【RRAレポート】松本奈々子・西本健吾/チーム・チープロ
劇場〈ArtTheater dB KOBE〉および新長田各所を拠点に、自身の表現探求や身体の鍛錬のためのリサーチやダンストレーニングなどを行う『dBリサーチ・レジデンス・アーティスト』。
2026年度は4月〜7月の約4か月間に14組のアーティストが滞在します。
今回は、5月12日〜5月18日にかけて滞在した松本奈々子・西本健吾/チーム・チープロさんの滞在記録を公開します。
2026年度 dBリサーチ・レジデンス・アーティスト(RRA2026)については ▶︎こちら から
松本奈々子・西本健吾/チーム・チープロ
【滞在期間:5月12日(火) – 5月18日(月)】
5月12日(火)
新長田到着
5月13日(水)
松本・内田・前田
初演テクストを声に出して読む、四股踏み、「重さ」をキーワードとしたWS
5月14日(木)、15日(金)
内田・松本
月経の「痛み」と「波」のWS、四股踏み、四股トランスフォーメーション
5月16日(土)
松本・内田・前田・西本
四股踏み、重さと痛みと波のWS(オープンスタジオ)
5月17日(日)
松本・内田・前田・西本
・岡・豊山
四股踏み、重さと痛みと波のWS、荒通し、再演会議
5月18日(月)
新長田出発

Q1 レジデンスの目的を教えてください。
初演から4年間を経て『女人四股ダンス』という作品をどのように再演するのかということについて、初演メンバーでディスカッションや稽古を劇場(ArtTheater dB KOBE)を拠点におこなうこと。 また、本作を海外(インドネシア)で上演することについてのアイデアを共有し、実験すること。
Q2 どのようなリサーチや実験を行いましたか?
2022年に初演した『女人四股ダンス』という作品では、「月経」について劇場で話しその過程で生まれる関係性を探ってきました。これまで「月経日記」を交換するというテクストベースのワークを主に行っていましたが、今回は、4年を経たそれぞれの身体をお互いに「観察しあう」ことを意識して時間を過ごしました。具体的には、初演のテクストにあった「重さ」や「波」をキーワードに、月経の周期をもつ身体の身体感覚を動きで共有し、それらをもちいて踊るというワークショップを試みました。動きは、内田さんと松本のそれぞれの月経の経験をもとに編み出し、名付けました。また、オープンスタジオをおこない、この作品の創作の過程をひらくことをこころみました。

Q3 印象的な瞬間(エピソード)があれば教えてください
大雨の中、駅前の鉄人28号が四股をふんで足を踏みしめているようにみえました。
Q4 今回のリサーチで収穫はありましたか?
劇場で、集中してお互いの身体をみあう時間をもてたことはとても重要な時間でした。その過程で再演にむけてのそれぞれの問いが共有され、今回なにを探っていきたいのかが、すこし方向づけられたように思います。 dbのロビーや長田の街で美味しいものを食べながら、内田さんと前田さんと西本さんとおしゃべりをしたのも良い時間でした。


Q5 今後の展望を教えてください
今年は「女人四股ダンス」をどう再演するのか、ひきつづき探ってゆきます。今回の長田滞在をふまえて、次は夏に東京で集まります。それまでは、本や資料を読みこんだり、スタジオにこもったり、場所や人に出会うべく、とりみだされながら動き回っていたいと思います。あとサーフィンに行きたいです。
【今後の予定】
2026年秋に「女人四股ダンス」をインドネシアとすみだ五彩の芸術祭で再演します。
詳細は夏頃公開予定ですので、チーム・チープロのSNSをぜひチェックしてください!
また、桜井圭介さん、捩子ぴじんさん、砂山典子さんとの協働ダンスプロジェクト「ニュー・ダンステクノロジーズ」を馬車道のDaBYを拠点に開発・研究しています。2月に公開イベントを行う予定です。
今回のリサーチに関わった人や場所
内田結花(ダンサー/振付家)
前田耕平(アーティスト)
岡はるか(写真家)
豊山佳美(制作)
執筆担当:松本奈々子
この記事に登場する人
松本奈々子、西本健吾/ チーム・チープロ
パフォーマンス・ユニット。現在は松本奈々子と西本健吾が共同で主宰する。作品ごとに構成するチームによって、身体や身振りの批評性をテーマとした舞台作品の制作を行う。
コロナ禍で制作しKYOTO EXPERIMENT2021Autumnで発表した《京都イマジナリー・ワルツ》(2021)は国内外のフェスティバルで再演を重ねている。最新作はワンマンソロダンスコンペティション《Yokai Bodies Super杯!!!》(2026)。
2026年3月31日 時点


