こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)2022
障がいの有無、経済環境や家庭環境、国籍、性別など、一人一人の差異を優劣という物差しではなく独自性ととらえ、舞台芸術を軸に、誰もが豊かに暮らし、芸術文化を楽しみ、表現に向かい合うことのできる社会をめざす、多角的な芸術文化創造活動です。
期間
- 2022年度 通年
会場
ArtTheatre dB KOBE他
「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」は、障がいの有無、経済環境や家庭環境、国籍、性別など、一人一人の差異を優劣という物差しではなく独自性ととらえ、幾重にも循環していく関係性を生み出すことを目的としたプロジェクトです。2019年に始動し、今年で4年目となりました。
今年度は、盲・ろう者を含む身体に障がいのあるパフォーマー・コンテンポラリーダンスアーティストによるミックスエイブルなダンスカンパニー「Mi-Mi-Bi(みみび)」が本格的に活動をスタートし、豊岡演劇祭2022にてフルレングスのダンス作品を上演するなど話題を呼んでいます。
また、2020年度より継続して開催している、月に一度の定期クラス「やさしいコンテンポラリーダンスクラス」では、継続して参加する方も新たに参加する方も多く、小さい子どもからシニアまで幅広い世代の、障がいのある人もない人も、それぞれのペースを大事にしながら、その日の踊りを楽しむ時間を創りだしています。
ミックスエイブルダンスカンパニー Mi-Mi-Bi
・6〜7月 未見美 ダンスワークショップ・フェスティバル【入門編】
・7月30日 DonDon Thanks Party!!ゲスト出演(会場:ArtTheater dB KOBE)
・9月22〜23日 豊岡演劇祭2022フリンジセレクション作品『未だ見たことのない美しさ ~豊岡ver.~』上演(演出:森田かずよ、演出助手:内田結花/会場:豊岡市民プラザ)
・10月13〜16日 ゲーテ・インスティトゥート大阪・京都presents KYOTO EXPERIMENT2022提携プログラム『A GATHERING IN A BETTER WORLD』プログラムディレクター
・1〜3月 Mi-Mi-Bi「オープン稽古会」開催
・3月19日 Mi-Mi-Biドキュメンタリー『あたらしい言葉』上映会+アフタートーク(監督:志子田勇)
映像配信
▶︎Mi-Mi-Biドキュメンタリー『あたらしい言葉』
※日本語、中国語(簡体/繁体)・英語・フランス語・スペイン語字幕付き
※視聴期限:2027年1月18日
掲載情報
▶︎美術手帖web「まちづくりと連携した演劇祭。「豊岡演劇祭2022」が3回目の開催へ」(2022.8.14掲載)
▶︎神戸新聞「<豊岡演劇祭2022後半の見どころ紹介>20~25日公演以外にイベント、ナイトマーケットも」(2022.9.6掲載)
▶︎神戸新聞「障害者らが現代舞踊 神戸拠点の団体、22、33日公演 豊岡演劇祭」(2022.9.22掲載)
▶︎NHK Eテレ ハートネットTV「森田かずよ 世界に一つだけ、私の身体」(2022.9.26放送)
やさしいコンテンポラリーダンスクラス(ナビゲーター:西岡樹里)
・ArtTheaer dB KOBEにて開催
4/24(日)、5/15(日)、6/19(日)、7/24(日)、8/28(日)、9/11(日)、10/9(日)、11/20(日)、12/11(日)、1/22(日)、2/12(日)、3/19(日)
・出張版やさコン「旅するクラス」
8/22(月)、11/5(土)、2/25(土)
掲載情報
▶︎日本財団「コラム“しょうがい”とアートをつなげる法律って何?その3」(2023.1.13掲載)
その他
・手話講座「KAZUKI流 手話deトーク」(講師:KAZUKI)
①7/14(木)、②7/28(木)、③8/4(木)、④8/11(木)、⑤10/13(木)、⑥10/21(金)、⑦11/10(木)、⑧11/17(木)、⑨12/8(木)、⑩12/15(木) ※全10回講座
・アウトリーチ
2月16日 兵庫県立神戸聴覚特別支援学校小学部(ナビゲーター:KAZUKI、内田結花、三田宏美、文)
3月16日 神戸市立青陽灘高等支援学校(ナビゲーター: 西岡樹里、アシスタント: 田中幸恵、内田結花、高野裕子、武井琴、吉川史浩、中元俊介、文)*主催:神戸市教員委員会、共催:文化庁、NPO法人ダンスボックス
・舞台公演鑑賞前後の「鑑賞ガイド」を実施
ウェブサイト
こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)
https://diversity.db-dancebox.org/
やさしいコンテンポラリーダンスクラス
https://yasacon.wixsite.com/dbkyosei
プロジェクトメンバー
Mi-Mi-Bi
KAZUKI、武内美津子、福角幸子、福角宣弘、三田宏美、森田かずよ
やさしいコンテンポラリーダンスクラス
西岡樹里
手話通訳
三田宏美、他
映像撮影
志子田勇(MAM&DAVID)
制作チーム
紅玉、文、内田結花、橋本実弥
クレジット
文化庁委託事業「令和4年度障害者等による文化芸術活動推進事業」
主催:文化庁、NPO法人DANCE BOX
制作:NPO法人DANCE BOX
この記事に登場する人
Mi-Mi-Bi
社会や暮らしのなかに障害を覚える身体のパフォーマーを含む、ダンスカンパニーMi-Mi-Bi(みみび)。2022年、文化庁とNPO法人DANCE BOXが主催するプロジェクト『こんにちは、共生社会』をきっかけにカンパニーを結成する。同年9月豊岡演劇祭フリンジセレクションに選出され行った旗揚げ公演『未だ見たことのない美しさ』上演。その創作のプロセスを追ったドキュメンタリーも、映像作品・映画として公開され話題を呼んだ。そのほか、ゲーテ・インスティトゥート×Festival Theaterformenの共同プロジェクト「A Gathering in a better world」にてプログラムディレクターを務めるなど、国内外から注目されている。メンバーそれぞれがナビゲートするワークショップや支援学校でのアウトリーチなど、それぞれに異なる身体性と感覚と独自の世界の捉え方などを重要視しながら、活動を展開している。
▶︎ ウェブサイト『こんにちは、共生社会(ルビ:ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)』
2024年5月10日 時点
西岡樹里
ダンサーとして国内外のダンス作品に出演。異なる文化背景や様々な身体をもつアーティストとの仕事に携わる。個々の身体や心がもつ固有の物語にダンスを通して想像を巡らせたり、1人ひとりが交差することから見えてくる景色に興味がある。 またダンサーとして、ナビゲーター/講師の活動も広げており、これまでに幅広い年齢の障害のある方やない方を対象にしたワークショップを展開している。2012年より福祉専攻科エコール神戸にてダンスクラスを担当。その他、支援学校や小学校など教育機関のへのアウトリーチ、また放課後等デイサービス、文化施設などでダンスクラスを行っている。2020年よりダンスボックスの『こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのごちゃごちゃ)』のプログラムの一環として、踊ってみたい方はどなたでも参加できる「やさしいコンテンポラリーダンスクラス」を開いている。
国内ダンス留学@神戸を1期生として卒業。
2023年4月10日 時点
三田宏美
手話の持つ身体性・音楽性に惹かれて舞台表現活動を開始。ろう者難聴者メンバーとのサインダンス(手話ダンス)チーム活動を経て、舞台での表現や舞台をはじめとする文化芸術分野での手話通訳等を行っている。ダンスボックス主催事業「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」協働メンバー。人と人の身体や感覚の交わるところ、そこから立ち上がるものごとに関心がある。サイレント・ダイアログ・カフェ主宰。
2024年9月12日 時点
志子田勇
1981年生まれ。神戸出身。
2021年まで東京で映画関係の仕事に従事ていたが、現在は神戸に移住して二拠点生活。
フリーの監督・ディレクターとして、映画のメイキングやドキュメンタリー制作など多岐にわたる活動をしている。(妻の)自然農の野菜とロングスケートボード、やさしいコンテンポラリーダンスが楽しみ。今までやったことないことをやる。知らないことを知る。
有名無名に関わらない、個人のミニマムで特別な関係性に特化したドキュメンタリー制作事業MOM&DAVIDを設立。
2023年3月15日 時点
紅玉
大阪生まれ。1972年土方巽の舞踏に出会って以来、独自に舞踏を研究し始め、74年より北方舞踏派の設立に参加。 舞踏手として山形・北海道を拠点に活動。2000年、演出・振付家として「千日前青空ダンス倶楽部」を結成。 代表作「夏の器」「水の底」は国内外で多数上演。2005年、大阪市咲くやこの花賞受賞。動くのではなく、動かされる身体に着目。形にならない至らない気配から、踊り手の存在、美しさを引き出す。踊りの根源を見据えつつ、同時代におけるダンスの可能性を探求している。
2023年4月10日 時点
文
大阪生まれ、神戸・新長田在住。
1996年ダンスボックスの立上げに参加。大阪・神戸でのほぼすべてのプログラムに立ち会い、団体と劇場の運営を行う。アーティスト育成プログラム「国内ダンス留学@神戸」等を通じてアーティストの創造・活動環境を思考し、また障がいをもつ人や様々なルーツの人、多世代の地域の人と共につくる「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」の活動等を通じて、ダンスと身体、表現と社会、人と地域と劇場が出会い拡張する現場を考え続けている。
また1989年以降ダンサーとしても活動。上海太郎舞踏公司、冬樹ダンスビジョンを経て、
2000年より千日前青空ダンス倶楽部(芸名:稲吉)にて国内外、屋内外で踊る。
黒沢美香&大阪・神戸ダンサーズ(2007-2016)ダンサー。
(photo by Junpei Iwamoto)
2023年4月17日 時点
内田結花
振付家・ダンサー。上演環境や状況に振り付けられる身体をテーマに、屋内外のあらゆる場で自作品を発表。主な作品に、『暮らしのシリーズ』(2019〜23年/中根千枝との協働作)、『Along a long ARIMA』(2021年 六甲ミーツ・アート 芸術散歩)、『ニュー・フィールドワーク』(2023年 下町芸術祭 / 2024年 KYOTO EXPERIMENT ‘Kansai Studies’)などがある。「こんにちは、共生社会」プロジェクトから誕生したダンスカンパニーMi-Mi-Biに立ち上げから関わり、豊岡演劇祭に招聘され上演した『島ゞノ舞ゝゝ』(2024年 豊岡演劇祭フェスティバルプロデュース)では、森田かずよとともに演出を務める。文化庁・NPO DANCE BOX主催「国内ダンス留学@神戸」2期修了。ダンサーとして、国内外の多様な振付家や作家の作品に多数出演している。
2024年9月12日 時点
雀野ちゅん
関西在住。2010年大学にて演劇に足を踏み入れ、卒業後も役者として舞台に出演。2016年うんなまに加入。ことばを食べる感覚、ここに在る実感をもとに役を立ち上げる。身近にいる野鳥をみるのがすき。出演作品/うんなま『ANCHOR』(2021)、演劇創造ユニット フキョウワ『売り言葉』(2019)、劇団不労社『忘れちまったいきものが、』(2019)
2023年3月18日 時点