トライアル・ダンス公演 「未見美(Mi-Mi-Bi)」
「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」について
「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」は、障がいのある人もない人も、様々なルーツにつながる人も、一人一人が豊かに暮らし、芸術文化を楽しみ、表現に向かい合うことのできる社会を目指して、舞台芸術を中心に、多角的な芸術文化創造活動に取り組むプロジェクトです。
文化庁委託事業「障害者による文化芸術活動推進事業(文化芸術による共生社会の推進を含む)」により2019年度に始動しました。コンテンポラリーダンス事業を軸に活動を行うNPO法人ダンスボックスが拠点を置く神戸・新長田のまちを大きな劇場と見立て、あるいは、劇場そのものを社会と見立て、関わるすべての人と共に社会とこのプロジェクトを進めていきたいと考えています。
3年目にあたる2021年度は、日本国内や世界のアーティストと繋がりながら、障がいのある人が“芸術体験”や“芸術鑑賞”ができる機会を生みだし拡げること、プロフェッショナルな活動を行う障がいのあるコレオグラファーやダンサーの創作環境を育んでいきます。
公演について
関西を拠点に活動する8名のバックグラウンドの異なる個性豊かなパフォーマーが集結。今回は、パフォーマー自らつくること、他者の身体・表現にも踏み込むことに挑みます。自身の身体、自身の表現の可能性に向き合い、自ら創作した「ソロ作品」と、今回の出会いを形にした「グループ作品」を上演。ご期待ください。
公演情報(全2公演)
2022年2月5日(土) 開演18:00
2022年2月6日(日) 開演14:00 ★
★①アフタートーク有
②手話通訳付き
③目の見えない人・見えにくい人の鑑賞ガイドあり(予約の際にお伝えください。当日は、13時に受付集合願います。)
会場:ArtTheater dB KOBE
(神戸市長田区久保町6-1-1 アスタくにづか4番館4階 TEL078-646-7044)
メンバー
演出・振付・出演:
大城桜子、KAZUKI、SO-MA、武内美津子
田村みくり、福角幸子、福角宣弘、森田かずよ
※大畑楽歩さんの出演はなくなりました。
協働メンバー:
三田宏美、西岡樹里、内田結花、紅玉、文
手話通訳:
三田宏美、久保沢香菜
アーティスト情報
大城桜子
1才半の頃、滲出性中耳炎により感音性難聴(重度・中途失聴)になる。2012年ミス・ユニバース・ジャパン沖縄ファイナリストメンバーに選出。2013年ミス&ミスターデフインターナショナル日本代表。東京2020年パラリンピック開会式出演。女優・モデルとして活動中。NHK「バリバラ」にて「障がい者は俳優になれないのか?」『神戸塾』にて塾生として勉強中。
KAZUKI
生まれつきろう者ソロサインパフォーマー。
代名詞は「手の表現者」。
手話と音楽を融合して表情、背景、物語を含めた「手の表現」で、目で聴く世界観をお届けし2017年プロサインパフォーマー活動として本格始動。ろう者も聴者も誰もが音楽の世界観を感じることができる手話歌を目指し、その他にも俳優、モデル、作手家(手話歌製作)も活動している。
SO-MA
From Child Dancer
自分自身にも障害があり同じような肢体障害や知的障害を持つ子たちにダンスの楽しさを知ってもらうため、地元で障害者施設や介護施設などでダンス指導を行っている。自身も障害者ダンサーとして多方面での活動をしている。アートファンクブレイキン2on2部門にて2年連続優勝中。
武内美津子
2004年、51歳で突然病に倒れ生死の境を彷徨うも、薄皮を剥ぐように数年かけて回復。病気の影響で徐々に視力を失い、重度の視覚障害、下肢の麻痺を抱える。2014年より表現活動をはじめ、舞台活動は、一人芝居のほか、劇団活動にも参加し国内ツアー公演や海外公演にも出演。東京2020パラリンピック開会式出演。
田村みくり
1991年大阪市生まれ。エリスファンクレフェルト症候群という稀な先天性の病気により、6才から車いす利用。車いすダンスの魅力を伝えていくこと、ダンスで人を笑顔にすることを目指して現在、関西を中心に活動している。
福角幸子
神戸市に生まれる。脳性麻痺。語り部として各地で公演するほか、絵本「めざしのジョニー」学習研究社より出版。舞台の活動は、エイブルアート・オンステージ日英共同企画飛び石プロジェクト公演「血の婚礼」、DANCE BOX「循環プロジェクト「Tikwa+Junkan projekt」、じゆう劇場、トリコAの公演等に出演。人との出会いの中で「幸子WORLD」を築きたい。
福角宣弘
『骨形成不全症』病を持ち、車イス生活を続けるなか、車イススポーツ等で自分を楽しく表現。2007年よりDANCE BOXの「循環プロジェクト」「Tikwa+Junkan Projekt」に参加し、国内外の公演に出演。ダンスチームtea、じゆう劇場(2016~2019年)他でも表現活動を続けている。
森田かずよ
ダンサー・俳優。「二分脊椎症・側湾症」を持って生まれ、18歳より表現の世界へ。「Performance For All People.CONVEY」主宰。国内外の多数の公演に出演し、TVなどメディア出演も多数。東京2020パラリンピック開会式出演。神戸大学人間発達環境学研究科修士学位取得。
日程
- 2022年2月5日(土)、6日(日)
時間
- 2月5日(土)開演18:00、6日(日)開演14:00
会場
料金
- 前売2000円
当日2300円
(介助者 無料) 対象
- どなたでも
ご予約
チケットの購入はこちら
サポートが必要な方、客席の希望のある方は、ご予約の際にお伝えください。①オンラインチケット
→https://db-ticket.square.site/
※新型コロナウィルス感染防止のため、本公演のチケットはオンラインでのご購入をお願いいたします。
※本公演のオンラインチケットはチケットの発券はありません。当日、受付にてお名前をお伝えください。②メールでのご予約について
件名を「ミミビ 予約」とし、
1.鑑賞者全員のお名前
2.メールアドレス
3.電話番号
4.備考(サポートが必要な方、車椅子でのご来場など)
をご記入の上、info@db-dancebox.org
までご連絡ください。③お電話でのご予約について
078-646-7044(NPO法人DANCE BOX)
までお電話いただき、
1.鑑賞者全員のお名前
2.メールアドレス
3.電話番号
4.備考(ある場合)
をお伝えください。お問合せ
公演に関するお問い合わせ
NPO法人 DANCE BOX
TEL 078-646-7044
FAX 078-646-7045
MAIL info@db-dancebox.orgクレジット
文化庁委託事業「令和3年度障害者による文化芸術活動推進事業(文化芸術による共生社会の推進を含む)」
主催:文化庁、NPO法人DANCE BOX
企画制作:NPO法人DANCE BOX
この記事に登場する人
大城桜子
Deaf /ろう者/中途失聴/感音性重度難聴/日本手話
・2020東京パラリンピック開会式 出演
・NHKEテレ「バリバラ」
神戸塾レギュラーメンバー
・2022 8月〜9月
NHK夜ドラ 「あなたのブツが、ここに」出演
・2023 3月4・5日放送
NHKスペシャルドラマ
「南海トラフ巨大地震」出演
2023年3月21日 時点
森田かずよ
先天性の障害を持って生まれ、18歳より表現の世界へ。自らの身体の可能性を日々楽しく考えながら、ダンサー、俳優として活動。ヨコハマパラトリエンナーレ、国民文化祭、庭劇団ペニノ、アジア太平洋障害者芸術祭など国内外の多数の公演に出演し、メディア出演も多数。近年は障害のある人を含めた多様な人とのダンス公演の創作や演出、ワークショップ講師やレッスンなども行う。
東京2020パラリンピック開会式にソロダンサーとして出演。
神戸大学人間発達環境学研究科博士前期課程修了。
福祉をたずねるクリエイティブマガジン「こここ」にて「森田かずよのクリエイションノート」を連載中。
文化庁・厚生労働省共同開催、障害者文化芸術活動推進有識者会議構成員。
大阪府障害者施策推進協議会 文化芸術部会 委員(2019年度~)
「Performance For All People.CONVEY」主宰。
ダンススタジオP’spot14を含めたNPOピースポット・ワンフォー理事長。
PERSOL Work-Style AWARD 2020 ダイバーシティ部門受賞。
2023年3月17日 時点
KAZUKI
(北薗知輝)
代名詞「手の表現者」としてストリートライブから始め、ろう者も聴者も誰もが楽しめる世界観を表現。その他、コンテンポラリー、舞踊など様々な視覚的なパフォーマンスを表現。映画、舞台俳優も活動し「夏の光、夏の音」「ヒゲの校長」「手話裁判劇テロ」など数々の映画主演。2020TOKYOパラリンピック開会式出演、TOKYO2020ThankYouEvent「ARIGATO」出演。
2023年3月18日 時点
福角宣弘
車いすユーザー
骨形成不全症
車いすスポーツ(バスケ・テニス・マラソン等)を活動する。
2007年から、ダンスボックス主催の「循環プロジェクト」「Thikwa+Junkan Projekt」に参加し国内外の公演に出演。以降、パフォーマンス、ワークショップ、トークプログラムなど多数ダンスボックスと協働している。表現する事に、ダンス、演劇、腹話術など。2022年からミックスエイブルダンスカンパニー「Mi-Mi-Bi」メンバーとしても活動中。現在スケードボードに挑戦中。
2023年3月17日 時点
福角幸子
神戸市に生まれる。脳性マヒによる手足、言語障害をもちながら自立生活を始める。結婚後、奈良たんぽぽの家、わたぼうし語り部学校に入学。その後、語り部として各地で公演するほか、絵本『めざしのジョニー』学習研究社より出版。舞台の活動は、エイブルアート・オンステージ日英共同企画飛び石プロジェクト公演『血の婚礼』、じゆう劇場、トリコ・A『へそで、嗅ぐ』、ダンスボックス主催「循環プロジェクト」「Thikwa+Junkan Projekt」に参加し国内外の公演に出演。2022年からミックスエイブルダンスカンパニーMi-Mi-Biメンバーとしても活動している。人との出会いの中で「幸子WORLD」を築きたい。
2023年3月19日 時点
三田宏美
手話の持つ身体性・音楽性に惹かれて舞台表現活動を開始。ろう者難聴者メンバーとのサインダンス(手話ダンス)チーム活動を経て、舞台での表現や舞台をはじめとする文化芸術分野での手話通訳等を行っている。ダンスボックス主催事業「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」協働メンバー。人と人の身体や感覚の交わるところ、そこから立ち上がるものごとに関心がある。サイレント・ダイアログ・カフェ主宰。
2024年9月12日 時点
西岡樹里
ダンサーとして国内外のダンス作品に出演。異なる文化背景や様々な身体をもつアーティストとの仕事に携わる。個々の身体や心がもつ固有の物語にダンスを通して想像を巡らせたり、1人ひとりが交差することから見えてくる景色に興味がある。 またダンサーとして、ナビゲーター/講師の活動も広げており、これまでに幅広い年齢の障害のある方やない方を対象にしたワークショップを展開している。2012年より福祉専攻科エコール神戸にてダンスクラスを担当。その他、支援学校や小学校など教育機関のへのアウトリーチ、また放課後等デイサービス、文化施設などでダンスクラスを行っている。2020年よりダンスボックスの『こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのごちゃごちゃ)』のプログラムの一環として、踊ってみたい方はどなたでも参加できる「やさしいコンテンポラリーダンスクラス」を開いている。
国内ダンス留学@神戸を1期生として卒業。
2023年4月10日 時点
文
大阪生まれ、神戸・新長田在住。
1996年ダンスボックスの立上げに参加。大阪・神戸でのほぼすべてのプログラムに立ち会い、団体と劇場の運営を行う。アーティスト育成プログラム「国内ダンス留学@神戸」等を通じてアーティストの創造・活動環境を思考し、また障がいをもつ人や様々なルーツの人、多世代の地域の人と共につくる「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」の活動等を通じて、ダンスと身体、表現と社会、人と地域と劇場が出会い拡張する現場を考え続けている。
また1989年以降ダンサーとしても活動。上海太郎舞踏公司、冬樹ダンスビジョンを経て、
2000年より千日前青空ダンス倶楽部(芸名:稲吉)にて国内外、屋内外で踊る。
黒沢美香&大阪・神戸ダンサーズ(2007-2016)ダンサー。
(photo by Junpei Iwamoto)
2023年4月17日 時点
内田結花
ダンサー・振付家。上演環境や状況に振り付けられる身体をテーマに、屋内外のあらゆる場で自作品を発表。主な作品に、『暮らしのシリーズ』(2019〜23年)、『Along a long ARIMA』(2021年、六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2021)、『ニュー・フィールドワーク』(2023年、下町芸術祭 / 2024年、KYOTO EXPERIMENT)などがある。2022年より「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」協働メンバーとなり、ダンスカンパニーMi-Mi-Biの立ち上げ当初から関わる。文化庁・NPO法人DANCE BOX主催「国内ダンス留学@神戸」2期修了。国内外の多様な振付家や作家の作品に多数出演している。
2024年9月12日 時点