国内ダンス留学@神戸 8期+
プロのダンサーや振付家を志望する方を対象に、2022年7月末から2023年3月までの8ヶ月間、神戸・新長田の劇場を拠点にして、座学・実技を通して徹底してダンスに取り組むプログラムです。
期間
- 2022年7⽉26⽇〜2023年3⽉23日
会場
ArtTheater dB KOBE他
料金
- 150,000円
プロのダンサーや振付家を志望する者を対象に⾏われる本プログラム。アーティストを育成する場であったダンス・カンパニーの減少や、ダンスを体系的に学べる⼤学教育機関の少なさを受け、より実践的で専⾨性の⾼いカリキュラムを総合的・体系的・⻑期的に学べる教育環境を生み出すことを⽬指し、2012 年に創設されました。独⽴したアーティストとして国内外の劇場やフェスティバルで幅広く活躍できる⼈材の育成を⽬的とし、これまで 67 名のアーティスト、制作者を輩出しています。
第8期は、参加者の目的別に3つのコースに分けてプログラムを進めます。
振付家コースは“つくる”こと、ダンサーコースは“おどる”こと、制作者コースは“企画する”ことをベースに各講座や3組の振付家の代表作に挑戦す「Newcomer/Showcase」や当プログラムの集大成となる「成果上演」など、8ヶ月(2022 年7月25日~2023年3月23日)かけて自身の身体や思考を駆使し、日々ダンスに打ち込みます。
実施期間:2022年7月25日(月)〜2023年3月23日(木)
会場:ArtTheater dB KOBE他
定員(応募資格):
振付家コース 4名(ダンス経験3年以上、18〜40歳)
ダンサーコース 8名(ダンス経験3年以上、18〜35歳)
制作者コース 短期5名、長期3名(舞台芸術の制作者を志す人)
参加費(税込):
振付家・ダンサーコース 150,000円(分割払い可)
制作者コース 短期 30,000円、長期 50,000円
国内ダンス留学@神戸8期 講師一覧
<Newcomers/Showcase 振付家>
寺田みさこ
モノクロームサーカス(坂本公成+森裕子)
森下真樹
<レギュラークラス 、特別ワークショップ、講座>
飯名尚人(映像)
岩淵多喜子(振付理論と実践)
内田樹/井上清恵/永山春菜(合気道)
岡田利規(演劇)
小國陽佑(現代アート)
鞍掛綾子(GAGAベースクラス)
児玉北斗(舞踊史)
渋谷陽菜(ヨガ)
セレノグラフィカ(隅地茉歩・阿比留修一)(振付理論と実践)
竹田真理(舞踊史)
康本雅子(音楽とダンス)
湯浅永麻(カウンターテクニック)
由良部正美(舞踏)
余越保子(コンポジション)
ダンスボックス(制作講座、テクニカル講座)
他
特設サイト
https://danceryugaku.wixsite.com/main8
主催 : 文化庁、NPO法人DANCE BOX
企画・制作:NPO法人DANCE BOX
宣伝美術:升田学
写真:岩本順平
文化庁委託事業「令和4年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」国内ダンス留学@神戸8期+
この記事に登場する人
寺田みさこ
幼少よりバレエを学ぶ。1987年より石井アカデミー・ド・バレエにて、石井潤振付の主要レパートリーに多数主演。1991年より砂連尾理とダンスユニットを結成し国内外で作品を発表。2002年「トヨタ コレオグラフィーアワード2002」にて、次代を担う振付家賞(グランプリ)、オーディエンス賞をダブル受賞。平成16年度京都市芸術文化特別奨励者。2006年以降ソロ活動を開始し、山田せつ子、山下残、白井剛、笠井叡振付作品の他、渡邊守章演出作品などに出演。自身の作品としては、2007年ソロ作品「愛音」@世田谷シアタートラム(独舞シリーズ)/びわ湖ホール(夏のダンスフェスティバル)、2013年グループ作品「アリア」@伊丹AIホール、2018年3人の振付家(マルセロ・エヴェリン/チョン・ヨンドゥ/塚原悠也)によるソロ作品「3部作」@DANCE BOX/横浜ダンスコレクション、等を発表。アカデミックな技法をオリジナリティへと昇華させた解像度の高い踊りに定評がある。また2007年〜2015年まで京都造形芸術大学にて准教授を勤める他、各地でワークショップなどを行い、後進の育成に勤める。
2023年4月7日 時点
Monochrome Circus(坂本公成+森裕子)
拠点、京都。90年代後半「ダンスの出前」で有名な『収穫祭』シリーズでワールド・デビュー、海外、国内で300回を超える上演を行う。リヨン・ビエンナーレ(仏)、ベイツ・ダンス・フェスティバル(USA)、SI Dance Festival(韓国)、Full Moon Dance Festival(フィンランド)、フェスティバル・ドートンヌ(仏)、瀬戸内国際芸術祭、混浴温泉世界、鳥の芸術祭など国内外で活躍。藤本隆行氏(dumb type)、真鍋大度氏(Rhizomatix)やgrafなどとのコラボレーション作品や、’05年から開始した『掌編ダンス集』という大小の作品群を持つ。2023年度は詩人の和合亮一氏とのコラボレーションや、結成33周年記念公演に取り組む予定。
2023年4月6日 時点
森下真樹
幼少期に転校先の友達作りで開発された遊びがダンスのルーツ。これまでに10か国30都市以上で作品を上演。様々な分野のアーティストとコラボし活動の場を広げる。100人100様をモットーに幅広い世代でワークショップや作品づくりを行う。市民参加型プロジェクトで偶然ベートーヴェンに出逢い、以降、自身のソロ「ベートーヴェン交響曲第5番『運命』全楽章を踊る」(演出振付家 MIKIKO、俳優・ダンサー 森山未來、写真家 石川直樹、舞踏家・振付家 笠井叡が各楽章を振付)や、森下スタンドによる群舞「踊れ、第九!」などを展開。周囲を一気に巻き込み独特な「間」からくる予測不能、奇想天外ワールドが特徴。2014年第8回日本ダンスフォーラム賞を受賞。2015年〜2017年(公財)セゾン文化財団シニアフェロー。(公財)地域創造公共ホール現代ダンス活性化事業支援登録アーティスト。http://maki-m.net/
2023年4月8日 時点
飯名尚人
Dance and Media Japan主宰、国際ダンス映画祭主宰。東京造形大学准教授、座・高円寺劇場創造アカデミー講師、京都精華大学非常勤講師 。映像・身体・言葉を用いたジャンル横断的作品を手掛ける。オンライン舞踏番組「Re-Butoooh(リ・ブトー)」(NPO法人ダンスアーカイヴ構想)では、編集長として関わる。
2023年4月6日 時点
岩淵多喜子
ラバンセンターにてコンテンポラリーダンスを学ぶ。エルヴェ・ロブ、テッド・ストッファー等と活動後Dance Theatre LUDENS設立。LUDENSの全作品の演出、構成、振付を行い、国内外で作品を発表、高い評価を得る。また海外のアーティストとの共同製作、人材育成プログラムのプロデュース等、様々な角度からコンテンポラリーダンスの魅力と可能性を追求、発信している。「Be」にて横浜ソロ×デュオコンペティションにて【横浜市文化振興財団賞】、【在日フランス大使館賞】、「Distance」にて【舞踊批評家協会新人賞】受賞。2000-05年公益財団法人セゾン文化財団、芸術創造活動助成を受ける。日本女子体育大学運動科学科舞踊学専攻専任講師。
2023年4月8日 時点
内田樹
1950年生まれ、神戸で武道と哲学研究のための学塾凱風館を主宰。
主著に『レヴィナスと愛の現象学』、『日本辺境論』、『私家版・ユダヤ文化論』など。
近著に『レヴィナスの時間論』、『武道論』、『夜明け前(が一番暗い)』など。
2023年4月6日 時点
井上清恵
大阪に生まれる。2005年内田樹氏(思想家・武道家)の合気道道場、凱風館に入門、以来合気道の魅力に没入。更なる研鑽のため大阪にて自身の道場、清道館を主宰し、合気道探究と修行の日々。合気道五段
https://kiyoe3seidokan.wordpress.com/
2023年4月6日 時点
永山春菜
2004年に内田樹師範の指導される神戸女学院大学合気道部で合気道に出会う。幼少期より病によって激しい運動は禁止されていたが、この出会いによりどんどん心身の使い方が更新される。卒業後、自身の稽古場として合気道高砂道場を主宰。現在に至るまで高砂、芦屋、神戸住吉で子どもから大人までの指導を中心に活動し、命の力の高め方、使い方を日々研究している。合気道五段。
2023年4月9日 時点
岡田利規
1973年横浜生まれ、熊本在住。演劇作家、小説家、チェルフィッチュ主宰。
2005年『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。主宰する演劇カンパニー・チェルフィッチュでは2007年に同作で海外進出を果たして以降、世界90都市以上で上演。
ミュージシャン、美術家、ラッパーなど、様々な分野のアーティストとの協働を積極的に行い、森山未來、酒井はな、湯浅永麻などダンサーとのコラボレーションも多数。近年では欧州の劇場レパートリー作品やオペラ演出を手がけるなど、活動の幅を広げている。
2007年にはデビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』(新潮社)を発表し、2022年『ブロッコリーレボリューション』(新潮社)で第35回三島由紀夫賞、第64回熊日文学賞を受賞。
2023年4月10日 時点
湯浅永麻
NDTに11年間所属後フリーとなり、スウェーデン王立バレエのエック版 『Juliet&Romeo』ジュリエット役、サシャ・ヴァルツ『Körper』等に客演。シディ・ラルビ・シェルカウイ率いるEASTMAN にも所属しダンス、 オペラ、演劇作品など多数出演。異ジャンルの様々な著名アーティスト達とコラボレーション作品を発表。第13 回、15回日本ダンスフォーラム賞受賞。カウンターテクニックティーチャー資格を取得。近年はダミアン・ジャレx名和晃平『Planet[wanderer]』岡田利規とのコラボレーション『わたしは幾つものナラティヴのバトルフィールド』、森山未來x中野信子xエラ・ホチルド『FORMULA』、ピーピング・トム『マザー』等に出演。今後はパリ・オペラ座新作オペラに振付助手として参加予定。
2023年4月6日 時点
余越保子
振付・演出家 京都在住。1981年渡米。1996年より振付家としてニューヨーク市を拠点に舞台作品を発表。SHUFFLE (2003) 、what we when we (2006)、Tyler Tyler (2010)、 BELL (2013) 等を次々と制作上演、ベッシーアワード・最優秀作品賞を2度受賞。ジョン・サイモン・グッゲンハイム・メモリアル・フェロー、ニューヨーク市芸術家助成フェロー、Foundation for Contemporary Arts Award、Creative Capital、Asian Arts Council、Map Fundsから助成を受け、米国4都市ツアー、オランダ、フランス、ベルギー、アイルランドなどヨーロッパで招聘公演を行う。2015年に拠点を京都に移す。帰国後初めて日本国内で制作した「ZERO ONE」は2015年度のニューヨーク・タイムズ紙のダンス批評家が選ぶベストテン・ダンスに選出された。映像作品、黒沢美香、首くくり橡象、川村浪子主演映画『Hangman Takuzo』を撮影自主制作、小山登美夫ギャラリー、シアターイメージフォーラム(Dance New Air主催)、Nooderzone Performing Arts Festival (オランダ)などで上演。近年は、羽鳥ヨダ嘉郎著「リンチ(戯曲)」の第20回AFF戯曲賞受賞記念公演の演出を手がける。垣尾優、アラン・シナンジャ、小松菜々子の振付家3名との共同制作による身体的な戯曲の解読を試み、2022年11月に愛知県芸術劇場にて発表。現在はアーティストコレクティブ「活動体」の一員として、舞踊のペダゴジィ(学び方・教え方)の研究に取り組む。
2023年4月7日 時点
由良部正美
1978~1982年まで舞踏グループ東方夜総会に参加。退会後、自らの作品、コラボレーション作品を多数発表。海外での招待公演も数多い。2008年京都西陣にてダンススタジオ、スペースALS-Dを開設。2017~2020年に京都舞踏館にて、自身の舞踏作品「黄泉の花」を300回を超えて上演。2021年からフランスのピアニストThierry Ravassard氏とのコラボ作品「水と夢」のヨーロッパツアーを進行中。
2023年4月6日 時点
康本雅子
はじまりはダンサー、いつの間にか振付家、やめられんのがダンサー。
その昔バックパッカー時代にアフリカンダンスに出会い、セネガルへ。ダンス漬けの半年を送るも帰国後一文なしになりバックダンサーに。食うためのダンスだけじゃ飽き足りず、作品を作るようになって今に至る。ライフワークは子供たちへのWS。最近は「マジな性教育マジか」も始動中。どっちもハウツーは教えない。
2023年4月6日 時点
竹田真理
東京都出身、神戸市在住、関西を拠点に批評活動を行う。毎日新聞大阪本社版、国際演劇評論家協会日本センター関西支部発行の評論紙「Act」ほか一般紙、舞踊・舞台芸術の専門誌、公演パンフレット、ウェブ媒体等に執筆。舞踊史レクチャー講師、批評講座講師。ダンス表現を社会の動向に照らし合わせて考察することに力を注ぐ。
2023年3月23日 時点
小國陽佑
1984年兵庫県豊岡市生まれ・神戸市在住。近年ではNPO法人芸法として長田区駒ヶ林町に拠点を移し、様々な地域活動を通じてアーティストの表現活動の支援を行う。また、関西圏内でのアートプロジェクトのディレクターも兼任(下町芸術祭、生野ルートダルジャン芸術祭、川西まちなか美術館、学園前アートフェスタなど)。
https://npo-geiho.jimdofree.com/
2023年4月6日 時点
児玉北斗
2001年よりダンサーとして国際的に活動、ヨーテボリオペラ・ダンスカンパニーなどに所属しマッツ・エックらの作品にて主要なパートを務めた。振付家としても『Trace(s)』(2017)、『Pure Core』(2020)、『Wound and Ground (βver.)』(2022)などを発表。現在は芸術文化観光専門職大学(兵庫県豊岡市)の専任講師としてダンスや振付をめぐる研究・実践・教育に取り組んでいる。www.hokutokodama.com
2023年4月6日 時点
セレノグラフィカ
(隅地茉歩、阿比留修一)
Selenographica は、Selenography(月面地理学)+ica で「月究学派」(時間や場所によって変化する月のように捉えどころのないもの=ダンスを追求する者たち)の意。1997年、隅地茉歩と阿比留修一によって結成。多様な解釈を誘発する作風と、緻密な身体操作が持ち味。隅地茉歩(TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2005「次代を担う振付家賞」[グランプリ]受賞)は「踊るぬいぐるみ」、阿比留修一(平成8年度大阪府芸術劇場奨励新人認定)は「かかとの無い男」と称され、リヨンダンスビエンナーレ(仏)、パリ日本文化会館(仏)、 ダンスアンブレラ(英)、インターナショナルサマ―ダンスフェスティバル(韓国)、アートレイジフェスティバル(オーストラリア)など国外でも作品を発表、「物語から抜け出した老いた子供」(ル・モンド紙)などと評された。近年は、公演、ワークショップを含め国内各地へ遠征を重ね、多数の市民参加作品の創作や教育機関へのアウトリーチも積極的に行い、ダンスの多様な発信に注力する。また、他ジャンルのアーティストとのコラボレーションの機会も多く、身体の動きによるアプローチの可能性について探究を続けている。(一財)地域創造「公共ホール現代ダンス活性化支援事業」登録アーティスト。http://selenographica.net/
photo Misa Shigematsu
2023年3月28日 時点