【レポート】国内ダンス留学@神戸12期 集中プログラムA
8月17日(月)〜19日(水)/ 8月24日(月)〜26(水)に開催した国内ダンス留学@神戸12期「集中プログラムA」。
踊り漬けの日々を送る12期の濃密な時間を過ごした様子を、12期によるレポートでお届けします。
集中プログラム【A】
期間: 2026年8月17日(月)〜19日(水) / 24日(月)〜26日(水)
時間: 10:00〜19:30の中で開催
講師/ファシリテーター: 中間アヤカ、鞍掛綾子、岩淵多喜子、ダンスボックス(文)
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【8/17・18】ダンスボックス〈制作講座〉
初日は、主に関西においてこれまでどのようにダンスの土壌が耕されてきたのか、アートと社会がつながりを持ち、地域と劇場が出会う場がどのように拓かれてきたのかを、ダンスボックスの 30 年の歩みを追いながら、アーティストが活動する環境について考える時間になりました。
二日目は、「新長田の街を実際に歩き、気になった場所を写真に撮る。」という課題で、各自が撮影した写真とエピソードをシェアしました。それぞれの視点で切り取られた 1 枚には、場所が持つさまざまな文脈が写されており、これからダンスと向き合う日々をどのような視野で過ごし、新長田という場所とどのように関係することができるのかを自問するきっかけになりました。
(書き手:dB Solo Dance Artist 桂阿子)

【8/17-19】中間アヤカ〈鬼リピの果てダンス〉
「鬼リピ」や「マジで見る」といったキャッチーなワードが印象に残っています。ワークでは制限されたステップを用いて、空間の中でどのように他者と共存し、身体でコミュニケーションを取ることができるのか探っていきました。同時に、それらを構造化・言語化することの難しさと必要性も感じました。舞台上での身体に対し、その在り方や一挙手一投足への責任を改めて認識できたように思います。
(書き手:dB Dance Residence Artist 阿部恭華)

【8/19】鞍掛綾子〈Listening Body〉
題通り、身体に耳を傾けるような時間でした。
講師の綾子さんが発する言葉たちを全身で浴びながら、それらを実現しようとする身体がどう反応するか、1秒毎に変容しゆく環境にどう順応・反発していくかを観察し、こぼれ落ちないように拾っていく。
相反する“状態”がかわるがわる身体に立ち上がっていく過程は、驚きに満ちながらも同時にどこか懐かしく、「身体は知っていた」ことを改めて掘り起こしてもらった気がします。
(書き手:スカラーシップ 石黒桃子)
【8/24-26】岩淵多喜子〈一つの動きは切り口を変えてどこまで雄弁になりうるのか〉
エクササイズがいつの間にか作品になっていく過程が面白い。ロジカルに組み立てられていく中にも、頭と身体が循環し、その場で生まれる感覚や直感、身体の反応があり、そこに人間らしさを感じた。一つのことを違う角度や方法で、こんなにも広げられるのか。自分ならこの方法をどう活かせるだろうと考えさせられた。
(書き手:dB Solo Dance Artist 栗朱音)

この記事に登場する人
中間アヤカ
別府生まれ、神戸在住。英国ランベール・スクールでバレエとコンテンポラリーダンスを学んだ後、文化庁・NPO法人DANCE BOX主催「国内ダンス留学@神戸」1期に奨学生として参加。これまでに黒沢美香、contact Gonzo、チェルフィッチュ等の作品に出演。 ダンサーとしてキャリアを始め、近年は自身の作品創作にも積極的に取り組んでいる。2019年にArtTheater dB Kobeにて初演した中間アヤカ&コレオグラフィ『フリーウェイ・ダンス』は、TPAM国際舞台芸術ミーティングin横浜、KYOTO EXPERIMENT、クンステン・フェスティバル・デザール、ポンピドゥ・センター等で上演を重ねる。 「ダンスとしか呼ぶことのできない現象」を追い求め、それが現れる瞬間を他者と共有するための「仕掛け」を創り出すことに挑戦している。 2018-2020年度DANCE BOXアソシエイト・アーティスト。第16回(令和4年度)神戸長田文化奨励賞受賞。セゾン文化財団2026年度セゾン・フェロー。 神戸市長田区の木造長屋を改装したパフォーマンスとミーティングのためのスペース「house next door」オーナー。
2026年4月24日 時点
鞍掛綾子
1998年~2009年NY在住 2001年NY州立PurchaseCollege 舞台芸術学科舞踊専攻大学院卒業 MFA修得(Master of Fine Arts)。 1999年〜2004年スペインの国際振付コンクール(https://www.cicbuny.com/)の立ち上げ、審査員を務め、2021年よりWS講師、審査員メンバーとして招聘、現在に至る。NYだけでなく世界の若手振付家の発掘を目的にReverb Dance FestivalをNYで2005年に立ち上げる。2006年Gaga Japan設立、日本でGagaを広めるWSなどの開催を始める。神戸女学院大学舞踊科非常勤講師、京都女子大学非常勤講師、武庫川女子大学ダンス部外部コーチ
2025年5月11日 時点
岩淵多喜子
ラバンセンターにてコンテンポラリーダンスを学ぶ。エルヴェ・ロブ、テッド・ストッファー等と活動後Dance Theatre LUDENS設立。LUDENSの全作品の演出、構成、振付を行い、国内外で作品を発表、高い評価を得る。また海外のアーティストとの共同製作、人材育成プログラムのプロデュース等、様々な角度からコンテンポラリーダンスの魅力と可能性を追求、発信している。「Be」にて横浜ソロ×デュオコンペティションにて【横浜市文化振興財団賞】、【在日フランス大使館賞】、「Distance」にて【舞踊批評家協会新人賞】受賞。2000-05年公益財団法人セゾン文化財団、芸術創造活動助成を受ける。日本女子体育大学ダンス学科准教授。
2026年4月24日 時点
文
大阪生まれ、神戸・新長田在住。
1996年ダンスボックスの立上げに参加。大阪・神戸でのほぼすべてのプログラムに立ち会い、団体と劇場の運営を行う。アーティスト育成プログラム「国内ダンス留学@神戸」等を通じてアーティストの創造・活動環境を思考し、また障がいをもつ人や様々なルーツの人、多世代の地域の人と共につくる「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」の活動等を通じて、ダンスと身体、表現と社会、人と地域と劇場が出会い拡張する現場を考え続けている。
また1989年以降ダンサーとしても活動。上海太郎舞踏公司、冬樹ダンスビジョンを経て、
2000年より千日前青空ダンス倶楽部(芸名:稲吉)にて国内外、屋内外で踊る。
黒沢美香&大阪・神戸ダンサーズ(2007-2016)ダンサー。
(photo by Junpei Iwamoto)
2023年4月17日 時点


