Newcomer/Showcase#2 橋本真那「In the Distance」
問いは社会に。手がかりは、私たちの身体に。
国内ダンス留学@神戸11期Newcomer/Showcase#2
橋本真那 『In the Distance』
本公演では、今年度のdBクリエーション・レジデンス・アーティスト、橋本真那による新作を上演します。
台湾で学生時代を過ごし、日本とアジアの他国との重なりと隔たりを肌で感じた橋本が抱いた問い
――「なぜ私たちは語ることをためらうのか。」
政治や社会に声を上げ続ける仲間の傍らで、自分はいまどこに立ち、何を発すればいいのか。
帰国後もその“行き場のない身体”は問い続けます。
ポリティカルでありながら、ユーモアとポップさをまとった本作を踊るのは、伊村千奈美、植田円、許東鈞。
さらに、東アジアの学生運動と社会の変遷を見つめてきた映像作家・洪孟承と写真家・鄧璞を迎えます。
国籍を超えて交わる身体が、今、私たちに何を語りかけるのか。
振付・演出:橋本真那
出演:伊村千奈美、植田円、許東鈞
音楽:伊藤耕太
美術:Liisa
映像:洪孟承
写真:鄧璞
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ARTIST COMMENT─── 橋本真那
私たちは今、日本をどう見るか。
この作品では外からの視点として日本を語るのではなく、いまをここに生きる一人の人間としてこの国をいかに捉え、どのような対話が可能かを模索する。
2014年の台湾・ひまわり学生運動や、2019年の香港民主化デモ、そして2022年以降語られるようになった「台湾有事は日本有事」など、近年の東アジアにおける政治的・社会的動きに目を向けながら、それらが私たち一人ひとりの暮らしや思考にどのような影響を及ぼし得るのかを見つめ直す。これらの出来事がしばしば「他人事」として扱われ意識化されにくい現状に対し、様々なルーツを持つ多領域のアーティストたちとの協働を通じて、身体表現によってしか生み出せない対話のかたちを探求する。
全国から集まった12名の11期アーティストが新長田に滞在し、様々なダンス活動を展開します。11期は、自作自演ソロ作品に取り組む<ソロ・ダンス・アーティスト>、小野彩加 中澤陽 スペースノットブランクの新作に挑む<ダンス・レジデンス・アーティスト>、滞在制作で新作を発表する<クリエーション・レジデンス・アーティスト>の3コースを実施。各活動の他、豪華講師陣による4週に渡る講座やクラスの「集中プログラム」にも取り組みます。創作・実践・対話を通して、自立した表現活動を目指します。
日程
- 2026年2月7日(土)19時、2月8日(日)14時
会場
ArtTheater dB KOBE
料金
- 一般:3000円
割引:2000円(対象:長田区民、U25、学生、障がい者、介助者、65歳以上、丼クラブ会員)
中高生:1000円、小学生以下:無料
※当日券は、各200円増し
※未就学児の入場は、ご予約の際にお知らせください ご予約
Peatix、またはお電話にてご予約ください。
Peatix:https://peatix.com/event/4670903
TEL:078-646-7044(10:00-17:00)お問合せ
NPO法人DANCE BOX
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TEL:078-646-7044(10:00-17:00)
MAIL:info-db@db-dancebox.orgクレジット
主催:NPO法人DANCE BOX
企画・制作:NPO法人DANCE BOX宣伝美術:DOR 写真:岩本順平
モデル:伊村千奈美
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(芸術家等人材育成))|独立行政法人日本芸術文化振興会
この記事に登場する人
橋本真那
2000年神奈川出身。国立台湾芸術大学表演芸術学部舞踊学科卒業。東京藝術大学美術研究科先端芸術表現専攻在籍。他者を通じて自己を知ることを創作の軸に、主にコンテンポラリーダンスを用いたパフォーマンス作品の制作や交流プロジェクトの実施を行う。クマ財団8、9期生。急な坂スタジオサポートアーティスト。
2025年7月21日 時点
伊村千奈美
1998年生まれ。小学3年生よりヒップホップダンスを始め、高校生の時にコンテンポラリーダンスに出会う。高校卒業後、University of Central Oklahomaにてダンスとビジネスを学ぶ。在学中にKaleidoscope Dance Companyに所属し10 Hairy Legs, Mike Esperanza, George Staibなど、アメリカ国内の様々な振付師の作品に携わる。卒業後は日本に帰国し、映像作品の制作、ソロパフォーマンスを行うなど、既存の概念に囚われない表現を追求している。
2025年7月21日 時点
植田円
茨城県出身。3歳よりモダンバレエを始める。
玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科卒業。在学中は玉川さやかに師事。コンテンポラリーダンスを軸にバレエ、ジャズダンス、日本舞踊、演技など幅広く学ぶ。
卒業後は社会人経験を積んだ後、コンテンポラリーダンスでの表現を本格的に追求。現在は自主公演出演のほか、学校や商店街など地域でのパフォーマンス活動も行っている。
2025年7月21日 時点
許東鈞
2001年台湾高雄生まれ。国立台湾芸術大学舞踊学科卒業。国立台北芸術大学舞踊研究所在籍。理論及び領域横断的な身体実践を専攻する。2024年デュオ作品『balancecnalad』で「North Wind Dance Creation Competition」特優賞。2025年日本・奈良天理大学で舞踊交流、「Dance Now Asia Showcase」出演。スイスの音楽家Yasmin Alicia Edelmannと今治市で即興作品《UNTITLED: OF FORCE》を発表。
2025年11月25日 時点
伊藤耕太
作曲家、キーボード奏者、エンジニア。幼少期にピアノと合唱を経験。大学ではジャズやファンクをはじめとするブラックミュージックの素養を深く学び、音楽的基盤を確立する。
2024年、自身の多様な経験を基に、クラシックとポップスを融合させたバンド「Cultivate」を設立。2025年には、藝祭における菊地奏絵企画「羽化する人類」において、BGM制作と映像編集を担当。作曲・演奏活動の傍ら、公演の総合マネジメントや、複数の楽曲でミキシング・マスタリングを担当するなど、制作と技術の両面でマルチに活動している。
2025年11月25日 時点
洪孟承
台湾出身。映像と写真を基盤に、記憶、言語、アイデンティティを主題として制作を行う。東アジアにおける地政学的な境界やイデオロギーを背景に、近代史を手がかりに現代社会の問題を考察し、歴史と日常の関係を問い直す。身体的体験や空間表現を通して、見る者の感覚に働きかける実践を展開している。
2025年11月25日 時点
鄧璞
1986年台湾生まれ、台北在住。大学および大学院で社会学を専攻し、その後歴史学に転じ、中国近代史を中心に焦点を当てている。作品では、抽象的かつ隠喩的な映像表現を通して人間の感情や心の動きを描くことを好む。近年では「大きな歴史が個人にどのように作用するか」というテーマに関心を寄せ、ミクロな視点から人々が置かれている歴史や社会のありようを浮かび上がらせようと試みている。
2025年11月25日 時点


