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こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)2021

Junpei Iwamoto

「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」は、障がいの有無、経済環境や家庭環境、国籍、性別など、一人一人の〈差異〉を優劣という物差しではなく独自性ととらえ、幾重にも循環していく関係性を生み出すこと、そして同時代性・芸術性の高い作品の創造と、それを享受・体験できる環境をつくり、関わる人すべてが新たな視点や価値観を見出すことにより豊かな社会が形成されることを目指し、2019年度にスタートしました。

期間

2021年度 通年

会場

ArtTheater dB KOBE他

3年目となる2021年度は、障がいをもつ表現者、そして鑑賞の方法にこれまで以上にフォーカスをあてて事業を展開しました。

身体に障がいをもつ表現者自身が公演を企画・構成し、自ら作品を演出・振付したトライアルダンス公演『未見美(Mi-Mi-Bi)』は、未だ経験してこなかった表現の領域へ一歩踏み込むことになり、またこれまで個々に活動してきたメンバーが活動を展開するベースとしての新たな動きにもつながりました。

昨年度より月1回のペースで開催している「やさしいコンテンポラリーダンスクラス」は、場として定着してきました。継続する大切さも感じています。

 


 

主なスケジュール

楽ちん堂がやってきた!『オールジェネレーションズ発表会』IN 長田
開催日:2021年9月25日、10月2日、11月13日
講師:石田香織、妙崎誠至

 

釜ヶ崎芸術大学@新長田『ソケリッサと踊ろう! Let’s Dance with Sokerissa!』
開催日:2021年11月6日、11月7日
講師:新人Hソケリッサ!
トーク登壇:ソケリッサ、出演者、上田假奈代

 

やさしいコンテンポラリーダンスクラス
日程:2021年5月30日(日)、6月13日(日)、7月4日(日)、8月29日(日)、9月12日(日)、10月3日(日)、11月13日(日)、12月5日(日)、1月30日(日)、2月13日(日)、3月20日(日)
ナビゲーター:西岡樹里

 

・特別支援学校へのアウトリーチ
日程:2021年12月14日
会場:兵庫県立聴覚特別支援学校 体育館
ナビゲーター:田中幸恵、松島亜希、文
手話通訳:三田宏美
対象:中学部生徒 12名

 

山下残ダンス作品『そこに書いてある』-下町芸術祭2021参加公演-
日程:2021年10月16日、17日
出演:畑中良太、益田さち、宮北裕美、山下残
三田宏美、大城桜子、KAZUKI、中村千穂、西村京子、合田果央、田口葵彩、小菅葉月、首藤心優、首藤勇雅、山賀ざくろ、ビッグ腹ダイス[中谷紹公、綿貫功一、衣笠宥清、山本豊久]
ブックデザイン:納谷衣美
手話通訳:三田宏美
舞台監督:浜村修司
音響:宮田充規
照明:三浦あさ子、青山愛
協力:水野響子(本製作)、中井敦子(イラスト)、荒木瑞穂(前口上・おかん)

 

矢崎悠悟×北村成美 ダンス作品『リバイバル・リバイバル・サバイバル』
日程:2022年1月7日、8日
構成・演出・出演:矢崎悠悟、北村成美
手話通訳(アフタートーク時):三田宏美

 

ダンストライアル公演『未見美(Mi-Mi-Bi)〜未知なる見たことのない美しさ〜』
日程:2022年2月5日、6日
振付・出演:大城桜子、KAZUKI、SO-MA、武内美津子、田村みくり、福角幸子、福角宣弘、森田かずよ
協働メンバー:文、内田結花、西岡樹里、三田宏美
手話通訳:三田宏美、久保沢香菜
舞台監督:北方こだち
音響:和田真也
照明:野村洋子、茂木紀恵
▶︎パフォーマンスレビュー text by 竹田真理

 

下町芸術祭2021参加企画『五感で楽しむ下町芸術祭ツアー』
ツアー#1「見えない人と楽しむ1日」(2021年10月9日開催)
ナビゲーター:武内美津子
ツアー#2「サイレントでも楽しもう!ダンス公演と芸術祭」(2021年10月17日開催)
ナビゲーター:文、田中幸恵

 

Mentor Project2021『トーク・セッション by Claire Cunningham』
身体障がいのある振付家育成プログラム

日程:2022年3月9日 *オンラインにて開催
トークゲスト:Claire Cunningham(イギリス)
司会進行:文(NPO法人DANCE BOX)、伊地知裕子(クリエイティブ・アート実行委員会)
共催:クリエイティブ・アート実行委員会

 

ブリッジシアター『障がいのある人の表現フィールド』〜その後世界は変わるのか。パラリンピックを終えて〜
日程:2021年10月19日
会場:アートエリアB1、オンライン
ゲスト:森田かずよ(ダンサー・俳優)、川村匡(文化庁地域文化創生本部総括・政策研究グループリーダー)、大谷燠(NPO法人DANCE BOX エグゼクティブ・ディレクター)
カフェマスター:文(NPO法人DANCE BOX)
共催:アートエリアB1

 

・身体障がいのある人も!ダンスワークショップ
講師:矢崎悠悟(2021年7月18日開催)
講師:岩淵多喜子(2021年7月28日開催)

 

・コミュニケーションと情報保障
視覚障がい者のための鑑賞ガイド
手話通訳
字幕
など

 

 

文化庁委託事業「令和3年度障害者等による文化芸術活動推進事業(文化芸術による共生社会の推進を含む)」
主催:文化庁、NPO法人DANCE BOX
制作:NPO法人DANCE BOX

この記事に登場する人

河原剛

アオキ裕キ

新人Hソケリッサ!主宰、任意団体アオキカク代表。タレントのバックダンサー業などを経て、2001年NY留学中同時多発テロに遭遇、人間の内にある驚異に触れ踊りの在り方を問い直す。生きることに直面する身体から生まれる表現を求め、2005年より路上生活経験者と共にダンスグループ「新人Hソケリッサ!」を開始。路上生活経験の身体感覚を生かした作品創作アプローチはダンス技術を持たない人たちへ向けたWS事業への需要にも繋がっている。2004NEXTREAM21最優秀賞受賞。神奈川県立神奈川総合高等学校、舞台芸術科・身体表現非常勤講師。

2023年4月10日 時点

河原剛

新人Hソケリッサ!

振付家アオキ裕キが「生きることに日々向き合う身体」を求め路上生活経験を持つ参加者を集めた活動。2005 年よりメンバーを募り、第一回公演「新人H ソケリッサ!」を2007 年に行う。近年では2017-2018にて東京近郊全13カ所に渡るパフォーマンス「日々荒野」ツアー、続いて横浜東京全8カ所に渡る2021-2022「路上の身体祭典 H!」横浜東京路上ダンスツアーを開催、屋外を中心とした環境にてパフォーマンス提供を続けている。リオ五輪公式文化プログラムに招聘。コニカミノルタソーシャルデザインアワード2016、グランプリ受賞。 活動を追ったドキュメンタリー映画「ダンシング・ホームレス」2020年より全国上映開始。

2023年4月10日 時点

妙嶋誠至

近畿大学演劇芸能専攻で演劇・舞踊を学び、卒業後渡仏、ルコック演劇学校95年卒業。96年より森田雄三ワークショップ参加。森田雄三他界後、その意思を継ぐ多世代の寄り添いの家、所長勤続4年。オールジェネレーションズ発表会芸術監督。

2023年4月13日 時点

石田香織

七転八倒の子育てと施設勤めをユーモアで乗り越え作品を生むシングルマザー小説家。2017年河出書房新社より『きょうの日は、さようなら』2018年河出書房新社より『哲司、あんたのような人間を世の中ではクズと呼ぶんやで』2020年朝日新聞出版より『うめももさくら』出版。働きながら創る!森田雄三イズム実践中。

2023年4月13日 時点

森田清子

桐朋学園演劇専攻科卒業後、演出家森田雄三と出会い38年間イッセー尾形ら(株)の代表取締役。身体障害者森田雄三の生涯の職場作りとしてNPO法人ら・ら・らを設立、理事長を務める。障害も含めて多世代の困った人を受け入れまくり年中無休のコマネズミを喜んでしている。

2023年4月13日 時点

山下残

1970年大阪府生まれ。主な作品に、100ページの本を配り観客がページをめくりながら本と舞台を交互に見る『そこに書いてある』、スクリーンに映写される呼吸〈すう・はく〉の記号と俳句から引用されたテキストを時間差で身体とリンクさせる『せきをしてもひとり』、ダンス作品をどうやって作ったらいいのかわからない日々の記録を声にする『横浜滞在』、本物の線路の上で断片から成る世界の事象をつぶやく『大行進』、バリ島からの遠隔コーチを通じてバリダンスを探求する『悪霊への道』、無血革命と呼ばれた2018年マレーシア国政選挙を現地取材した記録作品『GE14』などがある。

2023年4月9日 時点

阪下滉成

西岡樹里

ダンサーとして国内外のダンス作品に出演。異なる文化背景や様々な身体をもつアーティストとの仕事に携わる。個々の身体や心がもつ固有の物語にダンスを通して想像を巡らせたり、1人ひとりが交差することから見えてくる景色に興味がある。 またダンサーとして、ナビゲーター/講師の活動も広げており、これまでに幅広い年齢の障害のある方やない方を対象にしたワークショップを展開している。2012年より福祉専攻科エコール神戸にてダンスクラスを担当。その他、支援学校や小学校など教育機関のへのアウトリーチ、また放課後等デイサービス、文化施設などでダンスクラスを行っている。2020年よりダンスボックスの『こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのごちゃごちゃ)』のプログラムの一環として、踊ってみたい方はどなたでも参加できる「やさしいコンテンポラリーダンスクラス」を開いている。
国内ダンス留学@神戸を1期生として卒業。

2023年4月10日 時点

関康隆

大城桜子

Deaf /ろう者/中途失聴/感音性重度難聴/日本手話
・2020東京パラリンピック開会式 出演
・NHKEテレ「バリバラ」
神戸塾レギュラーメンバー
・2022 8月〜9月
NHK夜ドラ 「あなたのブツが、ここに」出演
・2023 3月4・5日放送
NHKスペシャルドラマ
「南海トラフ巨大地震」出演

2023年3月21日 時点

coco_HIKARILABO

KAZUKI
(北薗知輝)

代名詞「手の表現者」としてストリートライブから始め、ろう者も聴者も誰もが楽しめる世界観を表現。その他、コンテンポラリー、舞踊など様々な視覚的なパフォーマンスを表現。映画、舞台俳優も活動し「夏の光、夏の音」「ヒゲの校長」「手話裁判劇テロ」など数々の映画主演。2020TOKYOパラリンピック開会式出演、TOKYO2020ThankYouEvent「ARIGATO」出演。

2023年3月18日 時点

武内美津子

2004年、51歳の時、病に倒れ視力を失い、以後、病と視覚障害と下肢の麻痺とともに生きている。 2014年より舞台表現を始め、一人芝居で金賞やグランプリなど受賞多数。国内外の公演に出演。

2020年よりNPO法人DANCE BOX主催「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」プロジェクトに参加し、本プロジェクトから活動をスタートさせた、ミックスエイブルダンスカンパニーMi-Mi-Biのメンバーとしても活動している。2021年、東京2020パラリンピック開会式では「盲目の飛行機」役を演じる。また、文芸活動ではNHKハート展に入選など受賞多数。絵や書も書き、2022年には、ゲーテ・インスティトゥートとドイツの国際演劇フェスティバルFestival Theaterformenが共同で立ち上げたプロジェクト「A Gathering in a better world」でオープンアトリエを開くなど、多岐にわたる活動を行っている。

2023年4月20日 時点

Junpei Iwamoto

福角幸子

神戸市に生まれる。脳性マヒによる手足、言語障害をもちながら自立生活を始める。結婚後、奈良たんぽぽの家、わたぼうし語り部学校に入学。その後、語り部として各地で公演するほか、絵本「めざしのジョニー」学習研究社より出版。舞台の活動は、エイブルアート・オンステージ日英共同企画飛び石プロジェクト公演「血の婚礼」、じゆう劇場、トリコ・A「へそで、嗅ぐ」、ダンスボックス主催「循環プロジェクト」「Thikwa+Junkan Projekt」に参加し国内外の公演に出演。2022年からミックスエイブルダンスカンパニー「Mi-Mi-Bi」メンバーとしても活動し、人との出会いの中で「幸子WORLD」を築きたい。
 
1991年:第16回全国わたぼうし音楽祭作詞の部で、作品「おどってる」が入選。
1992年:第1回わたぼうし語り部コンクールで、「チューインガムひとつ」の語りでグランプリ受賞。
1999年:第8回わたぼうし語り部コンクールで、「彼岸花」の語りで特別賞受賞。
2000年9月:NHK教育テレビ「きらっといきる」に出演。
〜現在:さまざまな人たちとコラボレーションを行うかたわら、わたぼうしコンサートや学校、福祉祭りなどで「語り」を行なっている。

2023年3月19日 時点

福角宣弘

車いすユーザー
骨形成不全症
車いすスポーツ(バスケ・テニス・マラソン等)を活動する。
2007年から、ダンスボックス主催の「循環プロジェクト」「Thikwa+Junkan Projekt」に参加し国内外の公演に出演。以降、パフォーマンス、ワークショップ、トークプログラムなど多数ダンスボックスと協働している。表現する事に、ダンス、演劇、腹話術など。2022年からミックスエイブルダンスカンパニー「Mi-Mi-Bi」メンバーとしても活動中。現在スケードボードに挑戦中。

2023年3月17日 時点

藤本ツトム

森田かずよ

先天性の障害を持って生まれ、18歳より表現の世界へ。自らの身体の可能性を日々楽しく考えながら、ダンサー、俳優として活動。ヨコハマパラトリエンナーレ、国民文化祭、庭劇団ペニノ、アジア太平洋障害者芸術祭など国内外の多数の公演に出演し、メディア出演も多数。近年は障害のある人を含めた多様な人とのダンス公演の創作や演出、ワークショップ講師やレッスンなども行う。
東京2020パラリンピック開会式にソロダンサーとして出演。
神戸大学人間発達環境学研究科博士前期課程修了。
福祉をたずねるクリエイティブマガジン「こここ」にて「森田かずよのクリエイションノート」を連載中。
文化庁・厚生労働省共同開催、障害者文化芸術活動推進有識者会議構成員。
大阪府障害者施策推進協議会 文化芸術部会 委員(2019年度~)
「Performance For All People.CONVEY」主宰。
ダンススタジオP’spot14を含めたNPOピースポット・ワンフォー理事長。
PERSOL Work-Style AWARD 2020 ダイバーシティ部門受賞。

2023年3月17日 時点

三田宏美

12歳から手話を始める。手話の持つ身体性・音楽性に惹かれて舞台表現を開始し、ろう者難聴者メンバーとのサインダンス(手話ダンス)チーム活動を経て、舞台での表現活動や舞台をはじめとする文化芸術分野での手話通訳等を行っている。サイレント・ダイアログ・カフェ主宰。ダンスボックス「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」協働メンバー。人と人の身体や感覚の交わるところ、そこから立ち上がるものごとに関心がある。

2023年3月11日 時点

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