RRAレポート サブリーナ・フート、長尾明実
劇場<ArtTheater dB KOBE>を拠点に自身の表現探求や身体の鍛錬のための実験的なリサーチやダンストレーニングなどを行う、国内ダンス留学@神戸10期『dBリサーチ・レジデンスアーティスト(dB RRA)』。 7月5日〜7月19日に滞在のサブリーナ・フートさん、長尾明実さんによる活動記録を公開します。
サブリーナ・フート、長尾明実 【滞在期間:7/5〜7/19】
| 7/5 | ドイツから新長田に到着/DANCE BOXスタッフとの打ち合わせ |
| 7/9 | 高瀬瑶子さんとのエクスチェンジ |
| 7/10 | 国内ダンス留学10期のポスター用の写真撮影 |
| 7/11,12 | ワークショップのポスターを新長田のいくつかのお店に貼らせてもらう |
| 7/12 | 「睡眠」をテーマにした実験音楽のコンサートに行く@ロームシアター京都 |
| 7/13 | |
| 7/16-18 | |
| 7/18 | dBRRAのidea platformの経過発表に行く |
| 7/19 | オープンスタジオ |
![]() Saturday Digestion Practice |
![]() オープンスタジオ の様子 |
Q1 レジデンスの目的を教えてください。
2020年から4年半続けているプラクティス「Saturday Digestion」をダンス作品に出来るのか、また、どうすれば「 Saturday Digestion」のコアでもある共同休息や、スローダウンを体験してもらえる作品を作れるのか?という私たち自身の疑問に小さな答えや方向性、種となるものを見つけられたら良いな、と思っていました。
Q2 どのようなリサーチや実験を行いましたか?
まず、「Saturday Digestion」を繰り返し行いました。1週目は、私たち2人だけでプラクティスをして、一人がお客さん役をやっていました。2人でディスカッションを重ね、意見が違うところをどう利用できるかを考えた結果、プラクティス自体を作品として舞台に上げてみたいと考えるようになりました。2週目はdBの方、レジデンスをしているアーティストの方々等に声をかけて、Saturday Digestion リサーチに参加していただき、Sabrinaと明実が、毎日交代で外から見て、舞台や観客席のセットアップなどについてブレインストーミングをしました。
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Saturday Digestionのスコアの見合いをしている様子
Q3 新長田の好きな場所を教えてください
2週間の滞在だったため、ほとんどの場所に一度しか行けていないので、ここ!とは言えないのですが、長田全体がインターナショナルで、コミュニティがしっかり繋がってる所が素敵だし、面白いと感じました。
私たちの行った場所:鉄人28号モニュメント、めいりん、空地文庫、Salon Kongan、お茶の味萬、マウントエベレスト、駒林神社、高取山、ふたば学舎、東急プラザ新長田、大正筋商店街(トレジャーファクトリー、ファミリーマート アスタくにづか店、食品館アプロ 新長田店、ロピア 新長田店など)、ファッションセンターしまむら新長田店、アグロガーデンなど。
Q4 印象的な瞬間を教えてください
Saturday Digestion Practice(サタデー ダイジェスチョン プラクティス)、Saturday Digestion リサーチ、オープンスタジオはもちろん、高瀬瑶子さんとのエクスチェンジ会、高瀬瑶子さん&idea platformの皆さんとの夕食、 idea platformさんの発表、そして、私たちのイベントのポスターをいくつかのお店に貼りに行かせてもらった時に、色々な方と出会い、お話し出来た事がとても楽しく、インスピレーションも沢山いただきました。

高瀬瑶子さん、idea platformのみなさんとご飯
Q5 なにか収穫はありましたか?
プラクティスを丸っと舞台に乗せるという作品のベースの方向性が見つかった事は、私達にとって大きな発見であり、地に足の着いたスタート地点になったと感じています。今回の私たちのリサーチや実験に対して、とてもポジティブで面白い反応を多くいただけた事は、私たちにとって大きな活力となりました。また、今までほぼベルリンのみで4年半活動を続けて来たので、神戸、新長田という違う文化圏でSaturday Digestionをシェア出来た事で、今までとは違った視点、フィードバックをいただき、また今までとは違ったグループの在り方を経験させていただき、私たちのプラクティスへの視点や解釈の幅が広がりました。

オープンスタジオの様子
Q6 今後の展望を教えてください。
ベルリンでの毎月のプラクティスを続行。 2025年のベルリンの大学でのワークショップへの招待と、2025年4月アムステルダムのsink tankでのアーティス トミーティングへの参加への招待を受けています。また、作品の更なるリサーチやクリエーション、公演に向けて、ドイツや日本での助成金などの応募もしていきます。
協力者
EU・ジャパンフェスト日本委員会
プラクティスに参加してくれた方々:
杉本昇太さん
高瀬瑶子さん
竹内 梓さん
藤田彩佳さん
増川建太さん
黒田健太さん
鈴木優さん
黒田かおりさん
田中幸恵さん
この記事に登場する人
Sabrina Huth
サブリーナ(彼女/彼女)はベルリンを拠点に活動するダンス・アーティスト、振付家、ソマティック・エデュケーター、認定ミオレフレックス・プラクティショナー。 アムステルダム芸術大学芸術研究修士課程修了。HZT Berlinの客員学生。また、心理学の学位も取得している。サブリナは、その芸術的実践において、ソマティックな実践と、ポスト資本主義的でクィアな一体感の幻想を掛け合わせている。現実と虚構、詩的なものと政治的なものが緩やかに織り成す風景の中に、観客やボディワークの受け手を迎え入れるホストでありたいと考える。
Links:
https://sabrinahuth.wordpress.com/
https://imaginedchoreographies.com/
https://www.considering.network/
2024年5月8日 時点
長尾明実
ベルリン拠点のBIPoC振付家、ダンスアーティスト。身体感覚、ケア、レジスタンスの交差点を探究している。2021年にHZT Berlin(ベルリン芸術大学所属)振付修士課程(MA Choreography)を修了。反資本主義およびフェミニズム的な視点から、「休息」や「心身と向き合う」行為を通して自己の力を取り戻し、安心できる内なる居場所を築くことが政治的な意味を持つと捉えている。2015年以降、脆弱さや疲労、抑圧構造のもとで身体がパフォーマンスを拒否することの政治性を扱う作品を制作。現在はダンスの自己修復的な可能性や、「くつろぎ」と「赦し」が生存の集合戦略となりうるかを研究している。
https://nagaoakemi.wixsite.com/akemi-nagao
2026年3月31日 時点






