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国内ダンス留学@神戸11期 全参加アーティストが決定!

ダンスアーティストを対象とした滞在型育成プログラム「国内ダンス留学@神戸」第11期の参加アーティスト12名が決定しました。
全国からの公募を経て選ばれた精鋭たちが、今年8月末から来年3月にかけて、それぞれの期間や目的に応じた3つのコース<Solo Dance Artist><Dance Residence Artist><Creation Residence Artist>で、ダンス漬けの日々に挑みます。

ここでは、11期参加アーティストと各プログラムに臨む12名の意気込みをご紹介します。

 

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「国内ダンス留学@神戸」とは
2012年より始動した、国内外での活躍を志すダンスアーティストや制作者を対象とする、劇場を拠点とした滞在型の育成プログラムです。身体技術や創造力を培う講座・ワークショップ、リサーチや対話を重ねる実験的な制作、滞在制作から上演までを通じて、表現と活動の視野を広げます。社会と関わる視点を養い、いかなる時代環境においても表現し続ける、しなやかで逞しいアーティストの輩出を目指します。

▶︎Solo Dance Artist (SDA) / 5名

▶︎Dance Residence Artist (DRA)  / 6名

▶︎Creation Residence Artist (CRA) / 1組

 

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ダンスアーティストとしての“核”を掴むため、
自作自演のソロダンスに徹底的に取り組み、自身の代表作を創出する
【Solo Dance Artist (SDA)】/5名

 

Nanami Endo
遠藤 七海 東京

<コメント>

私は今年発表したソロ作品について、幹を太くして、枝を伸ばしていくための作業をしていきたいと考えています。
今回の機会は、私にとって色々な意味で挑戦です。何が待ち受けるのか、今からドキドキしてます。
沢山のことを吸収して、思いっきりやりたいです。その密度を作品に反映できるように。
プログラムと同じくらい、新長田の街と出会い、身を浸していくことも楽しみです。

<プロフィール>

1997年東京生まれ、東京育ち。小学生の頃からダンスを始め、中高生時代に演劇、大学でコンテンポラリーダンスに出会う。
2020年、立教大学現代心理学部映像身体学科卒業。
日常における「振り付けられた身体」に着目し、調理や飲食を取り入れたパフォーマンスを積極的に行う。
自身の祖母を題材にした『婆美肉考』にて、STスポット「ラボ20#24」にてラボ・アワードを受賞。
パフォーマンスや作品制作と並行して、舞台芸術の企画・制作にも携わる。最近ではアーティストのための実験の場「Co-lab」を定期的に開催している。
形式に捉われず、アートと食の観点から幅広くコミュニケーションを模索しており、地元・東京都大田区では、間借りカレー屋「コオドリ」を不定期で営業中。

 

 

Yoshiki Goto
後藤 禎稀 福島/京都

<コメント>

この度はSDAに参加できることを大変嬉しく思います。
これから、自分と、ダンスとひたすら向き合い続けることができるのかと思うと、まぁまぁ恐怖やなぁ(笑)と思ったりしています。
私ごとですが、2023年秋、どうやってダンスを創ったらいいのか、どうやって創っていたのか、迷子になりました。2024年夏、久しぶりにソロダンスを創りました。少しだけ何か見つけられるような気がしました。私にとって自作自演のソロを創ることは、現状からの脱却であり、新たな表現の可能性を見つけるための時間だと思っています。
来年の3月まで、どうぞよろしくお願いします。

<プロフィール>

京都造形芸術大学にてコンテンポラリーダンスを学ぶ。2019年Super Dを結成。ルイス・ガレー、倉田翠、はなもとゆか×マツキモエ、Monochrome Circus、小倉笑、山下残、東野祥子の作品に出演。青少年向けダンス創作WSのナビゲーターを務めるなど、京都を中心に活動を行っている。SAI Dance Festival 2025にてAsian Dance Festival(韓国)へ招聘が決定。

 

 

Yoko Takase
高瀬 瑶子 神戸


©田中マサアキ

<コメント>

ソロ作品を踊ることは、責任と孤独を伴いますが、同時に、私が「美しい」と信じるものを守り、表現する大切な場でもあります。
今、SDAの企画に出会えたことは必然であり、挑戦しないという選択肢はありませんでした。
この身体を使って、静謐でありながらも力強いソロダンスを生み出したい。
これまで培ってきたものを信じ、時にはスッと手放して、多角的な視点を携えて真摯に作品と対話したいと思います。
そして、創作に打ち込める環境に心から感謝しています。

<プロフィール>

幼少よりモダンバレエを始め、後にクラシックバレエを学ぶ。
出産を経て進化/退化する身体との対話を重ね、”骨で動ける身体”をテーマにダンサーとして活動中。
ジゼル・ヴィエンヌ、白井晃、森山開次、中村恩恵、近藤良平、青木尚哉等の作品に出演し、能や演劇、光など他ジャンルとの協働により生まれる表現も探究している。近年は、劇場を飛び出し誰もが気軽にダンスに触れられる「まちなか×DANCE」プロジェクトを始動。

 

 

Hino7
火野7 熊本/大阪

<コメント>

たくさんの方々のお力を借りて自身のソロ作品について考える機会を頂けたことをとても幸せに思います。
今の自分では想像できないような方向へ作品が進んでいくことが楽しみでもあり、そわそわするような心持ちでもあります。
自分が一体何に興味があり、何をしたいのか、SDAの期間を通してしっかり向き合いたいです。

<プロフィール>

幼少期からバレエやジャズダンスのレッスンを重ね、高校卒業後よりカリフォルニア芸術大学にてコンテンポラリーダンスを学ぶ。現在は大阪を拠点にダンサー/振付家として活動している。創作活動の傍ら、身体表現者のための英語を学ぶプロジェクトの立ち上げを計画中。

 

 

Shoko Fukushima
福島 頌子 栃木/東京

<コメント>

これまでソロやデュオ、複数人での作品や公演など色々なものを作ってきましたが、次第に踊る身体である私と、頭を使って創作する私がうまく同居できなくなっていました。
それで、昨年はほとんど作るのをやめて、様々な振付家の方々の作品に出させていただき、創作とは何か、どのようなプロセスを踏んでゆくものなのかを勉強させていただきました。
今回のプログラムで、久しぶりにまた自分の作品を作ります。より実感をもって、作って踊る、について勉強できたらと思います。

<プロフィール>

栃木県出身。
パワフルな身体と変幻自在な表現が持ち味。
舞台の世界への憧れから、大学のストリートダンスサークルで踊り始め、様々なジャンルに触れる。
2021年から、本格的にコンテンポラリーダンスを踊っている。
これまで加賀谷香、皆川まゆむらの各氏に師事。
様々な振付家の作品に出演する傍ら、自身での作品創作や企画主催等も行う。
本年4月には、皆川まゆむが演出・振付を手掛けるソロパフォーマンス『彼女の不在』に出演。

 

 

 

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ダンサーとしてのスキルと経験値を高めるため、
国内外で注目される〈小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク〉の新作に参加する
【Dance Residence Artist(DRA)】/6名

 

Chinami Imura
伊村 千奈美 大阪

<コメント>

まず、今回のDance Residence Artistに参加できる機会を頂けたことに感謝いたします。
その日、その場限りの踊り、舞台作品、だけでなく、この先もずっと残っていくような作品制作ができるきっかけを見つける時間にしたいです。自分と向き合うこと、そして他者と関わることを恐れず、今この瞬間にしか得ることが出来ない事柄にしっかりと目を向け、自身のこれからの栄養素となるような時間を育めたらと思います。

<プロフィール>

1998年生まれ。小学3年生よりヒップホップダンスを始め、高校生の時にコンテンポラリーダンスに出会う。
高校卒業後、University of Central Oklahomaにてダンスとビジネスを学ぶ。
在学中にKaleidoscope Dance Companyに所属し10 Hairy Legs, Mike Esperanza, George Staibなど、アメリカ国内の様々な振付師の作品に携わる。
卒業後は日本に帰国し、映像作品の制作、ソロパフォーマンスを行うなど、既存の概念に囚われない表現を追求している。

 

 

Madoka Ueda
植田 円 茨城/東京

<コメント>

3日間のオーディションで出会った「フィジカルカタルシス」では、これまでのダンス経験では気づかなかった自分の感覚や可能性に出会いました。
何をしてもいい、拒んでもいい
そんな空間のやさしさに、安心して自分を委ねることができました。
これからは6人の仲間とともに、自分自身をもう一度見つめ直し、深めていく時間になると思います。
挑戦を恐れず、興味を恐れず、すべての感覚を開いて、全力で向き合います。

<プロフィール>

茨城県出身。3歳よりモダンバレエを始める。
玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科卒業。在学中は玉川さやかに師事。
コンテンポラリーダンスを軸にバレエ、ジャズダンス、日本舞踊、演技など幅広く学ぶ。
卒業後は社会人経験を積んだ後、コンテンポラリーダンスでの表現を本格的に追求。
現在は自主公演出演のほか、学校や商店街など地域でのパフォーマンス活動も行っている。

 

 

Kenji Oosako
大迫 健司 東京・各地

<コメント>

生きることにどう触れているか。その感触や肌触り、生きることへの場や環境をどう整えておくか。
この世界の湖面にさざ波をたてるとしたら、どんなものであって欲しいと願うのか。
そのための場と環境を育み豊かにしていく土壌であるには。
それらのことが、踊りをどう発見していけるか、どんな踊りに出会えるか、創作ということ自体をどう捉えていくか、に直結していると朧げながら思うようになりました。
スペースノットブランクとDANCE BOX、沢山のアーティストとの交流の中で、その思いを深めていける体験となりますように。

<プロフィール>

元々は俳優。ダンスカンパニー『zerO』、『関かおりPUNCTUMUN』の所属を経て、現在はフリー。
yield(イールド)という、立ち位置の関係性から場や空間にアプローチしていくボディーワークに出会い学び始める。生き物の原初的な層でのコミニュケーションの質と、場・空間の関係に興味を持つ。
大地の再生という土中環境の改善プロジェクトに参加。環境が変化すると自然の対応も変化していくことを体感していく。
生きることをからだに通して得られる体験・体感と共に、からだや踊りの探求を紡ぐ道すがらにいます。

 

 

Karen Oomura
大村 花漣 東京

<コメント>

貴重な機会をいただき、ありがとうございます。これから出会うであろう人々や物事、体験にとてもわくわくしています。
ダンスに没頭できる贅沢で刺激的な環境下で、貪欲に、そして素直に様々なことを吸収し、ダンスを多角的に捉え、ダンサーとしての在り方を見つけていきたいです。何事にも誠実に向き合っていきたいと思います。

<プロフィール>

2006年生まれ 東京都出身。
幼少期より始めたクラシックバレエを軸に、ジャズダンスやミュージカルを経験し、コンテンポラリーダンスと出会う。2024年 都立総合芸術高等学校舞台表現科 コンテンポラリーダンスコース卒業。現在は立教大学現代心理学部映像身体学科に在学し、様々な領域から身体について学び、実践と理論の両面を通じて、身体表現の可能性を探求している。

 

 

Mayu Kishimoto
岸本 茉夕 神奈川/東京

<コメント>

今いる場所から離れるということが、自分にとって必要だとずっと思っていました。
この場に影響されながら、新たに出逢う身体・人・ものなどにきっとたくさん助けられていくことと思います。
興味が光るほうへ果敢に向き合っていく期間にしたいです。たのしみです。
何があってもそれはそれと、受け止めたり受け止めきれなかったりして。
自身が納得できる決定打を粛々と打ち続けたいです。いろいろと教えてください。よろしくお願いいたします。

<プロフィール>

2001年生まれ 神奈川県出身
桜美林大学芸術文化学群 演劇・ダンス専修卒業。在学中、ダンスを木佐貫邦子に学ぶ。
人は自分を探す為に色々な事をすると思っていて、ダンスを通じて自分を探し続けて現在に至る。
創作において、表現する為だけのものでは無く時に隠れられるもので在りたいと考え、匿名性の高い作品づくりに興味がある。チェーン店でなどで匿名性についてのリサーチを行う。
近頃は、舞台以外の枠組みで気になることに導かれながら、人と関わり、生活を続ける。

 

 

Nano
奈米 神戸

<コメント>

身体はときに、言葉よりも遠くへ届く。
踊ることは、私にとって「問い」に触れることです。
自分の内と外、社会や沈黙と向き合いながら、なぜ踊るのかを問い続けてきました。
このたび、小野彩加さん・中澤陽さんによる「スペースノットブランク」の作品に関わらせていただけること、
そして db で学びの時間を持てることに、心より感謝しております。
まだ輪郭の定まらない身体ですが、そのままを受けとめ、丁寧に重ねていけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

<プロフィール>

本舞踊、クラシックバレエ、ジャズダンスを経て、現在はコンテンポラリーダンスを中心に活動。
身体と声のあわいに立ち、問いを差し出すような表現を探っている。
2025年『かんのと』(AiRK×西神中央ホール)に出演。
モデルや俳優としても活動し、写真や映像のなかで静けさにとける身体と向き合いながら、静と動、言葉と沈黙のゆらぎを行き来している。

 

 

Dance Residence Artist Photo by Junpei Iwamoto

 

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振付家として本格的に始動するため、1ヶ月の滞在制作を通して新作ダンス公演を発表する
【Creation Residence Artist(CRA)】/ 1組

 

Mana Hashimoto
橋本 真那 神奈川


©Tadayuki Minamoto

<コメント>

いま日本に生きる私たちだからこそ見える景色や、語ることのできる声があると思います。
今回のクリエーションでは他者との対話、身体的交流を通じて現在地を丁寧に見つめ直し、新たな対話を立ち上げるきっかけとなることを目指しています。滞在を通じて生まれる異なる視点や感覚との出会いを楽しみにしています。

<プロフィール>

2000年神奈川出身。国立台湾芸術大学表演芸術学部舞踊学科卒業。東京藝術大学美術研究科先端芸術表現専攻在籍。他者を通じて自己を知ることを創作の軸に、主にコンテンポラリーダンスを用いたパフォーマンス作品の制作や交流プロジェクトの実施を行う。クマ財団8、9期生。急な坂スタジオサポートアーティスト。

 

 

 

 


 

宣伝美術:DOR

【トップ画像】
Photo by Junpei Iwamoto
Model: Aya Shinya
主催 : NPO法人DANCE BOX
企画・制作:NPO法人DANCE BOX
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(芸術家等人材育成))|独立行政法人日本芸術文化振興会
協力:凱風館

【お問合せ】

NPO法人DANCE BOX
電話:078-646-7044
メール:info-db@db-dancebox.org

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