と共演。他方、劇団維新派や田中泯氏など舞踏家や、詩人吉増剛造氏他、他ジャンルの芸術家ともコラボレーション。 現在、日本の伝統武道の歴史に残る達人を、まったく新しい視点から研究。達人の身体技術、意識操作技術、哲学を整理し日野理論として構築する。 一流アスリート、格闘家への個人指導、フランスにて毎年武道WS開催のほか、ウィリアム・フォーサイス氏に招聘され、毎年フォーサイスカンパニーにてワークショップを開催。オランダ、エミオ・グレコ氏に招聘されWS開催。イタリア、ブロードウェイ・ダンスミーティングに招聘-。映画「椿三十郎」の武道指導、野田秀樹氏の「ロープ」の為のワークショップ。現代舞踊学会にて講演、ワークショップ開催。BS日テレでタレント安めぐみさんと6週に渡り「美の護身術」を放映。DVD発売。
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タイトル DANCE BOX身体表現講座2011冬
『 武道家・日野晃による身体のワークショップ 』 -
日時 一般向け
身体塾・武道塾2011年 2月 5日(土) 〜 6日(日) 表現者向け
表現塾2011年 2月 7日(月) 〜 10日(木) 表現塾ショーケース 2011年 2月 11日(金)
※参加資格:表現塾@〜Eのうち3コマ以上と、2/9-11の3日間参加できること -
スケジュール
日野塾A: 一般向け (参加資格:どなたでも。) 11:00 ~ 13:30 14:30 ~ 17:00 18:00 ~ 20:30 2/5(土) 身体塾 @ 身体塾 A 武道塾 @ 2/6(日) 身体塾 B 身体塾 C 武道塾 A
日野塾B: 表現者向け (参加資格:表現者、もしくは表現者を志す方。) 11:00 ~ 13:30 14:30 ~ 17:00 18:00 ~ 20:30 2/7(月) 表現塾 @ 表現塾 A 表現塾 B 2/8(火) 表現塾 C 表現塾 D 表現塾 E 2/9(水) 表現塾 2/10(木) 表現塾 ショーケース・リハーサル ※ショーケース出演については選抜有。
日野塾C: ショーケース(武道のエッセンスを表現に活かしたパフォーマンス鑑賞/ 日野塾Bの実践発表の場/) 2/11(金) 表現塾 ショーケース・本番 @14:00開演 A17:00開演 (全2回公演) -
料金 一般向け・1クラス ¥ 2,500 一般向け・通し受講料 ¥ 13,000 表現者向け・通し受講料 ¥ 30,000
※5日間通しでの参加を基本としますが、2/7-8の6コマ中、参加できないコマのある方は、 1000円×欠席コマ数を引かせていただきます。単発の受講はできません。ショーケース前売 ¥ 2,000
※WS受講者は500円割引有ショーケース当日 ¥ 2,200
※WS受講者は500円割引有 -
会場 Art Theater dB 神戸
交通アクセス・MAPは MAP + アクセス << CONTACT US -
予約方法 1.『名前』『住所』『電話番号』『メールアドレス』『受講クラス』
を、電話・メールにてお知らせ下さい。 ( 表現塾受講の方は活動歴、身体・武道塾受講の方は受講の動機もご記載ください )
2.受講料を下記口座にお振込み下さい。
三井住友銀行 天王寺駅前支店 普通 1504687特定非営利活動法人 ダンスボックス
3.当日、振込控を確認のためご持参下さい。
★遠方よりご参加の方は、宿泊についてのご相談も承ります。お問合せ下さい。
★尚、ワークショップ開催中に他者に迷惑のかかる行為・危険をともなう行為が見受けられた場合、主催者の判断で参加をお断りする場合がございます。
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予約・お問い合わせ NPO法人 DANCE BOX
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主催など 主催 NPO法人 DANCE BOX 協力 日野武道研究所