【留学NEXT】応援コメント〈地域の皆さん〉

「国内ダンス留学@神戸」修了者の “現在地” を拓く、プロデュース公演〈留学NEXT〉。
修了者の中から9名のアーティストが、新作ダンス作品『袖にみなとの狂騒ぐ』を制作し、7月25日・26日に上演します。
〈留学NEXT〉公演を迎えるにあたって、地域の皆さん、講師の皆さんから多くのコメントをいただきました。
今回は地域の皆さんからのコメント集です。応援コメントと併せて公演『袖にみなとの狂騒ぐ』をお楽しみください!
公演情報はこちら:留学NEXT『袖にみなとの狂騒(さわ)ぐ』
※6月30日時点で集まったコメントを執筆してくださった方の和音順で掲載しています。
6月30日以降に届いたコメントは到着順でご紹介します。
池田浩基さん / 岩本順平さん / 上野天陽さん / 小笠原舞さん / 小國陽佑さん / 合田昌宏さん
正岡健二さん / 増田匡さん / 永井友理さん / 山本豊久さん
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池田浩基さん
僕からしたら
「長田アーティスト移住促進薬」ですね!
<dBのご紹介コメント>
池田浩基さんは脚本家・カメラマンです。浩基さんが制作した映像作品にダンサーが登場することも。
浩基さんのもう一つの顔は、本町筋商店街から路地に入ってすぐの所にあるcafe&bar SAKAZUKIの店主でもあること。
DANCE BOXにやってきたアーティスト達が二次会や三次会で飲みにいくことも度々あります。
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岩本順平さん(DOR/写真家・プロデューサー)
いつのまにか帰ってくる人を待つ側になっている国内ダンス留学@神戸。
気づけば約100名!のアーティストが巣立っているけど、新長田で暮らす中で、元留学生と会わない週はないくらい、街にも根ざしている。
世界へ羽ばたいたり、地域に深く根ざしたり、それぞれの場所で、それぞれの形で、活動し続ける様子をこれからも楽しみにしています。
<dBのご紹介コメント>
岩本順平さんには2014年度以降のほぼ全てのDANCE BOX公演の記録写真や公演のフライヤー等のメインビジュアルを撮影して頂いています。
レンズを通して眼差された公演に対しての的確なコメントには、時には厳しくも愛が詰まっています。
兄貴肌な岩本さんには修了者もよくお世話になっています。
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上野天陽さん
国内ダンス留学、と聞いて思い出すことは、昨年の公演『フーーーーーーガ!』
新長田での生活を強く感じられるとともに、追われるように反復・転換されるパフォーマンス、学生時代に流行った謎の替え歌が挟まれたり…目眩くどんどん新しいものが展開していく。そして何より、ダンサーさんたちの、圧倒的なフォーマンス、身体の動きを見せつけられる。見ている自分の身体からもワクワク、何かが湧き上がる感覚を覚えました。
地元神戸、長田に生まれ生きて28年。
おそらくダンスボックスという存在がなければ、コンテンポラリーダンスというものを見にいこう!という人生にはならなかっただろうし、こんなにもダンサーの人たちと知り合うことにはならなかっただろうと思います。
国内ダンス留学をきっかけに、全国各地から、ダンサー(と一括りに言っても、それぞれ全く違う人たち)がこの長田に訪れてくれます。それらの人や作品が、目の前以外の世界を見せてくれたり、反転して目の前の世界の新たな見え方を教えてくれたり。自分の身体と思考に幅と揺らぎをもたらしてくれます。
この世界で、流れるように、転がるように、したたかに。自分としてあり続けるためのヒントを、ダンスというものの中に見出すことが多くなったなと感じています。
ほんとにいつも感謝です!!今回も公演もとっても楽しみ。
ともだち、ご近所さん、みんなに、このダンスボックスという劇場にぜひ一度訪れてもらえたらいいな、と思っています。
<dBのご紹介コメント>
上野天陽さんは長田区の北部に位置する丸山エリアにて、空き家・空き地の活用などの活動を通して、まちを遊ぶアーバニストです。
ここ数年のDANCE BOX公演に足しげく通ってくださっています。まちの遊び方のバリエーションは幅広く、開かれたものからマニアックなものまで、いつかdBの舞台で一緒に遊びましょう!
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小笠原舞さん
まちが、暮らしが、人生が豊かになる。
地域、世代をも超え、様々なバックグラウンドを持ったアーティストが町に ”いる” ことで
普段は出逢えないもの・価値観に触れられる。
私たちの世界も広がり、人生が豊かになる。
またどんな人に、作品に出逢えるのか、今から家族で楽しみにしています。
<dBのご紹介コメント>
小笠原舞さんは〈子ども×教育×遊びやアート〉の視点を通して、新長田の下町文化を発信されています。
舞さん企画の子ども対象のワークショップに多くの修了者にお声がけいただき、私たちも知らなかった修了者の新たな魅力が立ち上がることも。
DANCE BOX参加アーティストとのコラボレーションも現在進行形です♪
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小國陽佑さん
まちに視線を巡らせながらも染まらず新たな結び目をもたらしてくれることに、
いつも陰ながら期待しています。
<dBのご紹介コメント>
小國陽佑さんは現代アートのキュレーター/ディレクターです。
「国内ダンス留学@神戸」では、現代アートの視点から表現を読み解く講義をお願いしました。
2015年から2年に一度開催している〈下町芸術祭〉の実行委員長でもある小國さん。「国内ダンス留学@神戸」の現役生や修了者の多くが下町芸術祭を舞台に活動しています。
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合田昌宏さん
本格的に私が舞台デビューした『花道ジャンクション』。
町の仲間や若手のダンサー達と毎日練習し刺激的な日々を過ごすことが出来ました。
井手さんとのやり取りの中、舞台を創り上げていく過程は、私の手掛ける建築のモノづくりにも似てて、凄い参考になりました。
どんな「留学ネクスト」になるのか今から楽しみすぎます。
<dBのご紹介コメント>
合田昌宏さんは、2014年に開催した「留学ネクスト」井手茂太振付作品『花道ジャンクション』の出演者でもあります。
この公演は「国内ダンス留学@神戸」修了者と地域の方々が共演しました。
普段は〈したまちのえきロッケン(元:r3)〉を運営し、「国内ダンス留学@神戸」現役生や修了者たちがまちの人々と出会う場を作り続けてくださっています。
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正岡健二さん(長田活性化研究会々長)
「国内ダンス留学@神戸」10期を終えて
ダンスボックスが新長田のまちにやって来た。最初はコンテンポラリーダンスがどのようなものかまったく理解が出来なかった。
当初ステージが狭くステージを拡張した。拡張した分客席が狭くなり、これで興行が成り立つのか心配したのを思い出します。
ただ救われたのは新長田のまちが明治以来、奄美・沖縄・朝鮮半島・中国などの人たち外来者が多く、近年ではベトナム・マレーシアなどの人たちも多く暮らしている。地域の人たちとうまく共生している印象が私にはあります。
さらに長田区は若い人たちがダンスパフォーマンスを盛んに受け入れています。「国内ダンス留学@神戸」が定着した素地があったように感じます。何人かは遠いところから流れ流れて新長田にたどり着き、居を構え定住し海外へ発信している現状を見るとき、ダンス留学生のエネルギーと創造性が新長田のまちに香辛料のように振りかけているようで頼もしい限りです。
とりわけ最近新長田のまちが少しずつ変化していく様子を肌で感じている私にとって、刺激的で希望を持って「国内ダンス留学@神戸」を見届けたいと思っています。
<dBのご紹介コメント>
NPO法人DANCE BOXの理事でもある正岡健二さん。
お肉のマルヨネの顔と、クラシック音楽のコンサートのプロデューサーの顔も持たれています。
新長田・まちづくり・音楽等からの異なる視点をつなげた終演後のコメントは貴重です。
そして、マルヨネの鶏の丸焼きは打ち上げに登場することも!
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増田匡さん
「一番最初」だけでは物足りないので、二番目に思い出すこともお伝えします。
一番目は留学生の卒業式。
私は数回しか参加していませんが、数か月間のプログラムを終えた留学生達の今後の決意表明と、岡登志子さん振り付けの「仰げば尊し」のダンスにはいたく感動しました。劇場がとても清らかな空気に包み込まれていたような記憶があります。その後の卒業パーティーでは、みんなが飲めや踊れやと無茶苦茶になっていましたが、それもまた楽しい思い出です。
二番目は、ダンス留学2期生の様子を撮影されたドキュメンタリー映画「DANCE FOR NOTHING」。
今や世界的に有名になられた映画監督の濱口竜介さんが制作されたものです。
濱口さんが切り取られた新長田のまちの風景も素晴らしかったですが、濱口さん独特のカメラワークで撮影された2期生たちの語りや練習風景の全てが素敵でした。
国内ダンス留学@神戸の取組みは、各地から様々な若者が新長田に集まり、五感を刺激されるこのまちとの関わり合いの中で自己の表現を磨き上げていく訳ですが、このプロセスがまちとの相互作用により、まちの魅力の一つである多様性をさらに高めていく取組みだと考えています。
また、コンテンポラリーダンスは絵画や彫刻に比べると、時間軸で変化するが故に、その表現の受け止めはより多様であり、観衆へ訴える力は大きいように思います。そのため、今後、より高い感性が求められていく社会において、コンテンポラリーダンスへの注目はさらに高まるものと信じています。
これからも、国内ダンス留学@神戸のプログラムやNPO法人DANCEBOXの活動には大きな期待を寄せています。
<dBのご紹介コメント>
もしかしたらDANCE BOX公演に最も通ってくださっているのが増田匡さんかもしれません。
「国内ダンス留学@神戸」では、入学式・修了式での式辞を多々お願いしました。修了者の公演に振付を提供されたことも。
この街に国内ダンス留学@神戸があり続けられるのは、増田さんの言葉が支えてくれているからです。
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永井友理さん(会社員)
ダンス留学5期生の公演、キム・ジェドク振付の「Darkness Poomba」。
私が初めて観たダンス留学の公演です。
今まで「コンテンポラリーダンス」というジャンルに触れたことも観たこともなかったので、こんな世界があったのかと感嘆するとともに、この世界で学び、実力をつけるために8ヶ月もの長い間、単身で新長田に飛び込む若者たちの勇気と思い切りに感銘を受けました。
それから可能な限り、ダンス留学の公演には足を運ぶようにしています。新しい世界を垣間見せてくれる作品自体も楽しみにしていますが、留学生の成長とエネルギーを感じたくて。私自身もそれに感化され、自分のいる場所で成長しよう、頑張ろうと思えるのです。
卒業した皆さんの「今」の作品を観られること、とても楽しみにしています!
<dBのご紹介コメント>
永井友理さんには「国内ダンス留学@神戸」の公演打ち上げの為に、驚くほど多くの品数にわたるケータリングを作っていただいたこともあります。
全力を尽くした後の身体に沁みわたるご飯の数々でした。毎回終演後のアンケートのコメントに励まされた修了者は数多く。
さらに人生相談をするアーティストたちも。
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山本豊久さん
初めてダンスボックスの存在を知ってから何年経つのだろう?
新長田に居を構えたダンス集団にカルチャーショックを感じたのは阪神淡路大震災を経験し喪失感をかんじていた地元民にとってアートを通じてこの街に溶け込もうとする集団に違和感を感じながらも次第に引き込まれていったのを鮮明に覚えています。
そして2013年何期生なのかわからないが我々の祭りに溶け込み共に汗をかき、声を枯らして一日中神輿を担いでくれた若者に親愛の情を感じずにはいられなかったことを今もよく覚えている。
今や新長田には若いクリエーター達がここそこに居を構え盛り上げてくれている。
そんな若者に遠い日の自分の姿を重ね合わせて目を細める老いた自分がいるようだ。
<dBのご紹介コメント>
山本豊久さんとDANCE BOXとの出会いは、銭湯 萬歳湯でした。
新長田で活動するコーラス・グループを探していた時に、銭湯のロビーから聞こえてきた歌声に思わずお声がけしたことがきっかけです。
山本豊久さんをはじめとする真陽地区のお兄さま方で構成される「ビッグ腹ダイス」には、これまで何度も一緒にコラボレーションさせて頂きました。
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