DANCE BOXの2024年度事業ラインナップ
昨年度(2023年度)では、新しいスタッフ4名を迎えて、事業に取り組んで参りました。それぞれの個性が徐々にDANCE BOXの活動へと浸透しはじめ、NEWチームとしての体制も整ってきました。相変わらず雑談も飛び交うにぎやかな事務所ですが、皆の持ち味を活かした劇場運営・事業進行に取り組んで参ります。これまでの積み重ねを大切に、同時に大胆に舵をきられるような2024年度を目指して・・。
では、DANCE BOXの2024年度のラインナップをご紹介します。
・国内ダンス留学@神戸 10期
・こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)
・国際交流事業 アーティストinレジデンス
・劇場写真館~新長田家族編~
▶「国内ダンス留学@神戸 10期」
コンセプトはこれまでを引き継ぎながら、プログラムの形式を更新していきます。
更新点は、大きく3つです。
①8ヶ月間の長期プログラムから変更し、年間を通じて5日間〜4週間のプログラムを毎月実施
今年度は、それぞれの活動スタイルや展望に応じて、集中して参加できるプログラム構成へと更新しました。間口を広げることによって、参加アーティストを増やし、横のつながりや連携を生み出せる機会を設計しています。
②プロジェクト・ベースでも参加できる公募スタイルを実施
4月〜7月に「リサーチ・レジデンス」と題し、成果発表を伴わない滞在制作を公募しました。計6組のアーティストが参加し、各々のリサーチテーマに基づいた探求に徹します。さらに、2025年1月~3月に1ヶ月間の滞在制作と上演(Newcomer/Showcase#2、#3)を伴った「クリエーション・レジデンス」の公募は、まもなく開始します。
8月には、招聘振付家によるダンス公演(Newcomer/Showcase#1)へのダンサーWSオーディションを予定しています。
③一週間の集中プログラム(クラスや講座など)を計5回実施
単発ではなく連続して参加することに意義や効果のあるワークショップ・スタイルは継続します。振付家やダンサーを対象とした1週間のワークショップを帯で行いながら、「国内ダンス留学@神戸」の修了者によるプログラム、制作講座なども組み込みます。
「子どもダンス留学@神戸」は、名称を「国内ダンス留学@神戸 for TEENS」に変えてリニューアルします。
「国内ダンス留学@神戸 10期」の1年間の流れ
2024年
4月~7月:「リサーチ・レジデンス」(参加アーティスト:高瀬瑶子、豊田ゆり佳、吉岡あおい、武井琴、idea platform、サブリーナ・フート、長尾明実)
8月:「国内ダンス留学@神戸 for TEENS」、Newcomer/Showcase#1招聘振付家によるWSオーディション
9月:「集中プログラム① ~Kick Off~」
10月:「集中プログラム②③」
11月:「集中プログラム④⑤」
11月〜12月:Newcomer/Showcase#1の滞在制作と上演
2025年
1月〜3月:「クリエーション・レジデンス」滞在制作と上演
2月:Newcomer/Showcase#2 クリエーション・レジデンス・アーティスト①
3月:Newcomer/Showcase#3 クリエーション・レジデンス・アーティスト②
写真:岩本順平
▶「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」
今年度は、ダンスカンパニーMi-Mi-Biが豊岡演劇祭から招聘され、9月に新作公演を予定しています。ドラマトゥルクに筒井潤(演出家/戯曲家)、音楽に嶺川貴子、衣装に福岡まな実を新たに迎え入れ、演出を森田かずよと内田結花が共同で行う新体制で挑みます。
海外からアーティストを招聘してプログラムも行います。Resident Island Dance Theatre(台湾在住)との交換ワークショップ、アダム・ベンジャミン(イギリス在住)によるワークショップ、音楽×ダンス・アーティストONIKHO(アメリカ在住)とのセッションやワークショップなどを計画しています。
定期クラス『やさしいコンテンポラリーダンスクラス』は、引き続き月に一度のペースで開催します。
「こんにちは、共生社会」の1年間の流れ
毎月: やさしいコンテンポラリーダンスクラス
7月: Resident Island Dance Theatre(台湾在住)との交換ワークショップ
8月: アダム・ベンジャミン(イギリス在住)によるワークショップ
OUTBACKプロジェクト公演
9月: ダンスカンパニーMi-Mi-Bi 豊岡演劇祭2024にて新作上演
ダンスカンパニーMi-Mi-Bi映画上映会 in 神戸
10月: 音楽×ダンス・アーティストONIKHO(アメリカ在住)とのセッション
写真:岩本順平
▶国際交流事業 アーティストinレジデンス
海外から招聘し滞在制作を行う「アーティスト・イン・レジデンス」では、2名のアーティストが参加します。いずれも様々なルーツにつながる人々が暮らす集住地域・新長田の文脈と出会いリサーチを重ねる滞在制作となります。
現代アートをバックグラウンドとするジュン・グェン=ハツシバ(アメリカ在住)は、長田のベトナム・コミュニティと出会い滞在制作を行います。時期は調整中です。
振付家・ダンサーのイム・ジエ(ドイツ在住)は、長田をベースに関西一円のコリアン・コミュニティをリサーチする滞在制作を10月に行います。
また、DANCE BOXからアーティストを海外へと派遣するプログラムも継続しています。
中間アヤカ&コレオグラフィーによる『フリーウェイ・ダンス』はオーストリア公演を成功させたばかりです。新たに設立したフェスティバル「Tangente St.Pölten」に公式招聘されました。
ジェイスン・ハワードによる日米共同制作プログラムも継続しています。アラン・シナンジャと十川大希が渡米し「ベイツ・ダンス・フェスティバル」の一環で滞在制作を行います。
写真:岩本順平
▶劇場写真館~新長田家族編~
新長田に暮らす/ゆかりのある家族写真を劇場で撮影するプロジェクトは、3年目となります。
撮影する家族数を増やし、展示および関連パフォーマンスとして「家族対抗歌合戦」を行います。また、2-3組の家族にフォーカスしたZINEも制作し、当プロジェクトを多角的に紹介します。
写真:岩本順平
◇◇◇
真陽デイサービスへのダンス・ファシリテーターの派遣、および、コロナ渦中に開始した「大人から始めるバレエ<女性限定>」も息長く継続中です。
まだ他にも数多く計画中です。
今年度も引き続き、皆さまのご来場・ご参加を心よりお待ち申し上げております。
NPO法人DANCE BOX