4月2日
2009.04.02
3月16日に神戸・新長田に無事、引越しました。取りあえず、アスタくにづか4番館の2Fに荷物を降ろし、仮事務所兼スタジオとして神戸での活動の第1歩を踏み出しました。
4月2日から、同じ棟の4Fにあるライブハウス(元SITE KOBE)へ移動。
その日に早速、以前から決まっていたSUNTVの「笑い飯・千鳥の舌舌舌舌(ベロベロタンタン)」の収録がありました。
こちらに来てから、近隣の商店街へあいさつ回りに行きましたが、いずれのお店の人もdBに対して強い関心と期待をお持ちであることを感じました。
震災で一度、コミュニティが崩壊した後、現在まで復興にかけられてきた熱い思いと、私たちも協働していきたい思います。
また、4月5日には、神戸ビエンナーレ2009 半年前プレイベントの一環で「ダンス列車が走る!IN 地下鉄海岸線〜ダンス・ダンス・ダンス〜」を開催いたします。三宮・花時計前から新長田から貸切電車でのダンスに始まり、新長田駅前から大正筋商店街を巡って、ArtTheater dB神戸が終着駅になります。出演は近大・踊り組、小寺麻子他、音楽は三田村管打団?の選抜メンバーと桴桴が担当します。ダンスと共に新長田の街も楽しんでいただければと思います。
お勧めは、そばめしとぼっかけ(すじ肉とこんにゃくを煮込んだもの)。50軒あるお好み焼き屋さんから、選んでくださいね。
ArtTheater dB神戸の正式なオープンは4月29日(祝)になります。記念シンポジウムとして「地域社会にとってアートの果たす役割とは〜劇場を中心に〜」を開催いたします。基調講演はアサヒビール芸術文化財団の加藤種男氏と北九州芸術劇場の館長の津村卓氏にお願いしています。また、神戸で活動するアーティストや劇場関係者等もパネラーとして参加いたします。
シンポジウム終了後にはささやかなパーティも準備していますので、皆さま是非、ご来場ください。
5月1日から5日にかけては、岩下徹、隅地茉歩、エメスズキによるワークショップを開催します。地元の人も参加しやすい内容で実施いたします。またGW中ですので、遠方の方も是非、ご参加ください。宿泊ご希望の方についてはご相談ください。
こけら落としの公演は5月16日(土)、17日(日)と23日(土)、24日(日)に開催いたします。出演は地元・神戸を拠点として活動するアンサンブル・ゾネを始め、関西から世界にかけて活躍するアーティストの競演です。
劇場の舞台は5間(間口)×4間(奥行)×6m(高さ)で、客席はひな壇組みで122席の予定です。フェスティバルゲートのArt Theater dBよりもひと回り大きく、高さがあるので作品がどのように見えるか楽しみです。
また、一昨年の秋にワークショップからスタートした循環プロジェクト「≒2(にあいこーるのじじょう)」は、初演後、昨年の12月には東京の明治安田生命MY PLAZAホールでの公演を経て、4月末には松山、5月には神奈川の桜美林大学と世田谷美術館での公演が予定されています。障がい者のダンスという枠組みではなく招聘されたのが、快挙だと思います。
その他に5月20日から、劇作家・演出家の菱田信也を講師に向かえ、演劇のワークショップを開始します。‘01年新長田を舞台に書いた「いつも煙が目にしみる」が第1回近松門左衛門賞優秀賞、更に原作をベースに改作した「パウダー〜おしろい〜」が’06年読売文学賞(戯曲シナリオ部門)を受賞。
「パウダー」は兵庫県立芸術文化センターで上演されたものの、原作の「いつも煙がめにしみる」は演出上の難しさから現在まで上演されてきませんでした。
今回、ArtTheater dB神戸のオープンを機に、作品の舞台となった新長田から市民劇団を立ち上げるべく、ワークショップをスタートし、この作品の上演を9月に市民と共に創造したいと思います。
また、ダンス、演劇の貸館としての業務も開始いたします。4月から9月までは、オープン記念期間として、格安の料金で劇場及びスタジオを開放いたします。詳細については追って、Web上でお知らせいたします。
ArtTheater dB神戸では、鑑賞事業に止まらず、様々な階層の人が出会い、遊び、学び、対話できるような劇場を目指したいと思います。
多様な価値観が交錯する「はらっぱ」のような劇場に、皆様どうぞ足をお運びください。
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