アーティスト・イン・レジデンスが結ぶ、地域とダンスと生活〜マイクロ・レジデンス〜
これまでのアーティスト・イン・レジデンスでは、海外から来たアーティストたちが新長田に滞在し、作品制作を行ってきました。しかし今年度は、コロナ禍によりこれまでのような海外渡航が難しくなっています。そこで、ジョグジャカルタと新長田をつなぎ、”国際交流”や”レジデンス”について捉え直したプログラムを行いました。
期間
- 2022年1月〜
今年度のアーティスト・イン・レジデンスでは、コロナ禍で、海外渡航が難しくなったことにより、”国際交流”と”レジデンス”のあり方を捉え直し、〈オンラインでのレジデンス交換プログラム〉〈セミナー〉〈マイクロレジデンス実践〉の3本のプログラムを開催しました。
DANCE BOX×Paradance Platform レジデンス交換プログラム
2020年度にDANCE BOXで滞在制作を行ったニア・アグスティナの団体Paradance Platform(ジョグジャカルタ)とのレジデンス交換プログラムを行います。今年度は、日本/インドネシアそれぞれへの渡航はなく、オンラインにて実施します。
「マイクロ・レジデンス」はどうつくる?
オンライン・セミナー・シリーズ 計2回
マイクロ・レジデンスについて、オンラインでのセミナーを行います。
A「マイクロ・レジデンスの事例紹介」
B「ジョグジャカルタのマイクロ・レジデンス」 コーディネーター:ニア・アグスティナ
マイクロ・レジデンスをつくる
新長田の空き屋を活用したマイクロ・レジデンスをつくり、実験的に運用します。
物件協力:角野史浩 運営:中間アヤカ
※1:小規模なアーティスト・ラン・スペースで、インディペンデントに草の根的な活動 を行うAIR
この記事に登場する人
Ayu Permata Sari
1992年、ランプン州北部のコタブミ生まれ。9歳の時より踊り始める。2000年からコミュニティで育まれて来た文化を継承するダンス・スタジオに現在も参加する。2010年〜2014年、ジョグジャカルタにあるインドネシア芸術大学(ISI)にてダンスを学び、振付を専攻。2014年〜2016年に修士過程でさらに追求する。2017年に、彼女の実践を刺激し支えるために、Ayu Permata Dance Companyを設立。ベルギー、マレーシア、シンガポール、ドイツ、スイス等の国内外の様々なプロジェクトに参加する。
2023年4月6日 時点
中間アヤカ
別府生まれ、神戸在住。英国ランベール・スクールでバレエとコンテンポラリーダンスを学んだ後、文化庁・NPO法人DANCE BOX主催「国内ダンス留学@神戸」1期に奨学生として参加。これまでに黒沢美香、木村玲奈、contact Gonzo、チェルフィッチュ等の作品に出演。 ダンサーとしてキャリアを始め、近年は自身の作品創作にも積極的に取り組んでいる。2019年にArtTheater dB Kobeにて初演した中間アヤカ&コレオグラフィ『フリーウェイ・ダンス』は、TPAM国際舞台芸術ミーティングin横浜、KYOTO EXPERIMENT、クンステン・フェスティバル・デザール、ポンピドゥ・センター等で上演を重ねる。 「ダンスとしか呼ぶことのできない現象」を追い求め、それが現れる瞬間を他者と共有するための「仕掛け」を創り出すことに挑戦している。 2018-2020年度DANCE BOXアソシエイト・アーティスト。第16回(令和4年度)神戸長田文化奨励賞受賞。セゾン文化財団2024年度セゾン・フェロー。 神戸市長田区の木造長屋を改装したパフォーマンスとミーティングのためのスペース「house next door」オーナー。
2024年6月10日 時点