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国内ダンス留学@神戸10期 集中プログラム【E】未来へのコンポジション

9月からスタートした「集中プログラム」もいよいよ最終週です。
集中プログラム【E】では、自身の活動や生活をソロパフォーマンスとして発表したり、山や街へ皆で出かける場面がありました。最終週にして、受講者同士をより知る時間あり、自然や街の人たちと触れ合う時間ありと、学びを通して出会いがさらに深まる瞬間がいくつもありました。
受講者によるレポートをお楽しみください!
現在、Newcomer/Showcase#1 中村蓉『フーーーーーーガ!』の絶賛クリエーションです!
詳細はこちら

スケジュール

【E】未来へのコンポジション

【11/11-14】
▶梅田哲也〈ありのままを受信する〉

1日目はトマト缶と米と水をつかった音のセッション、2日目は1日目を受けて5分のソロパフォーマンス、3日目は都市空間の性質に遊びを織り交ぜながらの山登りをしました。誰かにぱっと披露できるなにかがあることは、資料を見せるよりもインパクトのあるプレゼンテーションになることを感じました。山登りでは頂上の双眼鏡からdb近くの歩道橋にいるスタッフを探すというチャレンジに成功し、その過程のみんなの会話ややり取りがものすごく面白かったです。梅田さんのありのままの振る舞いから各々がなにかを受信する時間のようでした。

✎書き手:スカラシップアーティスト 大貫友瑞


トマト缶と米と水をつかった音のセッション

ダンスボックス近くの高取山を登る

 

【11/12】

▶︎横堀ふみ〈制作講座 ⑤企画書をつくろう!〉
企画を作る構成要素「いつ」「どこで」「誰と」の3つを繋げる企画を考えました。日時は11/15〜11/30の間、場所はdbのロビーと定められた上で考えたため、すぐにでも実現できそうな企画が多く、現実味を帯びてそれぞれのプレゼンを聞くことができました。最後には過去に使われた企画書を見ながら、実際に企画書を作る際のポイントを学びました。

✎書き手: dBアソシエイト・ダンサー ami muto

【11/14.15】
▶児玉北斗〈振付とその時代:歴史から未来を構想する〉

児玉さんのWSでは前回の舞踊史を学ぶ座学とは打って変わって、身体を動かすワークや自分で短いパフォーマンスを作ってみる時間がありました。
一日目は児玉さんが舞踊史をどのように自分の作品に落とし込んでいるのかを聞き、実際にそのシーンを再現してみました。
二日目はプラクティスベースの作品創作について学びました。プラクティスベースの創作とは、普段自分が生活の中で自然に繰り返していることに後から文脈や構造を付け足し、シンプルな動作の中に意味を見出してもらうという創作方法です。
参加者がそれぞれ発表した作品を観ながら、これは何を表しているのだろうと意見交換する時間がとても充実した時間でした。

✎書き手:dBアソシエイトダンサー 杉浦ゆら


児玉北斗さん振付作品の1シーンを再現

プラクティスベースで創作した作品を発表している様子

 

【11/14,15】
小松菜々子〈街と劇場を接続してみる〉

小松菜々子さんのWSでは、劇場という場所の立ち位置について考えました。私たちが9月から数ヶ月間過ごしてきたdBがどんな街にあるのか、どんな人が住んでいるのか、どんな人たちに支えられているのか、街歩きを通して身体で知ることができました。街の人たちが劇場に出入りするということを珍しく感じてしまうのですが、本来珍しいことなのかな?と思ったり。「アーティストとして活動する場所と街の関係」は活動スタンスや作品と無関係ではないことを再確認しました。

✎書き手:dBアソシエイト・ダンサー 宇津木千穂


自分を構成するものを書き出し、関連付けてマッピング

町を探索

 

◉朝のトレーニングクラス

【11/11】
▶井上清恵〈合気道〉

合気道3回目、今回から井上清恵先生が担当されます。興味深かったのは“断定”の力です。二人一人組で一人が寝転がり、自分が鉄の塊になったと断定します。するともう一人が持ち上げようとしても重くて持ち上げられません。逆に自分が雲になったと断定すると、軽々と持ち上げられます。
相手に手を取られた際、相手を投げようと思うのではなく、500円玉が道に落ちていると断定して、それを拾うように体を動かすと軽々と相手を投げることができる。心の状態と体の状態は呼応関係にあると実感しました。まさに物心一元論そのものです。
それは裏を返せば心のありようで、体も在り方も変わってくるということ。それは踊る時だけでなく、生きていく上でも大切なことではないでしょうか?改めて合気道の奥深さを実感しました。

✎書き手:dBスタッフ 杉本昇太

【11/13】
▶︎中西ちさと〈ヨガで空白の時間を作る〉

全身を床にあずけ、自分の身体の状態を感じることから始まり、ダウンドック、アップドックなど基礎的な動きを繰り返し徐々に身体をほぐしていきました。今回は初めて捻りを入れたストレッチも学び、最後には、「オームチャンティング」という発声しながら瞑想する時間を過ごしました。朝のヨガをすることで、午後からのクラスに向けて心身友に整えることができました。

✎書き手: dBアソシエイト・ダンサー ami muto

 

【11/14】
▶井上清恵 〈合気道〉

合気道最終回はいつものように呼吸から始まり、いくつかの技を教えていただいた後は掛かり稽古を行いました。掛かり稽古では「浅い瞑想状態」に入りながら流れるように組んでいくのが大切だと教えていただきました。
全5回の短い期間ではありましたが、合気道は人間関係のようだなと毎回思わされていました。倒しに掛かろうと思って相手に向かっていくとぶつかり合いになってしまいますが、自分のことに集中して所作をこなしていくとぶつかり合いは起きずに宇宙の力で自然な流れが生まれていく。
たくさんの気づきが散りばめられた稽古でハッとさせられることがとても多く、貴重な時間を過ごしました。

✎書き手:dBアソシエイト・ダンサー 杉浦ゆら

【11/15 】
▶︎鞍掛綾子〈Listening Body〉

「身体はavailableである」という言葉から始まったクラスでは、普段意識しない足の指の裏側を使ったり、2人組で背骨の動きを確認しながら体を動かしました。そこにイメージやタスクを加えることで、動きのレイヤーを作り上げていきます。参加者からは、クラス内でよく使われる「collapse」の感覚を深めたいという感想が多く聞かれました。頭と体、マインドをフルに活用するアクティブな瞑想のような時間でした。

✎書き手:dBリサーチ・レジデンス・アーティスト 高瀬瑤子

 


 

DETA

期間:2024年11月11日(月)〜15日(金)
時間:10:00-17:00、または、-20:00 途中休憩あり
講師/ファシリテーター:梅田哲也、児玉北斗、小松菜々子、井上清恵

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