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2020.3.5

御礼

INFORMATION

この度、令和元年度(第70回)芸術選奨 文部科学大臣賞(芸術振興部門)を、ダンスボックス代表の大谷燠が受賞しました。

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この度の受賞を受け、皆様に御礼申し上げます。

この賞は今まで活動を共にしてきましたDANCE BOXスタッフをはじめ、協働いただいたアーティストや地域の皆さま、支援いただいた行政や関係者の方々を代表して、頂いたものだと思っています。

1996年まだコンテンポラリーダンスという言葉が一般的に流通していない頃、新しい身体表現を志すアーティストと共にDANCE BOXを立ち上げました。情報化社会が一気に加速しはじめたこの時期で、身体で思考し表現することの大切さを感覚していました。新しい身体表現であるという以外は曖昧な”コンテンポラリーダンス”という領域にあることに可能性を感じ、またその新しい分野において、けっして権威化しないことを心掛けてきたつもりです。

アートのためのアート、ダンスのためのダンスを志向するとき、政治や経済に左右されない普遍的な思いがあり、そのことが大事だと思っています。 一方で表現することは社会とかかわるという同時代性と寄り添ったり抵抗していくことが求められもします。

2009年神戸・新長田に拠点を移し、私たちは第2の故郷となるまちに出会いました。このまちは、様々なバックグラウンドを持つ人が暮らし、また阪神淡路大震災も経験した懐の深いまちです。ここでの11年間は、まちの方々とアーティスト、地域と劇場が一体となって、みんなで活動してきました。下町芸術祭もその一つです。私や私たちは地域に育てられました。

アートというものが未来の社会にとって何故必要なのか。排除や孤立化が絶えないなかで、曖昧さや混沌や余白というものを表現化していくことが新しい豊かさを生み出していくと思います。
共生、ともに生きるということはどうすれば実現できるのか、考え続けたいと思います。

これからもよろしくお願いします。

大谷 燠

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贈賞理由:

大谷燠氏は,艱難辛苦(かんなんしんく)を乗り越え,30年以上にわたり,社会や地域での人々の営みと芸術をつなぐ「場づくり」に舞踊を通して取り組み,舞台芸術のみならず,多文化共生,地域活性,国際交流,教育,人材育成において多くの功績を上げられた。新たな価値観に基づく斬新な事業の数々に対して,改めて氏の理想実現への執念と前向きで柔軟な思考に敬意を表する。これまでの経験に裏打ちされた下町芸術祭は,多様な人々が交流する新しい祭りの場として注目に値する。

選考経過(一部抜粋):

芸術振興部門では,選考審査員及び推薦委員から,文部科学大臣賞候補者として15名,文部科学 大臣新人賞候補者として10名が推薦された。選考委員は芸術振興部門の特色と照らし合わせて両分野から6名を最終候補とした後,それぞれの観点から6候補を再度検討して第二次選考審査会に臨んだ。 文部科学大臣賞は,大谷燠氏の地域に根差した長年の献身的活動への称賛が委員全員から寄せられ,速やかな全員一致となった。氏の20年を超えるNPO 法人ダンスポックスでの活動は,コンテン ポラリーダンス公演を基軸に専門家育成,地域連携,国際交流,アーカイブなど目を見張る成果を上げている。