国内ダンス留学@神戸10期
「国内ダンス留学@神戸」は10期の節目を迎え、今年度はプログラムを刷新して実施します。
ArtTheater dB KOBEを拠点に、これまでのプログラムを通して築いてきたアーティストとの関係性を生かしながら、さらに間口を広げ、多様なネットワークが生まれる場となることを目指します。
期間
- 2024年4月〜2025年3月
会場
ArtTheater dB KOBEほか
・10期プログラムの流れ
・10期アーティストの枠組み
・集中プログラムの日程・内容
・集中プログラムWS・講座一覧
・公演プログラム「Newcomer/Showcase」
▶︎ 10期プログラムの流れ
▶︎ 10期アーティストの枠組み
∟ 3つの枠組みの「10期アーティスト」が活動を展開します
● dBリサーチ・レジデンス・アーティスト 【終了】
劇場や街でダンスの実験やリサーチを行いながら、自身のダンス表現を探究します。
実施期間:2024年4月15日(月)〜7月31日(水) (うち5日間〜2ヶ月間)
▼参加アーティスト・グループ一覧(敬称略)
高瀬瑶子 (神戸)【期間:4/17〜7/31】(活動レポート)
豊田ゆり佳(東京)【期間:5/7〜6/7】(活動レポート)
吉岡あおい (東京)【期間:6/10〜6/19】(活動レポート)
武井琴 (東京)【期間:6/25〜7/2】(活動レポート)
idea platform(京都・大阪・神戸)【期間:6/24〜7/31】(活動レポート)
サブリーナ・フート、長尾明実(ベルリン)【期間:7/8〜7/19】(活動レポート)
● dBアソシエイト・ダンサー 【応募受付終了】
ダンスの知識・技術・経験を深めながら、身体表現の更なる可能性を切り拓きます。中村蓉の振付作品に出演。
公演日時:「Newcomer/Showcase#1」2024年12月21日(土),12月22日(日)
詳細はこちら
● dBクリエーション・レジデンス・アーティスト 【応募受付終了】
作家としての術、知識、経験をたくわえて、1ヶ月間の滞在制作と新作の上演を行います。
公演日時:「Newcomer/Showcase#2, #3」2025年2月・3月予定
詳細はこちら
▶︎集中プログラム
【A】キックオフ:ありとあらゆる身体の実践
期間:2024年9月9日(月)〜13日(金)
時間:10:00-20:00 途中休憩あり
講師/ファシリテーター:西村未奈、中間アヤカ、藤澤智徳、横堀ふみ
◉ 西村未奈〈沈みながら飛ぶ方法—「ゾンビの衝動と9感のカラダ」編〉
◉ 中間アヤカ〈鬼リピの果てダンス〉
◉ 藤澤智徳〈なんとなく理想の劇場(場)を作ってみるワークショップ〉
★ 横堀ふみ〈制作講座【1】日本で、新長田で、芸術文化に取り組むこととは。〜文化政策の理念から〜〉
【B】振付理論と身体哲学
期間:2024年10月7日(月)〜11日(金)
時間:10:00-17:00、または、-20:00 途中休憩あり
講師/ファシリテーター:平原慎太郎、児玉北斗、内田樹、鞍掛綾子、宮脇有紀+María de los Ángeles Pais 他
◉ 平原慎太郎〈時間と空間の構成配置=コンポジション を学ぶ〉
◉ 児玉北斗〈振付とその時代:歴史から未来を構想する(前編)〉
◉ 宮脇有紀+María de los Ángeles Pais〈Stretch your eyes〉
★ 中西ちさと〈ヨガで空白の時間を作る〉
★ 横堀ふみ〈制作講座【2】 企画のつくり方・進め方〉
★ アラン・シナンジャ〈アフリカンダンス〉
★ 内田樹〈合気道〉
★ 鞍掛綾子〈GAGAベースクラス〉
【C】身体と環境の機微を捉える
期間:2024年10月14日(月・祝)〜18日(金)
時間:10:00-17:00、または、-20:00 途中休憩あり
講師/ファシリテーター:青木尚哉、木村玲奈、ハラサオリ、中西ちさと、永山春菜 他
◉ 青木尚哉〈「ポイントワーク」集中合宿〉
◉ 木村玲奈〈曖昧さの可能性〉
◉ ハラサオリ〈誘われる身体〉
★ 横堀ふみ〈制作講座【3】テキストを書く〉
★ 永山春菜〈合気道〉
★ 鞍掛綾子〈GAGAベースクラス〉
【D】音・リズム・静寂とのセッション
期間:2024年11月5日(火)〜8日(金)
時間:10:00-17:00、または、-20:00 途中休憩あり
講師/ファシリテーター:康本雅子、山本和馬+いはらみく、野田容瑛、Alain Sinandja 他
◉ 康本雅子〈音とダンスと身の丈〜内と外バージョン〜〉
◉ 山本和馬+いはらみく〈被災地芸能「虎舞」との出会い〉
◉ 野田容瑛〈対話のための発声練習(無声)+アイデアシェア会〉
★ 横堀ふみ 〈制作講座【4】企画書をつくる〉
★ アラン・シナンジャ〈アフリカンダンス〉
★ 中西ちさと〈ヨガで空白の時間を作る〉
★ 鞍掛綾子〈GAGAベースクラス〉
【E】未来へのコンポジション
期間:2024年11月11日(月)〜15日(金)
時間:10:00-17:00、または、-20:00 途中休憩あり
講師/ファシリテーター:梅田哲也、児玉北斗、小松菜々子、井上清恵 他
◉ 梅田哲也〈ありのままを受信する〉
◉ 児玉北斗〈振付とその時代:歴史から未来を構想する(後編)〉
◉ 小松菜々子〈街と劇場を接続してみる〉
★ 井上清恵〈合気道〉
★ 横堀ふみ〈制作講座【5】予算書をつくる〉
★ 中西ちさと〈ヨガで空白の時間を作る〉
◉ 青木尚哉〈「ポイントワーク」集中合宿〉
日時:10月14日(月)-18日(金) 13:00-17:00 (※10/14のみ別会場)
ポイントワークは、あなた自身の身体と身体感覚を尊重する新しいメソッドです。ジャンルやレベルを選ばないポイントワークは、既存のメソッドを解析するメソッドともいえます。今回の集中合宿では、基礎理論、補助理論の座学と実践ワークにより「知る→わかる→できる→伝えられる」までを目標に、実感と体感を伴った腑落ちを目指します。今後、身体を扱っていきたいアーティスト、指導者、ワークショップの企画者などに、是非受けていただきたい講座です。
◉ 梅田哲也〈ありのままを受信する〉
日時:11月11日(月)-13日(水) 13:00-17:00 (※時間延長、実施場所が変更となる場合があります)
見たことがない存在に自分が見られていることを確認する。あたまで理解したつもりになっていることを身体で感覚的に捉え直す。苦手なものをおいしく料理する。行ったことないところへ行ってみる。
◉ 児玉北斗〈振付とその時代:歴史から未来を構想する〉
日時:10月10日(木),11日(金) 13:00-17:00、11月14日(木),15日(金) 13:00-17:00
常に更新され続けるコンテンポラリーダンスの世界で先端的な表現の場に立つには、見えている「いま」という瞬間を後追いするだけでなく、まだ見ぬ未来を切り拓いていく想像力が必要とされるでしょう。本講座では未来のダンスを構想していくためのきっかけとして、振付という実践を巡る舞踊史や戦後日本の精神史などを参照し、私たちがどこから来てどこへ向かって行くのかを一緒に想像する場を作れればと思っています。
◉ 西村未奈〈沈みながら飛ぶ方法—「ゾンビの衝動と9感のカラダ」編〉
日時:9月10日(火)13:00-16:00、9月11日(水)-13日(金) 10:00-16:00
衝動は不思議。電気なのか意志なのか感情なのか反動なのかリズムなのか生理なのか。ゾンビの衝動は明後日の衝動!どんどんはぐれていってしまう。ザワザワとかじ〜んとかぼんやりとかに変わっていってもうそれが何なのかわからない。第9感をONにした穴だらけのカラダはそんなゾンビの衝動を逃さない!すくい上げて未知を構築してくれる。それが踊りや振付とよばれるものにビカミングしたり(しなかったり!)。得体が知れないけれど刺激的なプロセスです。
◉ 平原慎太郎〈時間と空間の構成配置=コンポジションを学ぶ〉
日時:10月7日(月)-9日(水) 13:00-17:00
WSを中心に空間構成と作品に対する時間的な構成を学ぶ座学と、それらを自身の身体を用いて実践、実行し、体感することで、知識が実感として身体に残ることを目指しWSを行い、座学と実践WSを介してコンポジションの知識を振付へと活かせるようになることを目的とします。
◉ 康本雅子〈音とダンスと身の丈〜内と外バージョン〜〉
日時:11月5日(火)-8日(金) 13:00-17:00
例えば音楽と踊るということは、使う使われるの関係ではなく、目合うように対峙するということ。 そこには明確な駆け引きとデザインと旬度が必要であって、 そう簡単に見つかってたまるかと音楽は思っている。はて、一歩外へ出たならば(出るんです今回は)ビルの音、道路の音、風の音、それらに反応してみては、そう簡単に拾ってたまるかと体は思っている。ならばいっそ今日だけは過剰に反応して見せよ。
◉ 中間アヤカ〈鬼リピの果てダンス〉
日時:9月9日(月)-11日(水) 17:00-20:00
何かを鬼リピした経験はありますか?その果てには何がありましたか? たった一つのシンプルな動きを繰り返すことでダンスになる(あるいはならない場合もある)という事実を確かめる時間にしたいと思います。 繰り返された動きはそのまま宇宙に飛び出していってしまうほどの広がりを見せるかもしれないし、普通に飽きてもう2度と思い出したくもなくなるかもしれません。 長い人生です。こんな数時間があったって良いでしょう。
◉ 藤澤智徳〈なんとなく理想の劇場(場)を作ってみるワークショップ〉
日時:9月12日(木),13日(金) 17:00-20:00
踊ること・作品をつくることと同じくらい、踊りがある「劇場(場)」について考えることは大切だと思います。どこで踊るのか、いつ踊るのか。あなたが自分の踊りを踊るためには、どういう「劇場(場)」が必要なのでしょうか。このワークショップでは、私がクリエイションで関わってきた作品や、長野県にあるアート拠点の事例を紹介しながら、参加者それぞれにとっての理想の劇場(場)をなんとなく作ってみることを試みます。
◉ 木村玲奈〈曖昧さの可能性〉
日時:10月15日(火),16日(水) 18:00-20:00
【曖昧さ】物事が二通り以上に決められ得ること、一意に決められないこと
ダンスが内包することの中で、私が着目していることに「曖昧さ」があります。日々 答えや成果を求められる中で、もう少しわけのわからない時間や空間、感覚を信じてみたいと思うのです。
実施ワーク:稽古【演者として過ごす90分】 / みる・みられるエクササイズ / 身体・時間・環境・状況を 観察する・捉え直す・取り戻すこと / 談話 など
◉ 山本和馬+いはらみく〈被災地芸能「虎舞」との出会い〉
日時:11月5日(火) 18:00-20:00
2018年の6月に初めて「虎舞」と出会いました。「虎舞」とは2人一組で虎模様の胴幕を身に纏い虎の頭を操る、東北地方を中心に盛んに行われている民俗芸能です。2011年に発生した東日本大震災からの復興のシンボルとして地元の人にエネルギーを与えてきた「虎舞」を被災地芸能として神戸・新長田で踊り継いでいます。「虎舞」を通して気付いた様々な想いを共有出来るような場を一緒に過ごすことが出来れば幸いです。
◉ 野田容瑛〈対話のための発声練習(無声)+アイデアシェア会〉
日時:11月6日(水) 18:00-20:00
この社会のなかで、あなたは今どこに立っていますか。どこで、誰に向けて、どんな活動をしていきたいですか。人前で、あなた自身の声で、話しにくいと感じる物事はありますか。異なる私たち一人一人が、自分と他者の言葉や身体を無視せずに暮らせる社会を生きていきたい。表現することと向き合うみなさんとともに、まずはこの場を開きたいです。「無声」の発声練習をしてみます。
◉ 宮脇有紀+María de los Ángeles Pais〈Stretch Your Eyes〉
日時:10月8日(火),9日(水) 18:00-20:00
場所の特性を活かした作品や質感を生み出すSite-specific(サイト・スペシフィック)に取り組みます。新長田エリアでの様々な身体感覚の経験を通して、創作の可能性を広げる実験の場にできればと考えています。目で受け取る感覚を超えて、自身の身体に在る知覚を研ぎ澄ませていきます。
◉ 小松菜々子〈街と劇場を接続してみる〉
日時:11月14日(木),15日(金) 18:00-20:00
60年代に刊行されたジェイン・ジェイコブス『アメリカ大都市の死と生』をもとに、都市計画における空間設計(人の出入りの計算や用途設定など)の考え方を、ダンス作品のコンポジション(さらには劇場やダンスシーン全体)に置き換えて実践する2日間にしようと思います。
1日目は本から一文を全員で読み、実際に新長田の街をフィールドワークし、街の構造とダンスの領域の横断について考えます。
2日目は2~3人のグループを作り、都市構造の手法を基にダンス作品のコンポジションを組み立てる実践を行います。(予定)
◉ ハラサオリ〈誘われる身体〉
日時:10月17日(木),18日(金) 18:00-20:00
「誘われる身体」は、モノ、空間、他者といった環境にアフォード(誘導)されて動く「受動的な身体」の在り方を探るワークショップです。前半は簡単なボディーワークを通して「身体」という素材をモノや空間と同列に扱うための視点を学び、後半ではその身体を周囲の状況と結びつけながら動くための即興/構成力を養います。環境と偶然を味方につけて、私たちヒトの意図を越えた身体のおかしみに出会いましょう。
◉ 内田樹、井上清恵、永山春菜〈合気道〉
日時:10月10日(木),16日(水),17日(木)、11月11日(月),14日(木) 9:30-11:30
会場:凱風館(JR住吉駅より徒歩3分)
合気道は植芝盛平先生によって大正年間に創始された近代武道です。試合がなく、相対的な強弱優劣を論じません。一人一人が蔵している生きる知恵と力を最大化するための技法の体系です。アーティストにはアーティストの合気道があります。稽古を存分に楽しんでください。
◉ 鞍掛綾子〈GAGAベースクラス〉
日時:10月11日(金),18日(金)、11月8日(金),15日(金) 10:00-12:00
ダンスのテクニックの根底には身体自体をどのように内側から扱うかというベースが大切です。Gagaは、フェルデンクライスのメソッドでもある体の感覚に注意を向け観察し、動きの選択肢を増やし感覚能力を高めるところにあります。細胞レベルから最大限へ動きの可能性を広げる、その独自の方法としてGagaが生まれダンサーの能力を伸ばしてきたその内容をお伝えします。
◉ 中西ちさと〈ヨガで空白の時間を作る〉
日時:10月7日(月)、11月7日(木),13日(水) 10:00-12:00
このヨガクラスではダンサーである自分から一度離れ、空白の時間を作ることを目的とします。この時間は”今”に集中することが大切です。自分や他者を「できる」or「できない」でジャッジすることなく、ただただ”自分自身”の”今”を観察してみます。毎日行えるシンプルな動きで呼吸(気)を整えるトレーニングから始めていきます。また心身のバランスをとる健康的な生活方法もシェアしていきます。
◉ アラン・シナンジャ〈アフリカンダンス〉
日時:10月9日(水),11月6日(水) 10:00-12:00
このクラスでは、西アフリカをはじめとする様々な地域で踊られている伝統的なアフリカンダンスやコンテンポラリーダンスを踊ります。背骨や体を振動させ、さまざまな身体部位を繋げて、体内の奥底から湧き上がる波動を感じます。それらを掬い上げながら、躍動感あふれるアフリカのリズムと動きのダイナミズムを体験します。
◉ 横堀ふみ〈制作講座 全5回〉
日時:9月10日(火)、10月8日(火)、15日(火)、11月5日(火)、12日(火) 10:00-12:00
アーティストが自身の活動を、自身で生みだしていく為に必要となる基本的なことに取り組みます。文化政策の理念から実践的な取り組みをしつこく行き来します。後半は、実際に手を動かしていきます。すぐに実践し使えるようになることを目標とします。
【1】日本で、新長田で、芸術文化に取り組むこととは。〜文化政策の理念から〜
【2】企画のつくり方・進め方
【3】テキストを書く
【4】企画書をつくる
【5】予算書をつくる
▶︎公演プログラム
Newcomer/Showcase#1(公演詳細)
振付:中村蓉
出演:dBアソシエイト・ダンサー
日程:2024年12月21日(土)18:00、22日(日)14:00
会場:ArtTheater dB KOBE
閃いたアイデア、浮かんだ仮説を、身体で試して納得と発見を得る。その繰り返しが私にとっての「踊ること、創ること」です。
分野を越えて、さまざまな場所で踊りを創ってきました。ソロ、群舞、どんな作品でも、共に創作するダンサーやスタッフの「発想と挑戦」が、誰も想像していなかった新しい情景へと導いてくれます。
「踊る・考える・創る・挑む」ことに躊躇のない仲間と出会えたら嬉しい、お互いの未来を刺激し合う関係になれたら最高!と思っています。 そして、私自身は留学経験がないので「留学するならこんな日々を送りたい!」という憧れも込めて創作過程を考えていきます。楽しみです。
約1ヶ月という短い期間ではありますが、新作を創る予定です。 作品テーマは……8月のワークショップでお会いする時に、お伝えします。
〈作品テーマのヒント〉
・「現在地から離れる」距離感。
・そうなった理由を知りたくなる。
・上がる心拍数のリズム。
・追いかけたくなる。
・美しく謎めいた音楽となる。
中村蓉
〈午前トレーニングクラス〉
◉ 高瀬瑶子〈バレエ〉
バレエは頭から足の先まで同時にいくつものことを意識する全身運動です。 型やポジションを通して、身体の解析度をあげ、表現するための身体の土台を構築していきます。 自分の身体と向き合い思考する時間を積み重ねていくチャンスでもあります。 ダンス漬けの日々の中で、身体の状態を確認し、整え、新たな発見をし、積み重ねていく時間を共有しましょう。
◉ 渋谷陽菜〈ヨガ〉
アーサナ(ヨガのポーズ)プラナヤーマ(呼吸法)メディテーション(瞑想)の3つの要素を通して、身体の基礎を作るために必要な芯の強さと柔軟性を養います。また、季節に合わせたアロマの芳香の中で、呼吸を観察して、コンディションを整えます。ヨガの基本をバランス良く取り入れ、色々な角度から身体を動かしてみると、ダンサー独特の癖や弱点も見えてきます。それらも楽しみながらやっていきましょう。
◉ 鞍掛綾子〈GAGAベースクラス〉
ダンスのテクニックの根底には身体自体をどのように内側から扱うかというベースが大切です。Gagaは、フェルデンクライスのメソッドでもある体の感覚に注意を向け観察し、動きの選択肢を増やし感覚能力を高めるところにあります。細胞レベルから最大限へ動きの可能性を広げる、その独自の方法としてGagaが生まれダンサーの能力を伸ばしてきたその内容をお伝えします。
Newcomer/Showcase#2
振付:石田満理佳 MIRIKA Ishida(dBクリエーション・レジデンス・アーティスト)
日程:2025年2月1日(土)、2日(日)
会場:ArtTheater dB KOBE
Newcomer/Showcase#3
振付:堀田千晶(dBクリエーション・レジデンス・アーティスト)
日程:2025年3月7日(金)、8日(土)
会場:ArtTheater dB KOBE
宣伝美術:山口葉亜奈、背景写真:岩本順平
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(芸術家等人材育成))|独立行政法人日本芸術文化振興会
【お問合せ】
NPO法人DANCE BOX
電話:078-646-7044
メール:info-db@db-dancebox.org
この記事に登場する人
中村蓉
早稲田大学在学中にコンテンポラリーダンスを始める。国際芸術祭あいち2022、シビウ国際演劇祭などで作品を上演。サンリオピューロランドのショー、演劇集団円、国内外のオペラ作品、北九州市芸術文化振興財団職員が踊るオリジナルダンスなど幅広く振付を手掛ける。近年では東京二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』『デイダミーア』の演出・振付を担当。芸劇danceワークショップ2023では講師・構成・振付を務め『√オーランドー』を発表。第1回セッションベスト賞、横浜ダンスコレクションEX2013審査員賞、第5回エルスール財団新人賞などを受賞。
2024年5月22日 時点
青木尚哉
振付家/ダンサー。zer◯代表。東京都あきる野市生まれ。幼少期には地元で祭囃子を習い、16歳よりダンスを始める。 noism(04~08) 、JAPON dance project(13~16)の活動を経て、自身主宰のダンスグループzer◯(12~)の立ち上げへと進む中、舞台芸術に定まらず、ダンスそのものの本質を求め活動中。人の身体の形や動きを自然現象と同じように観測する身体感覚メソッド「ポイントワーク」を開発し、劇場以外の社会でも「ダンスの活用」を模索する。音楽、建築、福祉、教育、保育のフィールドで協働を進める。西岡・福谷バレエ団(京都)にてアドバイザー、振付家に就任。
2024年5月22日 時点
内田樹
1950年生まれ、神戸で武道と哲学研究のための学塾凱風館を主宰。
主著に『レヴィナスと愛の現象学』、『日本辺境論』、『私家版・ユダヤ文化論』など。
近著に『レヴィナスの時間論』、『武道論』、『夜明け前(が一番暗い)』など。
2023年4月6日 時点
梅田哲也
現地にあるモノや日常的な素材と、物理現象としての動力を活用したインスタレーションを制作する一方で、パフォーマンスでは、普段行き慣れない場所へ観客を招待するツアー作品や、劇場の機能にフォーカスした舞台作品、中心点を持たない合唱のプロジェクトなどを発表。先鋭的な音響のアーティストとしても知られる。近年の個展に「wait this is my favorite part / 待ってここ好きなとこなんだ」(ワタリウム美術館、2023-2024年)、「梅田哲也 イン 別府『O滞』」(2020-2021年)、「うたの起源」(福岡市美術館、2019-2020年)、公演には「9月0才」(高槻現代劇場、2022年)、「Composite: Variations / Circle」(Kunstenfestivaldesarts 2017)、「INTERNSHIP」(国立アジア文化殿堂、2016年、他)などがある。 https://siranami.com/
2024年6月11日 時点
鞍掛綾子
1998年~2009年NY在住 2001年NY州立PurchaseCollege 舞台芸術学科舞踊専攻大学院卒業 MFA修得(Master of Fine Arts) 1999年〜2004年スペインの国際振り付けコンクールにおいて審査員を務め、2021年より審査員メンバーとして加わる。NYだけでなく世界の若手振付家の発掘を目的にReverb Dance FestivalをNYで2005年に立ち上げる。2006年Gaga Japan設立、日本でGagaを広めるWSなどの開催を始める。現在、大阪でa-core-dance artsスタジオを経営。神戸女学院大学舞踊科非常勤講師、京都女子大学非常勤講師、武庫川女子大学ダンス部外部コーチ
2023年4月15日 時点
児玉北斗
2001年よりダンサーとして国際的に活動、ヨーテボリオペラ・ダンスカンパニーなどに所属しマッツ・エックらの作品にて主要なパートを務めた。振付家としても『Trace(s)』(2017)、『Pure Core』(2020)、『Wound and Ground (βver.)』(2022)などを発表。現在は芸術文化観光専門職大学(兵庫県豊岡市)の専任講師としてダンスや振付をめぐる研究・実践・教育に取り組んでいる。www.hokutokodama.com
2023年4月6日 時点
西村未奈
ニューヨークを拠点に禅思想の影響を受けながら多岐にわたる身体を起点とした表現活動を行う。山崎広太に舞踏や即興ダンスを師事する一方、ジョン・ジャスパー、余越保子、ディーン・モス、 ニール・グリーンバーグ、ビッキー・シック、ラショーン+サイラスら、先鋭的な振付家の作品に参加、他、映像、演劇、美術作品とのコラボレーションなど。
’17年、米ダンスマガジン ベストパフォーマンス賞、’19年、現代芸術財団賞(FCA アワード)、2021-23年度、Danspace Project(ニューヨーク)レジデンスアーティスト。近年発表作品に、’22「エクソシストの反対語を探しながら、森の地図を描くこと」、’23「幽体離脱は公共の場では起きない」、’24「空(くう)のためのスコア」など。ベニントン大学(米バーモント州)所属。プリンストン大学、サラ・ローレンス大学、エマーソン大学 ゲストアーティスト。担当講座に「不在のアート」「more-than-human dance」など。Whenever Wherever Festival(東京)のキュレーション・運営チームに2019年より参加。
2024年5月17日 時点
平原慎太郎
ダンサー・振付作家としてスペイン、中国、韓国で自作を発表する他、国内では神奈川、北海道、新潟、広島、兵庫を始めとする国内外で活動する。また演劇の現場においてもステージングとして白井晃、永塚圭史、前川知大、小林顕作などの作品に参加。
一方で育成講座TerraCo.の講師として座学を中心にダンサー向けの振付家講座を開設している。
2023年4月6日 時点
康本雅子
はじまりはダンサー、いつの間にか振付家、やめられんのがダンサー。
その昔バックパッカー時代にアフリカンダンスに出会い、セネガルへ。ダンス漬けの半年を送るも帰国後一文なしになりバックダンサーに。食うためのダンスだけじゃ飽き足りず、作品を作るようになって今に至る。ライフワークは子供たちへのWS。最近は「マジな性教育マジか」も始動中。どっちもハウツーは教えない。
2023年4月6日 時点
井上清恵
大阪に生まれる。2005年内田樹氏(思想家・武道家)の合気道道場、凱風館に入門、以来合気道の魅力に没入。更なる研鑽のため大阪にて自身の道場、清道館を主宰し、合気道探究と修行の日々。合気道五段
https://kiyoe3seidokan.wordpress.com/
2023年4月6日 時点
永山春菜
2004年に内田樹師範の指導される神戸女学院大学合気道部で合気道に出会う。幼少期より病によって激しい運動は禁止されていたが、この出会いによりどんどん心身の使い方が更新される。卒業後、自身の稽古場として合気道高砂道場を主宰。現在に至るまで高砂、芦屋、神戸住吉で子どもから大人までの指導を中心に活動し、命の力の高め方、使い方を日々研究している。合気道五段。
2023年4月9日 時点
Alain Sinandja
神戸市新長田区在住。トーゴ出身。神戸ダンスボックス主催国内ダンス留学で学ぶため2017年、初めて日本に来日。卒業後も日本に残り神戸を拠点に、西アフリカの伝統舞踊とコンテンポラリーダンスを越境しながら独自の作品を制作している。2018年に自身で立ち上げたダンスフェスティバル「AFRICAN CONTEMPORARY NIGHT」はのちのHappy African Festival(HAF)へと発展し、多くの観客を動員した。2019年に、振付家・下村唯との共同制作を行い、同作品は、横浜ダンスコレクションにて振付賞を受賞。同年、山崎広太によるプロジェクト「Darkness Part 3」に参加、ニューヨーク公演に出演した。現在もダンスボックスの様々な企画に参加し、アフリカンダンスクラスを教えるなど、新長田のコミュニティに深く根ざした活動を継続している。
2023年4月10日 時点
いはらみく
1996年生まれ。静岡県出身。NPO法人Dance box 「国内ダンス留学@神戸」4期生、5期生を奨学生として参加。卒業後拠点を関西に移しダンサーとして、伊藤千枝、off-Nibroll、Erin Kilmurrayなどの作品に出演。
2018年より関西を中心に活動するヲミトルカイにダンサーとして参加。
現在は1児の母として育児にも奮闘中。
2023年4月9日 時点
木村玲奈
振付家・ダンサー。ダンスは誰のために在るのか、ダンスそのもの・ダンス活動・作品・公演の構造を問いながら、独自の創作活動・作品提示を展開する。風土や言葉と身体の関係、人の在り方/生き方に興味をもち、国内外様々な土地でリサーチ・創作・上演等を行う[城崎国際アートセンター/穂の国とよはし芸術劇場PLAT/Critical Path(シドニー) & Tasdance(タスマニア)など]。
振付作品
『6steps』 https://6steps.net/
『どこかで生まれて、どこかで暮らす。』 https://dokouma.wordpress.com/
『接点』 https://settenset10.wordpress.com/
などを継続中。
’19–’20セゾン・フェローⅠ。’20–東京郊外に『糸口』という小さな場・拠点を構え、土地や社会と緩やかに繋がりながら、発表だけにとどまらない実験と交流の場を運営している。
WEB ▶︎ https://reinakimura.com
2023年3月8日 時点
小松菜々子
自分自身を宇宙の地学的混合物の表出の一つととらえる。”結合する身体”をモチーフに自らの存在を媒介してその場に居合わせたもの同士の繋がりを振り付ける。
今までに余越保子、山田うん、垣尾優、梅田宏明、森山未來の作品にダンサーとして参加 。
2022年度DANCE BOXアソシエイト・アーティスト。
自身の振付作品に劇場と街を地続きに繋ぎ”共有地”として提示する『あわいにダンス』 @ArtTheater dB KOBE(Kobe, 2023)/観客の身体を観客が観察する『Border』@Aoyama Spiral Hall (Tokyo, 2019) など。
2023年4月10日 時点
中西ちさと
振付家・ダンサー。パフォーマンスグループ・ウミ下着主宰。
大学在学中にダンスに出会い、創作を始める。国内ダンス留学@神戸1期振付家コース・奨学生。ヨコハマダンスコレクション2021・コンペティションⅠファイナリスト。
ウミ下着の全作品の振り付け・演出を担当。演劇的手法を使ったドキュメンタリータッチの作品や漫画的な誇張表現を使い、遊び心を大切にしたコミカルな作品を得意とする。
近年は振付家とダンサーの関係性を見直し、よりフラットな状態でクリエイションするために「バンド」という形態でクリエイション方法を模索するUmishitagiを発足したり、野外でパフォーマンスをする「ウミ下着の楽しいゲリラ」をしたり、他人の家の一部を私物化し、自分の部屋としてパフォーマンスを行う「わたしのお部屋」等様々な形での身体表現の形を模索している。
釡ヶ崎芸術大学のダンス部講師を経て、現在、釡ヶ崎を拠点に平均年齢70歳以上のダンス倶楽部「みんなの舞活」を立ち上げ部長として活動中。 ダンサーではない人を対象にしたワークショップ、創作活動等も精力的に行う。
2023年3月19日 時点
中間アヤカ
別府生まれ、神戸在住。英国ランベール・スクールでバレエとコンテンポラリーダンスを学んだ後、文化庁・NPO法人DANCE BOX主催「国内ダンス留学@神戸」1期に奨学生として参加。これまでに黒沢美香、木村玲奈、contact Gonzo、チェルフィッチュ等の作品に出演。 ダンサーとしてキャリアを始め、近年は自身の作品創作にも積極的に取り組んでいる。2019年にArtTheater dB Kobeにて初演した中間アヤカ&コレオグラフィ『フリーウェイ・ダンス』は、TPAM国際舞台芸術ミーティングin横浜、KYOTO EXPERIMENT、クンステン・フェスティバル・デザール、ポンピドゥ・センター等で上演を重ねる。 「ダンスとしか呼ぶことのできない現象」を追い求め、それが現れる瞬間を他者と共有するための「仕掛け」を創り出すことに挑戦している。 2018-2020年度DANCE BOXアソシエイト・アーティスト。第16回(令和4年度)神戸長田文化奨励賞受賞。セゾン文化財団2024年度セゾン・フェロー。 神戸市長田区の木造長屋を改装したパフォーマンスとミーティングのためのスペース「house next door」オーナー。
2024年6月10日 時点
藤澤智徳
1993年生まれ。長野県中野市出身。大学在学中よりNPO法人DANCE BOXが主催する「国内ダンス留学@神戸3期」制作者コースに参加。関西を中心にダンス公演や芸術祭の企画制作やドラマトゥルクとして活動。民間商業劇場に就職後、2019年Uターンし、(一財)長野県文化振興事業団芸術文化推進室で長野県芸術監督団事業に従事。串田和美監督事業『月夜のファウスト』(2019)『そよ風と魔女たちとマクベスと』(2020)、津村卓監督事業『NAGANO ORGANIC AIR』(2021)の制作を担当。2022年より現職。
2024年6月10日 時点
ハラサオリ
ハラサオリ:1988年東京生まれ。美術家、振付家、ダンサー。「環境と身体」をテーマに、自らの身体、光、音、テキスト、ドローイングなど多様なメディアを用いた上演型作品を制作する。約10年に渡るベルリン滞在を経て、2023年より東京、横浜、神戸、京都など国内各都市で活動を行う。2015年東京藝術大学デザイン科修士、2018年ベルリン芸術大学舞踊科ソロパフォーマンス専攻修了。
2024年9月10日 時点
山本和馬
関西を中心に活動し、2018年よりダンスカンパニー:ヲミトルカイを立ち上げる。コンテンポラリーダンス以外に郷土芸能:虎舞の舞い手としても活動する。2017年より「ダンスの天地」実行委員会の立ち上げから参加し、現在に至るまでダンスショーケース公演の企画、インタビューや批評を通したアーティストへのアプローチを「ダンスの自明性を問ふ」と題して行っている。
2023年4月9日 時点