【協力事業】ドキュメンタリー映画『旅する身体~ダンスカンパニーMi-Mi-Bi~』
身体的特徴も個性もバラバラ Mi-Mi-Biの身体を巡る旅
「なまじ、ここまで生きて来たんじゃない。私もそのチャンスを掴みたい」
神戸市新長田。アーケード街の一角にある小劇場で新たなダンスカンパニーが生まれた。義足の人、見えない人、聞こえない人、車椅子の夫婦、ダンスが得意な人、7人のメンバーで構成される“Mi-Mi-Bi(みみび)”。豊岡演劇祭で行われるデビュー公演のテーマは彼らの『身体を巡る旅』。身体的特徴も個性もバラバラ。Mi-Mi-Biの旅にカメラが密着した。2024年11月2日から、兵庫県神戸市の元町映画館にて、一週間限定上映が決定しています。
●上映作品
ドキュメンタリー映画
『旅する身体 ~ダンスカンパニーMi-Mi-Bi~』
2024年/ DCP/ 67分
プロデューサー:津村有紀
監督:渡辺匠、志子田勇
出演:内田結花、KAZUKI、武内美津子、福角幸子、福角宣弘、三田宏美、森田かずよ、大谷燠、文、橋本実弥
※バリアフリー上映回について
バリアフリー上映回では、音声ガイドと日本語字幕付です。
日程:11月3日(日)、5日(火)、7日(木)
時間:17:40〜
舞台挨拶登壇者決定! (2024.10.23更新)
11月2日(土):志子田 勇(映画監督)
文(NPO法人DANCE BOX事務局長)
森田かずよ(Mi-Mi-Bi演出/ダンサー)
11月3日(日):※手話通訳付
志子田 勇(映画監督)
内田結花(Mi-Mi-Bi演出/ダンサー)
三田宏美(Mi-Mi-Biダンサー/手話通訳士)
11月4日(月・祝):志子田 勇(映画監督)
森山未來(俳優/ダンサー)
この記事に登場する人
志子田勇
1981年生まれ。神戸出身。
2021年まで東京で映画関係の仕事に従事ていたが、現在は神戸に移住して二拠点生活。
フリーの監督・ディレクターとして、映画のメイキングやドキュメンタリー制作など多岐にわたる活動をしている。(妻の)自然農の野菜とロングスケートボード、やさしいコンテンポラリーダンスが楽しみ。今までやったことないことをやる。知らないことを知る。
有名無名に関わらない、個人のミニマムで特別な関係性に特化したドキュメンタリー制作事業MOM&DAVIDを設立。
2023年3月15日 時点
Mi-Mi-Bi
社会や暮らしのなかに障害を覚える身体のパフォーマーを含む、ダンスカンパニーMi-Mi-Bi(みみび)。2022年、文化庁とNPO法人DANCE BOXが主催するプロジェクト『こんにちは、共生社会』をきっかけにカンパニーを結成する。同年9月豊岡演劇祭フリンジセレクションに選出され行った旗揚げ公演『未だ見たことのない美しさ』上演。その創作のプロセスを追ったドキュメンタリーも、映像作品・映画として公開され話題を呼んだ。そのほか、ゲーテ・インスティトゥート×Festival Theaterformenの共同プロジェクト「A Gathering in a better world」にてプログラムディレクターを務めるなど、国内外から注目されている。メンバーそれぞれがナビゲートするワークショップや支援学校でのアウトリーチなど、それぞれに異なる身体性と感覚と独自の世界の捉え方などを重要視しながら、活動を展開している。
▶︎ ウェブサイト『こんにちは、共生社会(ルビ:ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)』
2024年5月10日 時点
文
大阪生まれ、神戸・新長田在住。
1996年ダンスボックスの立上げに参加。大阪・神戸でのほぼすべてのプログラムに立ち会い、団体と劇場の運営を行う。アーティスト育成プログラム「国内ダンス留学@神戸」等を通じてアーティストの創造・活動環境を思考し、また障がいをもつ人や様々なルーツの人、多世代の地域の人と共につくる「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」の活動等を通じて、ダンスと身体、表現と社会、人と地域と劇場が出会い拡張する現場を考え続けている。
また1989年以降ダンサーとしても活動。上海太郎舞踏公司、冬樹ダンスビジョンを経て、
2000年より千日前青空ダンス倶楽部(芸名:稲吉)にて国内外、屋内外で踊る。
黒沢美香&大阪・神戸ダンサーズ(2007-2016)ダンサー。
(photo by Junpei Iwamoto)
2023年4月17日 時点
森田かずよ
先天性の障害を持って生まれ、18歳より表現の世界へ。自らの身体の可能性を日々楽しく考えながら、ダンサー、俳優として活動。ヨコハマパラトリエンナーレ、国民文化祭、庭劇団ペニノ、アジア太平洋障害者芸術祭など国内外の多数の公演に出演し、メディア出演も多数。近年は障害のある人を含めた多様な人とのダンス公演の創作や演出、ワークショップ講師やレッスンなども行う。
東京2020パラリンピック開会式にソロダンサーとして出演。
神戸大学人間発達環境学研究科博士前期課程修了。
福祉をたずねるクリエイティブマガジン「こここ」にて「森田かずよのクリエイションノート」を連載中。
文化庁・厚生労働省共同開催、障害者文化芸術活動推進有識者会議構成員。
大阪府障害者施策推進協議会 文化芸術部会 委員(2019年度~)
「Performance For All People.CONVEY」主宰。
ダンススタジオP’spot14を含めたNPOピースポット・ワンフォー理事長。
PERSOL Work-Style AWARD 2020 ダイバーシティ部門受賞。
2023年3月17日 時点
内田結花
ダンサー・振付家。上演環境や状況に振り付けられる身体をテーマに、屋内外のあらゆる場で自作品を発表。主な作品に、『暮らしのシリーズ』(2019〜23年)、『Along a long ARIMA』(2021年、六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2021)、『ニュー・フィールドワーク』(2023年、下町芸術祭 / 2024年、KYOTO EXPERIMENT)などがある。2022年より「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」協働メンバーとなり、ダンスカンパニーMi-Mi-Biの立ち上げ当初から関わる。文化庁・NPO法人DANCE BOX主催「国内ダンス留学@神戸」2期修了。国内外の多様な振付家や作家の作品に多数出演している。
2024年9月12日 時点
三田宏美
手話の持つ身体性・音楽性に惹かれて舞台表現活動を開始。ろう者難聴者メンバーとのサインダンス(手話ダンス)チーム活動を経て、舞台での表現や舞台をはじめとする文化芸術分野での手話通訳等を行っている。ダンスボックス主催事業「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」協働メンバー。人と人の身体や感覚の交わるところ、そこから立ち上がるものごとに関心がある。サイレント・ダイアログ・カフェ主宰。
2024年9月12日 時点
森山未來
1984年、兵庫県生まれ。5歳から様々なジャンルのダンスを学び、15歳で本格的に舞台デビュー。
2013年には文化庁文化交流使として、イスラエルに1年間滞在、Inbal Pinto&Avshalom Pollak Dance Companyを拠点にヨーロッパ諸国にて活動。
「関係値から立ち上がる身体的表現」を求めて、領域横断的に国内外で活動を展開している。
俳優として、これまでに日本の映画賞を多数受賞。ダンサーとして、第10回日本ダンスフォーラム賞受賞。
監督作として、ショートフィルム「Delivery Health」「in-side-out」などを手がける。
2021年3月11日には京都・清水寺でのパフォーマンス「Re:Incarnation」の総合演出を務め、東京2020オリンピック開会式では鎮魂の舞を踊った。
2022年4月より神戸市にArtisti in Residence KOBE(AiRK)を設立し、運営に携わる。ポスト舞踏派。
2023年4月6日 時点