
鵜鳥神楽 うのとりかぐら
岩手県普代村鳥居に鎮座する鵜鳥神社に伝わる山伏神楽である。鵜鳥神社の神霊を獅子頭に移した権現様を奉じて、毎年1月から3月にかけて三陸沿岸を巡行している。実際には鵜鳥神楽と宮古市黒森神楽が一年交替で久慈市まで北上する北廻り釜石市まで南下する南廻りを務めてきた。
昼は家々を廻り権現舞によって門打ちを行った後、民家や公民館を宿として舞い込む。夜は宿に権現様を祀って神楽幕を張り、各種の演目を人々に披露する。こうした上演形態は全国的に見ても稀有であるのみならず、世界的に見ても奇跡とすらいえるものであり鵜鳥神楽が鵜鳥神社に対する人々の信仰によって支えられてきた消息をしのばせる。 2015年国重要無形民俗文化財に指定。
東日本大震災の翌年、神戸の人々のエールがつながり長田神社にて圧倒的な神楽を披露した鵜鳥神楽。今回は13年ぶりの神戸上演となる。
2025年5月8日 時点