リサーチ・レジデンス・アーティスト2026 in 新長田
2026年度の「dBリサーチ・レジデンス・アーティスト(RRA)」の参加アーティストが決定しました。
本年度は、4月から7月までの約4ヶ月間にわたり、14組のアーティストが、劇場〈ArtTheater dB KOBE〉および新長田各所を拠点に、それぞれの関心や実践に基づいた活動を展開します。
本プログラムでは、アーティスト自身が主体となり、リサーチ、創作、稽古、フィールドワークなど多様なアプローチを通して、実験的な試みを重ねながら表現を深め、拡げていきます。また、地域で活動するさまざまな人々との交流を通じて、舞台芸術・パフォーミングアーツの新たな可能性をひらきます。
各アーティストの活動は、滞在後に本ウェブサイトのコラムページにて「滞在レポート」として公開予定です。
どうぞご期待ください。
期間
- 2026年4月20日(月)〜7月31日(金)
会場
ArtTheater dB KOBE 他
参加アーティスト (滞在日順、敬称略)
▶︎保井岳太
▶︎re*
▶︎松本奈々子、西本健吾/ チーム・チープロ
▶︎福永将也
▶︎松﨑桃子
▶︎桂阿子+山田カイル
▶︎石川朝日
▶︎天野朝陽
▶︎髙山玲子
▶︎Yamashiro Uehara Vanessa Erika
▶︎長尾明実 / 菅原圭輔
▶︎村津すみれ
▶︎西岡樹里
▶︎木原萌花
保井岳太
【レジデンス期間】4/20(月)-4/27(月)

▶︎ プロフィール
ダンサー、俳優。香川県出身。京都芸術大学舞台芸術学科卒業。
大学で主に演劇を学び、在学中の2021年からダンサー、俳優としての活動を開始する。大学卒業後からはフリーランスとして活動中。
主な出演作に、敷地理『Hyper Ambient Club』、Monochrome Circus『HUSAIS』、筒井潤『墓地の上演』、小野寺修二『流々転々KOBE1942-1946』など。他にも自身でパフォーマンス作品の制作に取り組んでいる。
▶︎ 活動内容
6月に京都で上演する作品のためのクリエーション、リサーチを主に行います。
・同世代のメンバーと共に「劇場で踊る」ということについて考え、クリエーションします。様々な媒体や場所で「ダンス」を目にするようになった今、区切られた空間「劇場」で生まれるダンスについてリサーチします。また、劇場外に繰り出して、内と外の違いについても考えます。本人にとって、「踊りやすい場所」「踊りにくい場所」「踊れない場所」など、個人が持つ踊りと場所の関係性を劇場の外に出てメンバー間でリサーチします。
・作品をダンスボックスで上演すると仮定して、できた作品をダンスボックス仕様への再構築を試みます。上演する場所、劇場によって変わっていく構成、演出、身体をリサーチします。
・「街と劇場」「生活とダンス」をテーマにリサーチします。新長田の美味しい食べ物をみんなで食べます。また、新長田で一円でもいいからお金を稼ぎます。
▶︎ リサーチメンバー・協力者など
中尾優里(ダンサー)
野間共喜(舞台音響、パフォーマー)
前川友萌香(パフォーマンスアーティスト/俳人)
re*
【レジデンス期間】4/20(月)-5/1(金)

▶︎ プロフィール
振付家・ダンサー。コンテンポラリーダンスと現代美術の両分野で劇場や美術館・ギャラリーまたその他の公共空間や野外でパフォーマンスや展示を行う。その作品はしばしば私たちが当たり前のものとして捉える人間の身体そのものに問いを投げかけ、身体の自己所有という概念に挑むところから始まる。匿名化する身体と奇妙な官能的緊張感を帯びた動きを探究し、自他の身体を識別するあらゆる方法をぼかしリミックスすることで、新しい身体観を提示する。
Web:https://linktr.ee/osamu_shikichi
▶︎ 活動内容
最近は第三の手として舌を扱う振付の研究をしてきました。
現在はそこから発展して舌読のリサーチをしています。
今回のレジデンスではそれを深めるとともに、できれば並行していま他に興味を持っているものの一つの、ストリートダンスをメインとしたダンスバトルに関して、その実験的なホストをあり方を探すリサーチを本格的に始める機会にできればと考えています。
▶︎ リサーチメンバー・協力者など
敷地理 (企画、リサーチ)
松本奈々子、西本健吾/ チーム・チープロ
【レジデンス期間】5/13(水)-5/17(日)

▶︎ プロフィール
パフォーマンス・ユニット。現在は松本奈々子と西本健吾が共同で主宰する。作品ごとに構成するチームによって、身体や身振りの批評性をテーマとした舞台作品の制作を行う。
コロナ禍で制作しKYOTO EXPERIMENT2021Autumnで発表した《京都イマジナリー・ワルツ》(2021)は国内外のフェスティバルで再演を重ねている。
最新作はワンマンソロダンスコンペティション《Yokai Bodies Super杯!!!》(2026)。
Web:https://x.gd/epLMo
▶︎ 活動内容
初演から4年間を経て『女人四股ダンス』という作品をどのように再演するのかということについて、ディスカッションや稽古を劇場(ArtTheater dB KOBE)を拠点におこなう。また、本作を海外(インドネシア)で上演することについてのアイデアを共有し、実験する。また、滞在中は公開稽古を行う。その際、新長田の街で四股を踏むことも試みてみたい。
▶︎ リサーチメンバー・協力者など
内田結花(ダンサー/振付家)
前田耕平(アーティスト)
福永将也
【レジデンス期間】5/13(水)-6/4(木)

▶︎ プロフィール
ダンサー、振付家。身体と外部要素のあいだに生じるインターフェースに関心を持ち、紙や光、映像などのマテリアルを用いながら、行為の発端や因果関係が固定されない状況を立ち上げる実践を行っている。近年はプロジェクト「loafer」において、皮膚と衣服のあいだに生まれる空間を起点に、身体がどのように外部へ委託され現れるのかを探っている。国内外のレジデンスやフェスティバルに参加しながら制作・上演を行う。Yokohama Dance Collection2024 最優秀新人賞受賞。筑波大学情報学群情報メディア創成学類卒業。
▶︎ 活動内容
本滞在では、AIをクリエーションエージェントとして扱う制作プロセスの実験を中心に研究・制作を行う。エンジニアとしてAIを用いた開発に関わる経験から、日常生活において人間の判断や行為が機械に委ねられている状況に着目し、その構造を劇場空間に持ち込むことを試みる。
制作では、プロジェクト「loafer」で用いている、衣服の内部に紙を隠し、それを取り出して配置する行為を出発点とする。この実践をオブジェクトシアターの文脈に接続し、紙や行為といった見慣れたものの中に未知が立ち上がるとき、非人間中心の関係の中で身体の主体性がどのように浮かび上がるのかを探る。紙は単なる素材ではなく、他者の視線を受ける対象として扱われる。
また本滞在では、「滞在する」という状態そのものを問い直す。AIは身体の外部にあるエージェント、すなわちもう一つの主体として機能する。本滞在では、身体が普段とは異なる場所に置かれることで、思考や行為が他者や環境との関係の中でどのように変化するのかに注目する。本プロジェクトでは、この状況の中で生じる他者との対話を記録し、それをAIに入力することでテキストやスコアとして再構成する。生成されたスコアを身体実験に適用し、身体とAIの往復の中で行為の構造や主体の位置がどのように変化するのかを検証する。
これらのプロセスを通して、ダンス制作における委託の可能性や、AI時代における舞踊譜(スコア)のあり方を探る。滞在の終盤にはワークインプログレス形式で公開を行う。
▶︎ リサーチメンバー・協力者など
岸本茉夕(ダンスアーティスト)
松﨑桃子
【レジデンス期間】5/18(月)-6/4(木)

▶︎ プロフィール
高校生の頃にHIPHOPダンスと出会い、専門学校でJazz、コンテンポラリーダンスなど多様なジャンルを学び、その身体性を活かし活動。ダンサー兼振付師アシスタントとしてCMやミュージックビデオの出演経験を持ち、その他舞踏家東野祥子率いるAntibodies collectiveのパフォーマンスへダンサーとして参加、横浜ダンスコレクション2023コンペティションにて新人振付家ファイナリスト選出や国内のダンスフェスに作品を発表するなど振付家としても活動する。オーストラリア、シドニーへの留学時はコマーシャルダンサーとしての出演や、スタジオでのレジデンスで現地のダンサーとのクリエーションを行うなど海外でも幅広く活動する。
▶︎ 活動内容
このレジデンスでの最終的な目標は振付作品の原案を作る事です。基礎的なトレーニングをメインに身体性の拡張と動きのボキャブラリーを増やす。ひとりでトレーニングするだけでは無く、ダンサーやアーティストとアイデアやスキルのシェアも出来ればいいなと思います。短い振付のピース作り、自主公演をするためのアイデア、構想など。身近な物を使って動きのリサーチなどです。
桂阿子+山田カイル
【レジデンス期間】5/21(月)-5/28(月)

▶︎ プロフィール
桂阿子
大学在学中、黒沢美香振付・演出のコミュニティダンス作品への参加をきっかけにコンテンポラリーダンスと出会う。NPO法人DANCE BOX国内ダンス留学@神戸4期ダンサーコース修了。その後ソマティクス、LBMS等の理論や身体の内的知覚に興味を持ち、作品創作や舞台出演にこだわらず踊る身体の探求を続ける。2018年より野田容瑛とアーティスト・デュオ「ジュネスホワイト」を結成し、私的な営みをアーカイブしながら継続的な創作活動に取り組む。現在は大学院に在籍し、舞踊作品を手掛かりにファッションと身体表象について研究しながらダンスや演劇作品の衣装デザイン・製作も行っている。
山田カイル(Kyle Yamada)
演劇作家、ドラマトゥルク、翻訳家。抗原劇場代表。1993年テキサスに生まれ、その後青森で育つ。演劇というメディアの仮設性に着目し、「舞台芸術」の枠組みの内外を行き来しながら、不変とされる概念を解きほぐす作品を展開している。過去作に、1人でパフォーマンスを立ち上げるためのインストラクション『1(忘)LDK』や、観客が自ら選んだ本を暗記するアートプロジェクト『華氏同盟』など。ジュネスホワイトや木村玲奈など、ダンサーとの協働も多数。2026年より、SPAC「BIOTOPEー劇作家のためのキャンプ」に参加。
▶︎ 活動内容
山田カイルとジュネスホワイト(桂阿子・野田容瑛)の協働によって執筆されたインストラクションをもとに出演者が1人でパフォーマンスを立ち上げる『1(忘)LDK』は、2023年より国内外で様々なアーティストによって上演が重ねられてきた。
今回のレジデンスでは、このインストラクションとパフォーマンスの関係性をポストモダンダンス的システムと捉え、インストラクション(スコア/タスク)からパフォーマンス(ダンス)を立ち上げるプロセスの可能性を探るため、以下のようなリサーチを行う。
・ ポストモダンダンス的な手法を背景に活動するアーティストへのインタビュー
・ 「1(忘)LDK」の上演経験者同士による創作プロセスのシェア
・ インストラクションの実験的な解釈と上演
・ ソロパフォーマンスのクリエイション
これらのアイデアを劇場空間と非劇場空間を自在に行き来できる環境と他者との交流のなかで実践する。
▶︎ リサーチメンバー・協力者など
桂阿子(ダンサー)
山田カイル(演劇作家、ドラマトゥルク)
石川朝日
【レジデンス期間】5/22(火)-5/29(火)

▶︎ プロフィール
俳優。1995年生まれ、穴の世代。Dr.Holiday Laboratory。新しい歩行の開発途中。野田秀樹に会いたくて多摩美に入学、中退、渡仏。ジャックルコック国際演劇学校に入学、したは良いが言葉わからず、毎日の授業、極貧生活、3畳もない元・女中部屋。素パスタ。鶏肉に湧いた蛆。パリの風。ああ、2年生きた!かなり苦しかった。なぁんにもわからなかった。楽しかった。脳内から言語が消え、空白の脳みそにビカミング、帰国を決意。浦島太郎。コロナ禍。不思議な活動の仕方のゆえ、領域横断型器用富豪パフォーマーと呼ぶ声も?怒涛の展開で拡張された2025年が旧ノグチルームに溶け、俳優のシーズン1が終了。冬眠湯治のおかげで失っていた食も回復。東京を徘徊しながら、シーズン2へと向かういま。あるいは時速4kmのペースを確認しながら歩く。2021年に三軒茶屋を出発した歩くプロジェクトは5年かけて、金沢までたどり着いた。ここからさらに北へ向かう。
▶︎ 活動内容
それぞれの読みたい本を持ち寄る。複数冊でもよい。期間中、本を読む。中間報告と座談会を予定。空地文庫とも連携を取りつつ、読書場所や座談会場所としても活用していく。
5月22日 チェックイン
5月23日 顔合わせ
5月25日夜 中間報告
5月28日夜 座談会
5月29日チェックアウト
アーカイヴについて。
参加者それぞれに日々の日記をつけてもらう。
最終日の夜に座談会を行う。
今回は3つのキーワードをもとに滞在中の態度、滞在時をいかに過ごすかということを考えたいと思う。
「家出」「読書」「集まってわざわざ違うことをする」この3つである。この3つを募集要項に盛り込むことで、ゆるく振る舞いを演出しようという試みである。
▶︎ リサーチメンバー・協力者など
小松菜々子(ダンサー・振付家・本屋)他
天野朝陽
【レジデンス期間】6/1(月)-6/4(木)・6/16(火)-6/26(金)

▶︎ プロフィール
HIPHOPをベースに、ジャズ/フリースタイル/POPPIN/KRUMP/アニメーション/コンテンポラリーなど様々なダンスを経験し、振付家/ダンサーとして活動をしている。
これまで、島崎徹、中村蓉、Noriko Suezawa、堀田千晶、水村里奈、Catherine Galasso、Christian RÄTHなどの振付家、演出家の作品に出演する。
最近はロックバランシングと身体の関係に関心がある。
静寂、受信、時間、揺らぎ、整える。静寂。
▶︎ 活動内容
ロックバランシングと身体の関係についてリサーチします。
ロックバランシングとは、石と石のわずかな接地面、摩擦、重力だけを頼りに、自然の形を持つ石同士を絶妙なバランスで積み上げていくものです。
それは単なる技巧を競うものではなく、積み上げる過程そのものが、瞑想に似た精神集中を伴う行為であり、自然との一体感を味わう儀式のようでもあると考えています。
騒がしい日常からの逃げ場ではなく、寧ろ受信するための静寂を目指します。
具体的には、石を積んだり、坐禅を組んだり、山に登ったりなどします。
一緒にリサーチしてくれる仲間も募集してます!
髙山玲子
【レジデンス期間】6/24(水)-6/30(火)

▶︎ プロフィール
アーティスト・俳優
京都府出身。俳優として多くの作品に出演するのと並行して、自身や他者の経験・記憶を媒体としたオリジナル作品の演出・創作を行う。ミュージシャン、写真家、エンジニア、デザイナーなど、異業種の表現者との協働も多く、既存の演劇の枠組みを解体・再構築する実験的なパフォーマンスを展開。観客、作品、作家のつながりを見つめ直し、相互作用を刺激することで「今、ここで起きていること」を他者と共有する方法論を多角的に模索し続けている。
▶︎ 活動内容
東京にあるスペース「水性」で、その日集まった人たちと、それぞれの生活の中で起きた出来事をもとに演劇を創作して、<上演> を行うワークショップを月に一度実施しています。今回は新長田DANCEBOXで、同じような手法を用いた『水性演劇部 <遠征> ワークショップ』を行います。
また同時に新長田に住むベトナム人の方たちとお話をしたいと思っています。昨年参加した演劇作品でベトナム人女性を演じるにあたり、一度新長田を訪れました。そこで出会った人たち、また新しい人にも、いろいろお話を聞いてみたいです。そこで滞在期間中は新長田にあるベトナム料理店を回って食べまくろうと思います。
Yamashiro Uehara Vanessa Erika
【レジデンス期間】6/24(水)-6/30(火)

▶︎ プロフィール
ペルー リマ生まれの日系ペルー人
幼少期、来日
小学校低学年時、地域の異文化交流会のイベント出演の為、ペルーの民族的な踊りを教わる。
中学・高校ではダンス部に所属(ストリート・創作ダンス)
尚美学園大学舞台表現学科・ダンスコースに進み、コンテンポラリーダンスに出会う。
社会人になって以降一般企業で働きながら表現活動を行っている。
▶︎ 活動内容
・個人トレーニングやムーブメントリサーチ
→神楽坂セッションハウス ダンスシアター21フェス”夏編”vol.140への出演に向けてクリエーション
・滞在時に出会えるアーティストとの交流
・フィールドワーク(日本人・ペルー人他海外との交流)
長尾明実 / 菅原圭輔
【レジデンス期間】7/13(月)-7/24(金)

▶︎ プロフィール
長尾明実
ベルリン拠点のBIPoC振付家、ダンスアーティスト。身体感覚、ケア、レジスタンスの交差点を探究している。2021年にHZT Berlin(ベルリン芸術大学所属)振付修士課程(MA Choreography)を修了。反資本主義およびフェミニズム的な視点から、「休息」や「心身と向き合う」行為を通して自己の力を取り戻し、安心できる内なる居場所を築くことが政治的な意味を持つと捉えている。2015年以降、脆弱さや疲労、抑圧構造のもとで身体がパフォーマンスを拒否することの政治性を扱う作品を制作。現在はダンスの自己修復的な可能性や、「くつろぎ」と「赦し」が生存の集合戦略となりうるかを研究している。
菅原圭輔
ベルリン拠点の振付家。身体を起点に空間全体を媒介とした知覚体験を創出する作品を制作。図形譜(ビジュアルスコア)を用いた実験的な振付手法により、「自己の確立と他者との関係性」を探究する。文化的・社会的規範によって形成される認識や身体感覚の差異に着目し、社会と個人の関係を再考する作品を展開。2017年の渡独以降、欧州各地および日本で作品を発表。ドイツ連邦文化財団、デンマーク・ユトランド芸術基金、エストニア文化基金、欧州文化首都など複数の国際文化機関より支援対象に選出される。
▶︎ 活動内容
私たちは、温熱環境に身を置いたときに生じる「意志を超えた身体の弛緩」をテーマに身体研究を行います。滞在中は、新長田近隣の銭湯や温泉をフィールドとし、温熱環境における身体感覚の変化を観察・記録します。湯に浸かることで生じる、意志に依存しない弛緩や感覚の変容を対象に、そのプロセスを身体的データとして蓄積していきます。
スタジオでは、温熱刺激と身体運動を組み合わせた実験的プロトタイプの制作を行い、並行して入浴体験を通じた観察を実施します。湯舟や温水環境に身を置いた際の感覚の変化を記録・分析し、両者を往復することで、身体の変化の条件や傾向を検証します。
また、地域住民や一般の方とともに入浴体験と対話の場をひらき、観察や記録のプロセスを共有します。
本滞在は、今後の作品制作に向けたリサーチとして、身体が自律的に変化するプロセスを捉え直す試みです。
▶︎ リサーチメンバー・協力者など
長尾明実(ディレクション/振付)
菅原圭輔(ディレクション/振付)
マイケル・ベレンセン(音楽)
田村由以(通訳/制作)
村津すみれ
【レジデンス期間】7/13(月)-7/31(金)

▶︎ プロフィール
微生物から惑星、そして人間に共通して現れる現象に興味があります。東洋思想とその生態学的視点に影響を受けて、作品は、目に見えないけれど確かに存在する心理的経験にフォームを与えるものとして、自然現象を抽出し、解釈することを目指しています。特に、精神疾患と定義される心理的パターンへの洞察を試みています。
▶︎ 活動内容
神戸、新長田の移民の町としての背景に惹かれます。この頃、融合と分化の現象について考えていました。宇宙の連星間における吞み込みの現象。ゾウリムシの捕食現象。溶け合って一つになりたい力と、主体的な個でありたい力がずっと混在している。その狭間で、どこに救いを見つけたらいいのだろう。今回の滞在では、混ざり合うもの同士の質量が異なるときのこと、を見つめてみたいと思います。
西岡樹里
【レジデンス期間】7/21(火)-7/31(金)

▶︎ プロフィール
ダンサーとして国内外で上演された作品に出演。個々の身体や心がもつ固有の物語へダンスを通して想像を巡らせることや、1人ひとりが交差することから見えてくる景色に関心をもつ。またダンサーとして、ナビゲーター/講師の活動も行う。2012年から2026年まで福祉事業型専攻科にてダンスクラスを担当。支援学校や小学校など教育機関などへのアウトリーチにて講師を務める。2020年からは子どもから大人まで障がいのあるなしに関わらず踊ってみたい人と過ごす「やさしいコンテンポラリーダンスクラス」にてナビゲーターを担当。国内ダンス留学@神戸(1期)を卒業。
▶︎ 活動内容
「感覚の実験」
感覚から受け取り、そこから始まること。
触覚や視覚など感覚すること自体をひとつの体験として捉えつつ、
それに触れたあとに生まれる微細な変化や反応、
そして何かを返したくなる瞬間があるのかを探る。
この経験には、将来的に誰かと体験を共有するワークショップやパフォーマンスに応用する目標がある。
今回は実験の進捗次第で、実験の延長としてメンバー以外の誰かに体験を共有する。
▶︎ リサーチメンバー・協力者など
石山樹野(表現者兼介護士)
高野裕子(振付家・ダンサー)
木原萌花
【レジデンス期間】7/22(水)-7/31(金)

▶︎ プロフィール
ダンサー・振付者。
2024年、作曲家/宗像礼、制作/村松里実と共にパフォーマンスコレクティブNEMOを始動。「場所」が人の身体や心を動かす力をもつと捉え、上演空間と周囲の町のリサーチをもとに振付・演出を立ち上げる。これまでに都内各地や静岡県清水市などで上演。2025年夏には欧州ツアーを行い好評を得た。
国内外バレエ団を経て、青木尚哉、山崎広太、平原慎太郎、西島数博、広崎うらんなどの作品に出演している。
▶︎ 活動内容
・個人のトレーニングの実施・共有
・新長田の町を歩き、その調査・体験に基づくソロ作品の制作と試演
社会と作品の繋がりとして、まちづくりに興味がある。街や建物が古くなり、壊れて直され、分解されていく過程にダンスが関われるかもしれないと感じる。どのような関わり方ができるのか、劇場と街を行き来しながらムーブメント(身体として・社会の中での活動として)をリサーチする。
・劇場内外問わず持ち運び可能な照明・音響の実験・リサーチ


