集中プログラム【D】柿崎麻莉子・児玉北斗・木村玲奈・塚原悠也・井上清恵/永山春菜・鞍掛綾子(国内ダンス留学@神戸11期)

11期アーティストとともに受講する一般参加者募集!
国内外で活躍する約20名のアーティスト等を招聘し、4週にわたり約140時間のワークショップや講座を集中的に実施する「集中プログラム」。
劇場を学び舎とし、振付家・ダンサーを対象に、実践と理論を行き来しながら、振付・身体表現に必要な知識と実践力を養います。また、アーティスト同士の交流や方法論のシェアを通じて、“ダンス表現”を多角的に問い直し、思考の幅を広げる機会とします。
国内ダンス留学@神戸11期
集中プログラム全講座・日程などについては ▶︎ こちらから
集中プログラム【D】
期間: 2025年12月15日(月)〜20日(土)
時間: 9:30〜19:30の中で実施 ※途中休憩あり
講師/ファシリテーター: 柿崎麻莉子、児玉北斗、木村玲奈、塚原悠也、井上清恵/永山春菜、鞍掛綾子
【D】クラス内容
柿崎麻莉子〈Gagaと振付クラス〉
撮影:長島有里枝
このワークショップは、Gagaと柿崎のソロ作品を軸に構成されます。Gagaの身体感覚を振付の中で深めながら、「個人的な問題こそが社会的な問題である」という柿崎の創作テーマを探ります。妊娠・出産後の違和感を描いた『32changes』のように、個人の問いがどのように社会へのメッセージへと変換されるのか、その過程を共有しながら身体表現としてのフィジカリティをとらえていきます。
日程: 12月15日(月)〜17日(水)
時間: 【12/15, 16】13:00〜16:00
【12/17】 10:00〜16:00 *途中休憩あり
料金: 【通し受講】12,000円
【単発受講】午前 2,500円 / 午後 3,500円
※学生割引:【通し受講】1,000円引 【単発受講】500円引
講師/ファシリテーター: 柿崎麻莉子
児玉北斗〈西洋舞踊史概論:コンテンポラリーダンスの文脈と実践〉
撮影:井上嘉和
「ダンスとは何か」という問いを必然的に内包するコンテンポラリーダンスの実践には、そこに至る複雑な歴史的経緯があります。そして、現代のアーティストたちもその歴史の流れと無縁ではありません。この講座では西洋舞踊史をたどりながら、芸術やダンスをめぐるさまざまな考え方を美学的観点から整理していきます。また、私自身も振付家・ダンサーですので、座学だけでなく自分の経験や実践的手法も積極的に織り込んでいくつもりです。ダンスをめぐる大きな流れを意識することで、コンテンポラリーダンスという一見混沌とした探究の営みの中で自らの立ち位置を明確にし、「なぜ自分はダンスをしているのか」を見つめ直すきっかけになればいいなと思っています。
日程: 12月18日(木)〜20日(土)
時間: 13:00〜17:00
料金: 【通し受講】11,000円 【単発受講】4,000円/日
※学生割引:【通し受講】1,000円引 【単発受講】500円引
講師/ファシリテーター: 児玉北斗
木村玲奈〈曖昧さの可能性〉
【曖昧さ】物事が二通り以上に決められ得ること、一意に決められないこと
ダンスが内包することの中で、私が着目していることに「曖昧さ」があります。日々 答えや成果を求められる中で、もう少しわけのわからない時間や空間、感覚を信じてみたいと思うのです。
実施ワーク: 稽古【演者として過ごす90分】 / みる・みられるエクササイズ / 身体・時間・環境・状況を 観察する・捉え直す・取り戻すこと / 談話 など
日程: 12月15日(月)、16日(火)
時間: 17:00〜19:30
料金: 【通し受講】4,500円 【単発受講】2,500円/日
※学生割引:【通し受講】1,000円引 【単発受講】500円引
講師/ファシリテーター: 木村玲奈
塚原悠也〈アートに関わることは何かを犠牲にすることなのか?〉
撮影:塚原沙代子
個人事業主としてのアーティストとして生きるのであれば必須である、既存の方法にのっとった制作方法を捨てること、そのタイミングやその楽しさについて、作ることはさておき、活動に付随する予算面や、国内海外情勢なども参考にフレームから外れまくったアーティストが自身の活動の事例を根拠に話します。
日程: 2025年12月17日(水)
時間: 17:00〜19:00
料金: 2,500円 ※学生割引:500円引
講師/ファシリテーター: 塚原悠也
井上清恵/永山春菜〈合気道〉
合気道は植芝盛平先生によって大正年間に創始された近代武道です。試合がなく、相対的な強弱優劣を論じません。一人一人が蔵している生きる知恵と力を最大化するための技法の体系です。アーティストにはアーティストの合気道があります。稽古を存分に楽しんでください。
日程: 12月10日(水)、11日(木)、15日(月)、18日(木)
時間: 9:30〜11:30
料金: 2,500円/日 ※学生割引:500円引
会場: 凱風館
講師/ファシリテーター: 井上清恵/永山春菜
◉ 鞍掛綾子〈Listening Body〉
ダンスのテクニックの根底には身体自体をどのように内側から扱うかというベースが大切です。このクラスでは、Gagaの手法をもとに身体の感覚に注意を向け観察し、動きの選択肢を増やしながら感覚能力を高めることを目的とします。細胞レベルの動きから最大限の動きまでの可能性を変容させる。身体の声は自分が思っている以上のことを本当はわかっているはずです。
日程: 10月10日(金)、12月8日(月)、12月19日(金)
時間: 10:00〜12:00
料金: 2,500円/日 ※学生割引:500円引
講師/ファシリテーター: 鞍掛綾子
日程
- 2025年12月15日(月)〜20日(土)
時間
- 9:30〜19:30
会場
ご予約
Peatix、またはお電話にてご予約ください。
・オンライン購入ご希望の方→ Peatix・当日劇場にてお支払い希望の方(現金のみ対応)
→ TEL:078-646-7044(平日10:00-17:00)
お問合せ
NPO法人DANCE BOX
お問合せフォーム電話: 078-646-7044
メール: info-db@db-dancebox.orgクレジット
「国内ダンス留学@神戸11期」
主催 : NPO法人DANCE BOX
企画・制作:NPO法人DANCE BOX
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(芸術家等人材育成))|独立行政法人日本芸術文化振興会
協力:凱風館
この記事に登場する人
柿崎麻莉子
香川県出身、元新体操選手。Batsheva ensemble Dance Company(2012-2014)に所属後、L-E-V Sharon Eyal|Gai Behar(2015-2021)に所属し、世界各国で公演・WS指導を行う。2011年韓国国際ダンスフェスティバル金賞、2014年Israel Jerusalem Dance Week Competition、2020年日本ダンスフォーラム賞、2021年日本ダンスフォーラム賞、など受賞。2021年カルチャーセンター「beq」をOPENし、文化や芸術をカジュアルに楽しめる場を目指して活動中。ワークショッププラットフォーム「GAMAMA」を主宰。Gaga指導者。
2025年5月11日 時点
児玉北斗
2001年より2019年までダンサーとして北米や欧州で活動。ヨーテボリオペラ・ダンスカンパニー、スウェーデン王立バレエなどに所属しマッツ・エックら国際的な振付家の作品にて主要なパートを務める。2018年にはストックホルム芸術大学修士課程(振付)を修了し、近年の振付作品は『Trace(s)』(2017)、『Pure Core』(2020)などがある。2022年より現在に至るまでは、民俗学における「をどり」概念を参考にして、不安に抗する祈りとして地面を押し続けるパフォーマンス『Wound and Ground』を豊橋や京都を始め各地で上演し、その都度新たなヴァージョンとして更新し続けている。現在は芸術文化観光専門職大学准教授としてダンス教育ならびに美学研究にも従事している。www.hokutokodama.com
2025年5月11日 時点
木村玲奈
振付家・ダンサー。東京郊外に構えた場『糸口』を拠点に〈ダンスは誰のために在るのか〉という問いのもと、国内外様々な土地で創作・上演を行う。近年は ダンスプロジェクトのリサーチャーやファシリテーターとしても 幅広い年代の身体 / 心と向き合う。’19 (公財) セゾン文化財団 ジュニア・フェロー。’20 セゾン・フェローI 。’20 -「6steps」という団体を立ち上げ活動中。’24 – 女子美術大学 芸術学部 アート・デザイン表現学科 クリエイティブ・プロデュース表現領域 非常勤講師。’25 – セゾン・フェローⅡ。
WEB ▶ https://reinakimura.com/
2025年5月20日 時点
塚原悠也
2002年よりNPO法人 DANCEBOXにボランティアスタッフ、運営スタッフとして参加したあと、2006年にパフォーマンス集団contact Gonzoの活動をダンサーの垣尾優と開始、これまでパフォーマンス作品やインスタレーションを国内外で多数制作。現在Kyoto Experiment共同ディレクターとしても活動。
2020年にセノグラフィと振付を手がけた「プラータナー:憑依のポートレート」(岡田利規演出)で読売演劇大賞の優秀スタッフ賞を受賞。contact Gonzoとしては、咲くやこの花賞(美術部門)、タカシマヤ賞、京都市新人賞等を受賞。
2024年1月15日 時点
井上清恵
大阪に生まれる。2005年内田樹氏(思想家・武道家)の合気道道場、凱風館に入門、以来合気道の魅力に没入。更なる研鑽のため大阪にて自身の道場、清道館を主宰し、合気道探究と修行の日々。合気道五段
https://kiyoe3seidokan.wordpress.com/
2023年4月6日 時点
永山春菜
2004年に内田樹師範の指導される神戸女学院大学合気道部で合気道に出会う。幼少期より病によって激しい運動は禁止されていたが、この出会いによりどんどん心身の使い方が更新される。卒業後、自身の稽古場として合気道高砂道場を主宰。現在に至るまで高砂、芦屋、神戸住吉で子どもから大人までの指導を中心に活動し、命の力の高め方、使い方を日々研究している。合気道五段。
2023年4月9日 時点
鞍掛綾子
1998年~2009年NY在住 2001年NY州立PurchaseCollege 舞台芸術学科舞踊専攻大学院卒業 MFA修得(Master of Fine Arts)。 1999年〜2004年スペインの国際振付コンクール(https://www.cicbuny.com/)の立ち上げ、審査員を務め、2021年よりWS講師、審査員メンバーとして招聘、現在に至る。NYだけでなく世界の若手振付家の発掘を目的にReverb Dance FestivalをNYで2005年に立ち上げる。2006年Gaga Japan設立、日本でGagaを広めるWSなどの開催を始める。神戸女学院大学舞踊科非常勤講師、京都女子大学非常勤講師、武庫川女子大学ダンス部外部コーチ
2025年5月11日 時点