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Artist In Residence 2025 – ジュン・グエン=ハツシバ編

今年度は二人のアーティストをお迎えします。
一人はインドネシアよりアスティア・フィトリ・プラニさん(9月21日~10月28日)、そして昨年度に引き続きホーチミンからジュン・グエン=ハツシバさん(10月27日~12月2日)による滞在制作を行います。

ジュン・グエン=ハツシバさんは、「下町芸術祭2025」開催の最中に来日しました。
今回は12月2日までの滞在となります。

今回の滞在では、昨年度のリサーチの中で出会ったことをつなげながら、新たな取り組みを取り入れた滞在計画となっています。
次の2つの大きな柱をもとに活動します。
 

2025年度滞在制作中の2つの大きな柱

① 片山工房でのレジデンス
② ジュン・グエン=ハツシバと仲間たち<Mắt 5 Sài Gòn>によって撮影された、ホーチミンの〈現在〉を切り取った写真展

 
 
① 片山工房でのレジデンス
 

↑ 片山工房にて、代表の新川さんとお話しした時の一枚

 
昨年のリサーチで、「片山工房の日本展 IN NAGATA-アメリカ ロサンゼルス展の再燃-」を鑑賞し強く揺さぶられるものがあったジュンさん。片山工房と関わりを熱望し、アーティスト・イン・レジデンスのプログラムにおいて、さらに片山工房でのアーティスト・イン・レジデンスを行うことになりました。
片山工房ではこのような受け入れは初めての中でご対応いただいており、両者が手探りの真っ只中です。
グェン=ハツシバさんが片山工房の日常をどのように眼差しているのでしょうか。トークイベントでは、片山工房の代表の新川修平さんとの対談を通じてじっくりとお話を聞いていきます。
 
▶︎11/22開催 トーク『片山工房でのことを聞かせてください、ジュンさん~新川修平×ジュン・グエン=ハツシバ~』詳細こちら
 
 
 
 
② ジュン・グエン=ハツシバと仲間たち<Mắt 5 Sài Gòn>によって撮影された、ホーチミンの〈現在〉を切り取った写真展
 

↑ ベトナム・ホーチミンでのPhoto Walkの様子
 
グェン=ハツシバさんが、カメラを片手に仲間たちとホーチミンの街を歩き廻って写真を撮影し、お互いに見せ合うプロジェクトを行っていると、聞いたことがきっかけとなっています。

写真を通してホーチミンの街の〈現在地〉を長田で見てみたい、そしてコロナ禍中に東京のミヅマアートギャラリーで行われたグエン=ハツシバさんの写真展のスタイルで行えたらと考えました。それは、展示の鑑賞者は展示された写真群から一枚選び、自身の日常の写真と<交換>をすることができるというもの。参加者は作品を持ち帰り、参加者の写真は作品の一部としてそのまま会場に展示される参加型のものです。
ホーチミンの現在と長田の現在が、徐々に入り混じっていき日々変容していく場となります。

この展示に付随して、〈長田の現在地〉を切り取っていくPhoto Walkを写真展の開催前に行っていきます。写真を通じた風通しのよいコミュニティーをつくる試み。
長田のいろんな時間帯や場所を変えながら開催していきます。どなたでも参加いただけますので、どうぞお気軽にジョインしてください!!
 
▶︎11/3-16 Photo Walkイベント参加者募集!「長田の街を撮り歩く」詳細こちら
▶︎11/21-25 写真展『Live It: Nagata/Saigon Photo Exchange 2025』詳細こちら
 
 
どちらのプロジェクトも新たな試みも多く、どのような軌跡を辿っていくのか、どうぞお立ち合いください!
 
 

滞在中のスケジュール

11月3日 Photo Walk # 1「下町芸術祭のラストデイを撮り歩く」
11月8日 Photo Walk # 2「週末の長田を撮り歩く」
11月11日 Photo Walk # 3「長田の丸山を撮り歩く」
11月13日 Photo Walk # 4 「朝早くの駒ヶ林を撮り歩く」
11月16日 Photo Walk # 5 「神戸マラソンを撮り歩く」
11月21日〜11月25日 写真展「Live It: Nagata/Saigon Photo Exchange 2025」@角野邸
11月22日 トークイベント「片山工房でのことを聞かせてください、ジュンさん~新川修平×ジュン・グエン=ハツシバ~」@駒ヶ林会館 ※予約制(残席僅か)
11月24日 写真展関連イベント「ベトナムご飯をどうぞ! チャンさんのLittle Vietnam Veggie」@ジョブ・スペース・ラボ

 
 

この記事に登場する人

ジュン・グエン=ハツシバ

1968年東京にて日本人の母とベトナム人の父の間に生まれ、幼少時代を日本で過ごした後、アメリカで教育を受ける。現在、ホーチミン(ベトナム)在住。
2001年より難民や社会的少数派をテーマに取り上げた「メモリアルプロジェクト」シリーズを発表、国際的に注目を浴びる。ベニス、横浜、イスタンブール、シドニーなどで開催されるビエンナーレ・トリエンナーレの国際展に参加。
グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、ホイットニー美術館、ポンピドゥーセンター、森美術館などに作品が所蔵されている。

2024年10月22日 時点

Mắt 5 Sài Gòn

ベトナム語のMắt(マッ)は目を意味します。私たちは物事を五感(五つの目)で見ます。しかし「Mắt 5 Sài Gòn」の由来は、ベトナム語で発音した時の響きにあります。(Mắt)マッ・(5)ナム・(Sài Gòn)サイゴン。第二次世界大戦後に設立された世界的に有名な写真家コレクティブ「マグナム」からきています。

2025年10月28日 時点

Nguyễn Quỳnh Trang

イラストレーター兼アーティスト。水彩画を専門とし、鮮やかで表現力豊かなビジュアルで創造的なコンセプトを生き生きと表現する。
2022年6月、グラフィックデザインの専門知識を高めるためにDPIセンターで15か月間のプログラムに参加。
2023年10月、「表現力豊かな水彩画のイラスト」と「現代のグラフィックデザインの手法」の垣根を越え融合させたプロジェクトである「The Lost Book of Joy」でThink Different Awardを受賞し、高く評価された。
2024年には、アーティストのジュン・グエン=ハツシバとコラボレーションする機会を得て、デザイン的な思考をもってワークショップを協働で開催する。そして、グエン=ハツシバの人生と芸術の旅を軸とした、本のプロジェクトに取り組みます。

2024年10月22日 時点

新川 修平

1974年、神戸市長田区生まれ。20歳で阪神淡路大震災を経験する。
自宅が全壊し、震災での「生と死」「人とまち」の再生を目の当たりにする。
その当時ボランティアで陶芸の福祉作業所に通い「人が軸」であると知る。
2003年・障害のある方の表現に特化した「片山工房」を設立。
2011年・「特定非営利活動法人100年福祉会」理事長に就任。
各実行委員や行政企画委員、人とアート・社会を主とした講演・執筆等多数。
団体賞歴:平成22年度 ユニバーサル社会づくり賞 ひょうご推進会議会長賞 受賞
令和元年度 神戸市文化活動功労賞 受賞
令和2年度 神戸長田文化特別賞 受賞
令和5年度 神戸市市民福祉奨励賞 受賞

2025年10月14日 時点

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