ACDF通信04

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
vol.1 vol.2vol.3 vol.4 vol.5 vol.6

キムチ・チョコレートの誘惑


ここ最近は日本全国「ヨン様」ブームである。
そして、パクさんの顔写真を見ると、なかなかの甘いマスクだ。
DANCE BOXとしては、何度このブームに乗っておくべきでは、と思ったのだが、そんな勇気も湧かず今日に至る。

さて、パクさん。
DANCE BOXでボランティア・スタッフをしていた姜明珍(通称:かんちゃん)と、ともに来日。

かんちゃんは、大阪芸術大学に留学していた時に、DANCE BOXに手伝いに来てくれていた。
関西にいる間は、踊り、イベントを企画したり、とにかくいろんな事に駆け回っていたと思う。
現在、かんちゃんは韓国で雑誌のライターをしている。今回の来日は、この「ACDF」を取材に来てくれているのだ。
何はともあれ、かんちゃんと一緒に現場にいれることは本当に嬉しい。

そして、この二人が持って来てくれたお土産は、「キムチ・チョコレート」と、「KOREAN RED GINSENG」という健康ドリンク。
先ずは、「キムチ・チョコレート」のパッケージに慄いた。白菜キムチが握り寿司の形のように重なり合っている。
その隣にチョコレートの絵が。

食べてみると、なかなか美味しかった。
チョコレートの甘さと唐辛子のカラさが、不思議と合っている。

しかし、パクさんは、この「キムチ・チョコレート」を食べたことがなかったようだ。
難しい顔をして、首を横に振っている。
これを機にパクさんにも食べてもらった。やはり複雑な面持ちだった。

かんちゃん曰く、日本人にとても人気のある商品らしい。
この分かりやすさが受けるのか、この味が評判を呼んでいるのか・・。
(韓国の空港の免税店に置いているらしい。興味のある方はぜひどうぞ!)

というわけで、参加アーティストは勢ぞろいした。
キムチとチョコレートのような戦慄な出会い。「ACDF」はそんな磁場になるはずだ。
(横堀)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

忘れ物はありませんか?

アーティストにとって海外を渡り歩くということはかなり大変なことだ。
言葉の問題もあるし、持ち運ばなければならないものも多い。入国そのもだって事前に色々済まさなければならない。
いくらダンスが体一つで世界を渡ることができるといっても、デカイ像の仮面を持ってこなければならないこともある。(その象は今、楽屋でおとなしく出番を待っている)

マレーシアのアリフワランはこういったことを器用にこなしている。必要最低限の機材を持ち運び、電気コンバーターまで自前で用意してきた。
他に様々なデータをつめた外付けのハードディスクを持ってきた。この弁当箱みたいなハコさえあればものすごく心強い。現地でとりあえずどこかのパソコンに突っ込めば、音楽や映像を編集できる。今まさにそうしている筈だ。そうしている、べきだ。
事前に用意しておけば良いことなのだが、それができない人がいるのも事実だ。

それは、今回のアリフワランの作品が新作であるということだけではなく、「同じ作品は二度とやらない。」と語る彼の考えの結果そうなっているのではないかとも感じた。「同じ作品をやっても一回目と二回目では意味が変わってしまう。それなら新しい作品をつくりたい。」というのだ。
直前まで考えたい環境に対応するならこの「現地編集スタイル」はむしろ正解なのだ。

今回、モヒカンの彼が唯一忘れたものと言えばバリカンの電気コンバーターだ。嬉しそうに僕のバリカンを受け取る彼は「これこれ。」と笑っていた。
(塚原)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『ダブル編集長会議』 8月3日付


T: 昨日の編集者会議はなんか不可思議な内容でしたね。帰って見て狼狽しました。
Y: そうでしたか。ドンタコス風に仕上げてみたのですが。


編集:塚原悠也、横堀ふみ

発行:NPO法人 DANCE BOX