こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)2024
文化芸術を通してともに協働し、新たなビジョンを切り開くプロジェクト。2019年よりスタートし、今年で6年目となりました。今年度は、ダンスカンパニーMi-Mi-Biが新体制で挑む新作公演、海外からアーティストを招聘したエクスチェンジプログラムを予定しています。また、定期クラス『やさしいコンテンポラリーダンスクラス』も引き続き月に一度のペースで継続します。
期間
- 2024年度 通年
会場
ArtTheater dB KOBE他
文化芸術を通してともに協働し、新たなビジョンを切り開くプロジェクト『こんにちは、共生社会(ルビ:ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)』。障がいの有無、経済環境や家庭環境、国籍、性別など、一人一人の差異を優劣という物差しではなく独自性ととらえ、舞台芸術を軸に、誰もが豊かに暮らし、芸術文化を楽しみ、表現に向かい合うことのできる社会をめざして、様々な芸術文化創造活動を展開しています。
2024年度は、
ダンスカンパニーMi-Mi-Biが豊岡演劇祭2024に招聘され、公式プログラムとして、9月21-22日に新作公演を予定しています。
本公演では、森田かずよと内田結花が共同演出を担い、出演はMi-Mi-Biメンバーに加えて、新たな出演者を迎え入れます。
ドラマトゥルクに筒井潤、音楽に嶺川貴子、衣装に福岡まな実の新体制で挑みます。
海外からアーティストを招聘してプログラムも行います。
Resident Island Dance Theatre(台湾在住)とのエクスチェンジ企画、アダム・ベンジャミン(イギリス在住)によるワークショップ、音楽×ダンス・アーティストのCarina Ho(アメリカ在住)とのセッションやワークショップなどを計画しています。
国内からは、OUTBACKプロジェクト(横浜在住)の演劇公演・映画上映会を予定しています。
定期クラス『やさしいコンテンポラリーダンスクラス』(ナビゲーター:西岡樹里)は、引き続き月に一度のペースで開催します。
特別支援学校でのアウトリーチ事業も継続して実施、また映像展開も展開します。
2024年度スケジュール
通年
やさしいコンテンポラリーダンスクラス(ナビゲーター:西岡樹里)*月に一度の定期クラス
ダンスカンパニーMi-Mi-Bi活動
7月
Resident Island Dance Theatreとのエクスチェンジ企画
OUTBACKプロジェクト映画上映会
8月
アダム・ベンジャミンによるワークショップ
OUTBACKプロジェクト公演
9月
豊岡演劇祭2024公式プログラム ダンスカンパニーMi-Mi-Bi新作公演(演出:内田結花、森田かずよ)
【協力事業】障害のある人と考える舞台芸術表現と鑑賞のための講座
ドキュメンタリー映画『旅する身体~ダンスカンパニー Mi-Mi-Bi~』上映会 in 神戸
10月
音楽×ダンス・アーティストCarina Hoとのセッション
11月
ドキュメンタリー映画『旅する身体~ダンスカンパニー Mi-Mi-Bi~』@元町映画館(監督:渡辺匠、志子田勇)
and more・・・
ウェブサイト・SNSなど
ウェブサイト
こんにちは、共生社会
やさしいコンテンポラリーダンスクラス
X(旧Twitter)
@kyosei_db
Instagram
こんにちは、共生社会
やさしいコンテンポラリーダンスクラス
この記事に登場する人
Mi-Mi-Bi
社会や暮らしのなかに障害を覚える身体のパフォーマーを含む、ダンスカンパニーMi-Mi-Bi(みみび)。2022年、文化庁とNPO法人DANCE BOXが主催するプロジェクト『こんにちは、共生社会』をきっかけにカンパニーを結成する。同年9月豊岡演劇祭フリンジセレクションに選出され行った旗揚げ公演『未だ見たことのない美しさ』上演。その創作のプロセスを追ったドキュメンタリーも、映像作品・映画として公開され話題を呼んだ。そのほか、ゲーテ・インスティトゥート×Festival Theaterformenの共同プロジェクト「A Gathering in a better world」にてプログラムディレクターを務めるなど、国内外から注目されている。メンバーそれぞれがナビゲートするワークショップや支援学校でのアウトリーチなど、それぞれに異なる身体性と感覚と独自の世界の捉え方などを重要視しながら、活動を展開している。
▶︎ ウェブサイト『こんにちは、共生社会(ルビ:ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)』
2024年5月10日 時点
西岡樹里
ダンサーとして国内外のダンス作品に出演。異なる文化背景や様々な身体をもつアーティストとの仕事に携わる。個々の身体や心がもつ固有の物語にダンスを通して想像を巡らせたり、1人ひとりが交差することから見えてくる景色に興味がある。 またダンサーとして、ナビゲーター/講師の活動も広げており、これまでに幅広い年齢の障害のある方やない方を対象にしたワークショップを展開している。2012年より福祉専攻科エコール神戸にてダンスクラスを担当。その他、支援学校や小学校など教育機関のへのアウトリーチ、また放課後等デイサービス、文化施設などでダンスクラスを行っている。2020年よりダンスボックスの『こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのごちゃごちゃ)』のプログラムの一環として、踊ってみたい方はどなたでも参加できる「やさしいコンテンポラリーダンスクラス」を開いている。
国内ダンス留学@神戸を1期生として卒業。
2023年4月10日 時点
Resident Island Dance Theatre
レジデント・アイランド・ダンス・シアター(滯留島舞蹈劇場/台湾)は、身体的才能と革新的なステージングで、日常生活にありふれた無意識の動きを重ね合わせ、限界を浮き彫りにし、私たちが自由になる方法を示唆する。型破りな振付家、Chung-An Changが設立し演出するこのカンパニーは、海外公演やコンテンポラリー・ダンスメーカーとの国際的なコラボレーションを行い、障がいのあるダンサーもメンバーとして所属している。台湾の首都台北以外では数少ないプロフェッショナル・シアターのひとつである。
2024年7月3日 時点
アダム・ベンジャミン
数々の受賞歴を持つ振付家、著者、世界的に認知されている講師。CandoCo Dance Companyの共同設立者であり、南アフリカのTshwaragano Dance Companyの元芸術監督。インクルーシブダンスの先駆者の1人であり、著書「Making an Entrance]」は「インクルーシブ」というテーマに関する代表的なテキストとみなされている。The Placeのアソシエイト・アーティストであり、Wingate Scholar、Rayne Choreographic Fellow、Arts Council International Artist Fellowshipの受賞者。高等教育における功績が認められ、National Teaching Fellowshipを授与され、2015年にはthe South Bank Centreから「チェンジメーカー」に選ばれた。現在は、ダンス業界における持続可能性への関心を高めるためthe Dancers’ Forestを展開している。
2024年6月27日 時点
OUTBACKプロジェクト
OUTBACKプロジェクトは、横浜で精神疾患のある人たちの支援に関わってきた中村マミコとジャーナリストの佐藤光展が中心となり、2021年に立ち上げました。日々の活動の中で、この社会が精神疾患当事者への誤ったイメージ(偏見)が根深いのを痛感し、当事者の声を社会に向けて発信していく必要性を痛感したためです。メンタルヘルスの不調に悩む人たちが、自分達の経験をオリジナルの劇にして、自分達の言葉、 声 、 体 を 通 し て 発 信 し て い く O U T B A C K ア ク タ ーズ ス ク ー ル ( 演 劇 学 校 ) を 活 動 の 核 と し 、 講 演 会 や 出 版 、 Y o u t u b eでの動画配信など様々なメデイアでの普及啓発活動、当事者のエンパワメントにつながる活動も行なっています。
ホームページ
http://outback-jp.com/
YouTube「OUTBACKプロジェクトチャンネル」
https://www.youtube.com/@outback6370
2024年7月12日 時点
Carina Ho
カリフォルニア拠点。2015〜2017年まで、AXIS Dance Companyのメンバーとして国内外で振付、出演、講師を務める。AXISを離れた後、Fulbright Fellowship(フルブライト奨学金)の受賞者として、モンテビデオ(ウルグアイ)の国立舞踊学校にてダンスをよりインクルーシブなものにするためのテクニックを教え、自身のダンスにおける実践を深める。また、the moniker ONIKHOとして音楽を作成・演奏している。クラシック・ミュージシャンとしての訓練を積み、ブルース、ジャズ、ポップスの影響を組み合わせながら、映画的かつエレクトロニックな楽曲を創作している。
2024年6月24日 時点
森田かずよ
先天性の障害を持って生まれ、18歳より表現の世界へ。自らの身体の可能性を日々楽しく考えながら、ダンサー、俳優として活動。ヨコハマパラトリエンナーレ、国民文化祭、庭劇団ペニノ、アジア太平洋障害者芸術祭など国内外の多数の公演に出演し、メディア出演も多数。近年は障害のある人を含めた多様な人とのダンス公演の創作や演出、ワークショップ講師やレッスンなども行う。
東京2020パラリンピック開会式にソロダンサーとして出演。
神戸大学人間発達環境学研究科博士前期課程修了。
福祉をたずねるクリエイティブマガジン「こここ」にて「森田かずよのクリエイションノート」を連載中。
文化庁・厚生労働省共同開催、障害者文化芸術活動推進有識者会議構成員。
大阪府障害者施策推進協議会 文化芸術部会 委員(2019年度~)
「Performance For All People.CONVEY」主宰。
ダンススタジオP’spot14を含めたNPOピースポット・ワンフォー理事長。
PERSOL Work-Style AWARD 2020 ダイバーシティ部門受賞。
2023年3月17日 時点
内田結花
ダンサー・振付家。上演環境や状況に振り付けられる身体をテーマに、屋内外のあらゆる場で自作品を発表。主な作品に、『暮らしのシリーズ』(2019〜23年)、『Along a long ARIMA』(2021年、六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2021)、『ニュー・フィールドワーク』(2023年、下町芸術祭 / 2024年、KYOTO EXPERIMENT)などがある。2022年より「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」協働メンバーとなり、ダンスカンパニーMi-Mi-Biの立ち上げ当初から関わる。文化庁・NPO法人DANCE BOX主催「国内ダンス留学@神戸」2期修了。国内外の多様な振付家や作家の作品に多数出演している。
2024年9月12日 時点
KAZUKI
(北薗知輝)
代名詞「手の表現者」としてストリートライブから始め、ろう者も聴者も誰もが楽しめる世界観を表現。その他、コンテンポラリー、舞踊など様々な視覚的なパフォーマンスを表現。映画、舞台俳優も活動し「夏の光、夏の音」「ヒゲの校長」「手話裁判劇テロ」など数々の映画主演。2020TOKYOパラリンピック開会式出演、TOKYO2020ThankYouEvent「ARIGATO」出演。
2023年3月18日 時点
福角幸子
神戸市に生まれる。脳性マヒによる手足、言語障害をもちながら自立生活を始める。結婚後、奈良たんぽぽの家、わたぼうし語り部学校に入学。その後、語り部として各地で公演するほか、絵本『めざしのジョニー』学習研究社より出版。舞台の活動は、エイブルアート・オンステージ日英共同企画飛び石プロジェクト公演『血の婚礼』、じゆう劇場、トリコ・A『へそで、嗅ぐ』、ダンスボックス主催「循環プロジェクト」「Thikwa+Junkan Projekt」に参加し国内外の公演に出演。2022年からミックスエイブルダンスカンパニーMi-Mi-Biメンバーとしても活動している。人との出会いの中で「幸子WORLD」を築きたい。
2023年3月19日 時点
三田宏美
手話の持つ身体性・音楽性に惹かれて舞台表現活動を開始。ろう者難聴者メンバーとのサインダンス(手話ダンス)チーム活動を経て、舞台での表現や舞台をはじめとする文化芸術分野での手話通訳等を行っている。ダンスボックス主催事業「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」協働メンバー。人と人の身体や感覚の交わるところ、そこから立ち上がるものごとに関心がある。サイレント・ダイアログ・カフェ主宰。
2024年9月12日 時点
も
2021年治療困難な疾病に罹患していることが発覚。以降療養生活を送っている。
2019年Monochrome Circus『FLOOD』出演。2023年よりMi-Mi-Bi加入。京都在住。
2023年9月12日 時点
米原幸
幼少より歌と踊りが大好きで小学1年時に障害のある子と親のダンスサークルでダンスを始める。その後、ダンススクールでヒップホップなどレッスンを継続。現在もコンテンポラリーやジャズなど新たなダンスの世界に挑戦中。これまでに、2021年〜DANCE DRAMA『Breakthrough Journey』(大阪/ビックアイ、東京/東京芸術劇場)、2023年「LAND FES DIVERSITY 深川 2023」などに出演。
2024年7月7日 時点
筒井潤
演出家、劇作家。公演芸術集団dracom(ドラカン)リーダー。2007年、京都芸術センター舞台芸術賞受賞。2014〜16年セゾン文化財団シニアフェロー。
dracomとして、サウンド・ライブ・トーキョー2014、NIPPON PERFORMANCE NIGHT(2017、19年、デュッセルドルフ)、東京芸術祭2019ワールドコンペティションなどに参加。
また個人の活動として『新長田のダンス事情』『滲むライフ』等のDANCE BOX主催事業に多く関わるほか、アートツーリズム・プロジェクト『Silent Seeing Toyooka』(城崎国際アートセンター)の演出やルリー・シャバラ『ラウン・ジャガッ:極彩色に連なる声』(KYOTO EXPERIMENT 2021)の空間演出を担当。他にも山下残振付作品、マレビトの会、KIKIKIKIKIKI、維新派、akakilike、ホー・ツーニェン、荒木優光などの公演や作品に参加。様式やジャンルを問わず活動を行っている。
2024年6月17日 時点
嶺川貴子
『Roomic Cube – a tiny room exhibition』(1996)など国内外で8枚のアルバムを発表、様々な表現者とのコラボレーション/音楽制作を経て、近年は自作楽器の音楽家川口貴大とのグループ ‘跡の前’ として、即興演奏のパフォーマンスを行なうなど、活動は多方面にわたる。舞台作品への参加として、アーティスト集団のオル太の演劇作品『ニッポン・イデオロギー』(2022/2023-2024)の音楽を担当。
2024年6月18日 時点
福岡まな実
ダンサー、美術モデル。
2000年より舞踏カンパニー〈千日前青空ダンス倶楽部〉所属、2009年までの全作品に出演。衣装、小道具も製作する。同時にソロ活動として黒沢美香&ダンサーズ、余越保子、ピチェ・クランチェン、筒井潤、お寿司など国内外多数の振付家・演出家の作品に出演、現在に至る。2023年京都双子社(株)設立、代表取締役を務める。
2024年6月24日 時点
志子田勇
1981年生まれ。神戸出身。
2021年まで東京で映画関係の仕事に従事ていたが、現在は神戸に移住して二拠点生活。
フリーの監督・ディレクターとして、映画のメイキングやドキュメンタリー制作など多岐にわたる活動をしている。(妻の)自然農の野菜とロングスケートボード、やさしいコンテンポラリーダンスが楽しみ。今までやったことないことをやる。知らないことを知る。
有名無名に関わらない、個人のミニマムで特別な関係性に特化したドキュメンタリー制作事業MOM&DAVIDを設立。
2023年3月15日 時点
文
大阪生まれ、神戸・新長田在住。
1996年ダンスボックスの立上げに参加。大阪・神戸でのほぼすべてのプログラムに立ち会い、団体と劇場の運営を行う。アーティスト育成プログラム「国内ダンス留学@神戸」等を通じてアーティストの創造・活動環境を思考し、また障がいをもつ人や様々なルーツの人、多世代の地域の人と共につくる「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」の活動等を通じて、ダンスと身体、表現と社会、人と地域と劇場が出会い拡張する現場を考え続けている。
また1989年以降ダンサーとしても活動。上海太郎舞踏公司、冬樹ダンスビジョンを経て、
2000年より千日前青空ダンス倶楽部(芸名:稲吉)にて国内外、屋内外で踊る。
黒沢美香&大阪・神戸ダンサーズ(2007-2016)ダンサー。
(photo by Junpei Iwamoto)
2023年4月17日 時点