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【RRAレポート】保井岳太

劇場〈ArtTheater dB KOBE〉を拠点に、自身の表現探求や身体の鍛錬のためのリサーチやダンストレーニングなどを行う『dBリサーチ・レジデンス・アーティスト』。
2026年度は4月〜7月の約4か月間に14組のアーティストが滞在します。

今回は、4月20日〜4月27日にかけて滞在した保井岳太さんの滞在記録を公開します。

保井岳太
【滞在期間:4月20日(月) – 4月27日(月)】

 

4月20日(月)

・dB到着
・スイーツパラダイスに行く
・作品リサーチ、クリエーション

 

4月21日(火)

・クリエーション、リサーチ
・re*さんとご飯

 

4月22日(水)

・作品内のデュエットについてリサーチ、クリエーション
・保井、急用のため一時帰宅

 

4月23日(木)

・シーン稽古
・野間くん作カレーを食べる
・みんなで映画鑑賞

 

4月24日(金)

・re*さんのリサーチに参加
・三ノ宮でパフォーマンス鑑賞

 

4月25日(土)

・神戸内でUber eats
・そば飯を食べる
・銭湯に行く

 

4月26日(日)

・新長田の喫茶店でモーニング
・新長田観光
・都邸宿泊施設で稽古

 

4月27日(月)

・関係者向けショーイング
・帰宅

 


 

 

Q1 レジデンスの目的を教えてください。

6月に京都のE9という劇場で発表する作品のためのクリエーション、リサーチが主な目的でした。
劇場で作品を発表するのは初めてなので、ArtTheater dB KOBEという「劇場」で何ができるのか、どういう身体であるべきかを探りました。

 

Q2 どのようなリサーチや実験を行いましたか?

①作品のシーン作り、シーンリサーチ、内容の議論
②新長田でUber Eats

dBではメンバーと作品を制作していくことをしました。主にはシーン作りなど、作品を完成させていく方向で時間を使いました。
また、対角にいるダンサー同士でどのようにデュエットができるのかということをリサーチし、それを作品のシーンに入れるにはどうしたら良いか議論しました。
また、〈劇場は無くなるのか〉〈AIと身体の関係〉などをYouTubeにある動画を見ながら議論しました。

また、今回の作品は、「ダンスをしながら働くこと」が一つのテーマなので、実際に新長田でお金を稼ぐことをしました。
本当は一日どこかの店でバイトをしたかったのですが、時間がなかったのでdBスタッフに道具を借りてUber Eatsをしました。
4時間やって稼げたのは2,300円ほどでした。

 


クリエイションの様子

 


Uber Eatsをする保井

 

 

Q3 印象的な瞬間(エピソード)があれば教えてください

たくさんありますが、1日目、さあ稽古をしようとなったときにみんながいつもと違う身体(いい意味で)になった様に見えたのが印象深いです。
こんなにもクリエーションに集中できる期間は初めてなので、全員がいつもより前のめりでクリエーションに臨めました。

それと、日曜の朝に新長田を観光したのが印象的でした。
モーニングだけのはずが、結局昼まで新長田の商店街をぶらぶらし、僕は派手な上着とブレスレットを買ってしまいました。

 

 

Q4 今回のリサーチで収穫はありましたか?

少し逸れているかもしれませんが、これからクリエーションの方法を少し考え直そうと思いました。
それが個人的には一番の収穫です。作品のクオリティを求めすぎて、別の選択肢や実験的なことが生まれづらかったというのが反省点です。

今回のレジデンスで創作において「実験」とは何か考えました。
「実験」が回り道のように感じていましたが、自分や他者の身体と向き合うことで、結果的に近道になったと感じた瞬間がありました。

re*さんのリサーチに参加させていただいたのもとても貴重な経験でした。
リサーチや実験を通して、ダンスやムーブメントが生まれる「場」が確かに作られていて、とても勉強になりました。

もう一つありまして、メンバーのみんなと共同生活できたのがとてもよかったです。
稽古場以外での出来事が、クリエーションに活きてくる場面が多くありました。

 


 

 

Q5 今後の展望を教えてください

レジデンス中に制作した作品については、もっとムーブメントについて深める余地があると思いました。最終日にショーイングをしたときにもらったフィードバックの一つで、「一つの振り付けを繰り返す動きが多いがそれはなぜか」という質問があり、それが印象深いです。作品内のシーンや構成も重要視したいですが、それらの大枠の中にある、ムーブメントや身体に今まで以上に気を遣い、時間をかけたいと思いました。

僕自身としては、上記の内容と似ていますが、ムーブメントが生まれる身体についてもっとリサーチしたいと思いました。京都の稽古場で稽古した時と今回とでは、身体が変わっていた様に感じました。それがクリエーションやムーブメントにも繋がっていたと思います。そのことについてもっと詳細に言語化できる様に深めていきたいです。レジデンス中、自分はどのような身体に興味があるか考えることができました。それは、クリエーションに集中できる時間、機会があったからだと思います。これからさまざまなレジデンスにも参加していきたいです。

 


 

【今後の予定】

「倉田翠ダンス講座③ ━ 上演編」にて作品上演
作品名:『ゆるさ』

日時:2026年
   6月20日(土)17:00
   6月21日(日)11:00/15:00

場所:THEATRE E9 KYOTO

詳細:https://askyoto.or.jp/e9/ticket/20260620

 


 

クリエイションメンバー

中尾優里(ダンサー)
野間共喜(舞台音響、パフォーマー)
前川友萌香(パフォーマンスアーティスト/俳人)

この記事に登場する人

保井岳太

ダンサー、俳優。香川県出身。京都芸術大学舞台芸術学科卒業。大学で主に演劇を学び、在学中の2021年からダンサー、俳優としての活動を開始する。大学卒業後からはフリーランスとして活動中。主な出演作に、敷地理『Hyper Ambient Club』、Monochrome Circus『HUSAIS』、筒井潤『墓地の上演』、小野寺修二『流々転々KOBE1942-1946』など。他にも自身でパフォーマンス作品の制作に取り組んでいる。6月に京都で上演する作品のためのクリエーションを、今回の滞在で行う。

2026年3月31日 時点

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