Artist In Residence 2025 – アスティア・フィトリ・プラニ編

今年度は二人のアーティストをお迎えします。
一人はインドネシアよりアスティア・フィトリ・プラニさん(9月21日~10月28日)、そして昨年度に引き続きホーチミンからジュン・グエン=ハツシバさん(10月27日~12月2日)による滞在制作を行います。
今年度は7年ぶりに海外のアーティストを対象とした「アーティスト・イン・レジデンス」事業への公募を行いました。
テーマは「アート・民俗芸能における文化の移動にともなう変容」。
このテーマにアプローチした数多くの案の応募がありました。その中で、インドネシアのジャワ島のインドラマユ地方の郷土芸能の仮面舞踊家アスティア・フィトリ・プラニによる案を選びました。
地域の風土や気候、コミュニティのなかで継承されてきた仮面舞踊が、新長田の各所での上演等を通してどのように受け止められるのかを観察すること。また、異なるバックグラウンドをもつダンサーに仮面舞踊の演目を一つ手渡してみたいという案でした。
※趙恵美さんとの練習風景
インドラマユは、今でも芸能が生活の中で娯楽を越えた意味を持つ稀有な土地です。
そこでアスティアは、仮面舞踊を小学生時代から学んできました。農耕儀礼や、人生の節目の祝いごとなどで踊られています。
アスティアは、さまざまな場に引っ張りだこのダンサーとのこと。現在は、インドネシア教育大学舞踊教育学科に在籍中です。今回、海外への渡航がはじめて、アーティスト・イン・レジデンスへの参加もはじめてです。コロナ渦を機に、インドネシアから関西空港への直行便がなくなってしまい、羽田空港を経由して伊丹空港へと降り立ったのが9月21日。あっという間に滞在期間の約1/2が経ちました。
※六間道五丁目商店街にある藤丸商店さんにて
これまでは、DANCE BOXで行われている国内ダンス留学@神戸の集中ワークショップやアダム・ベンジャミンによるダンスワークショップ 「見えない人と踊るために」などを受講してきました。
新しい出会い・新しい学びにキラキラしています。
さぁこれらの期間を経て、彼女の踊りは変わってきているのでしょうか。
いよいよ!彼女が新長田のいろんな場所や「下町芸術祭2025」で踊りはじめますので、どうぞご期待ください!
[アスティアの上演計画]
10月10日 真陽デイサービス
10月19日 「下町芸術祭2025」インドラマユから新長田へ、越境する仮面舞踊。
10月21日 神戸市内 保育園
10月23日 神戸市内 個人宅
10月24日 下町芸術祭ツアー
===== 金千秋と巡る下町エスニックツアー
10月25日 下町芸術祭ツアー
===== 横堀ふみと巡る下町おどるツアー
10月27日 神戸市内中学校