DANCE BOX

会員募集中

国内ダンス留学@神戸11期

「国内ダンス留学@神戸」は、国内外のアートシーンで力強く活躍することを志すダンスアーティストのための滞在型育成プログラムです。2012年に始動し、これまでに約100名のダンスアーティストや制作者を輩出してきました。本プログラムでは、創作・実践・対話を重ねながら、身体技術と創造力を高めるとともに、社会と関わる視点や自立して活動するための力を育みます。

 

11期目となる今回は、参加者がダンスアーティストとしての次なるフェーズに進むために、3つのコースを展開します。

● ダンスアーティストとしての“核”を掴むため、自作自演のソロダンスに徹底的に取り組み、自身の代表作を創出する「Solo Dance Artist(SDA)」

● ダンサーとしてのスキルと経験値を高めるため、国内外で注目される〈小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク〉の新作に参加する「Dance Residence Artist(DRA)」

● 振付家として本格的に始動するため、1ヶ月の滞在制作を通して新作ダンス公演を発表する「Creation Residence Artist(CRA)」

 

いずれのコースも劇場を拠点に、多彩な講師陣による講座やワークショップ、滞在制作と発表、フィードバックを通して、表現者としての土台を鍛える濃密な時間を築いていきます。

期間

2025年8月23日(土)〜2026年3月20日(金)

会場

ArtTheater dB KOBE ほか

目次
11期プログラムの流れ
11期アーティストの枠組み
集中プログラムの日程
集中プログラム WS・講座内容
dB Solo Dance Artist 特別講座
公演プログラム「Newcomer/Showcase」


 
 


 
 

▶︎ 11期プログラムの流れ

※内容・日程は一部変更となる場合があります。

 

 

▶︎ 11期アーティストの枠組み

∟ 3つのコースの「11期アーティスト」が活動を展開します

dB Solo Dance Artist
dB Dance Residence Artist
dB Creation Residence Artist

 
 
 
● dB Solo Dance Artist(SDA)

ダンスアーティストとしての“核”を掴むため、7ヶ月間のプログラムで、自作自演の「ソロダンス」を徹底的に磨きます。さまざまな視点からの講座を受講し、5回の上演を通じて、表現者として活動する上で自らの代表作(レパートリー作品)となるようなソロダンスを育てます。

実施期間: 2025年8月23日(土)〜2026年3月20日(金)
参加アーティスト: 遠藤七海(東京)後藤禎稀(福島/京都)高瀬瑶子(神戸)火野7(熊本/大阪)福島頌子(栃木/東京)

 

【 SDA 取り組みの流れ 】

◆ 5回の上演「育てるソロダンス」通年

上演① キックオフ上演 [日程:8月24日] ▶︎公演詳細
上演② チョン・ヨンドゥによる振付WS最終日の上演 [日程:9月6日]▶公演詳細
上演③ 下町芸術祭での上演 [期間:10月18日〜11月3日]
上演④ 余越保子による振付WS内での上演 [期間:1月5日〜1月10日]
上演⑤ Newcomer/Showcase#3 [日程:2月28日〜3月1日]

 

◆ SDA特別講座 (8月、9月、1月)

国内外で活躍する振付家・批評家による、創作に向けた視野と技術を深める実践的な講座。作品分析や振付ワークショップを通して、自作自演のソロダンス制作に不可欠な創造力・構成力・身体表現力を総合的に養います。 
特別講師: チョン・ヨンドゥ、竹田真理、余越保子
▶︎ 「SDA特別講座」についてはこちら
 

◆ 「集中プログラム」「照明講座」 (9月、10月、12月)

20名の国内外で活躍する講師陣による講座やワークショップを受講し、実践と理論の両面から、踊ることや振付への理解を深め、表現の視野を広げます。(※全日の参加が難しい人は応相談)
▶︎ 「集中プログラム」「照明講座」についてはこちら
 

◆ Newcomer/Showcase#3 (2月、3月)

本プログラムの集大成となる公演。劇場の機構を用いソロダンスを完成させ上演します。

Newcomer/Showcase#3
  期間: 2026年2月9日(月)〜3月1日(日)
公演日程:2026年2月28日(土)、3月1日(日)

▶︎ Newcomer/Showcase#3 についてはこちら
 

◆ フィードバック (3月)

全プログラムを終えて、個人や全体でフィードバックを行います。また、自身の作品のテクニカルライダーを作成します。

 

 


 
 
 

● dB Dance Residence Artist(DRA)

踊る技術や表現力を高め、身体の可能性を探るとともに、振付を読み解く力を養うプログラムです。講座や公演への参加を通じて、動きの背景にある構造や意図を深く理解し、自身の表現へとつなげる力を身につけます。ダンサーとしての基礎力を磨きながら、将来の創作活動の土台となる視点や感性を育みます。
小野彩加 中澤陽 スペースノットブランクによる新作に出演し、1ヶ月間の作品制作と上演に参加します。

参加アーティスト: 伊村千奈美(大阪)植田円(茨城/東京)大迫健司(東京/各地)大村花漣(東京)岸本茉夕(神奈川/東京)奈米(神戸)

 

【 DRA 取り組みの流れ 】

◆ ワークショップオーディション (7月)

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランクによるワークショップオーディションを行います。

 

◆ 「集中プログラム(必須)」「照明講座」 (9月、10月、12月)

20名の国内外で活躍する講師陣による講座やワークショップを受講し、実践と理論の両面から、踊ることや振付への理解を深め、ダンサーとしての力を高めながら表現の視野を広げます。
▶︎ 「集中プログラム」「照明講座」についてはこちら

 

◆ Newcomer/Showcase#1 (11月)

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク振付・演出作品のクリエーションに参加し、出演します。

Newcomer/Showcase#1
小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク
『フィジカル・カタルシス:ダンス作品第7番』

  期間: 2025年11月3日(月)― 11月29日(土)
公演日時: 2025年11月28日(金)19:00、29日(土)14:00
▶︎ Newcomer/Showcase#1 についてはこちら

 

◆ フィードバック

参加者、振付家、スタッフとの全体フィードバックや、個人の振り返りを行います。

 


 
 
 
● dB Creation Residence Artist(CRA)

振付家として本格的に始動するため、1ヶ月の滞在制作を経て、新作を創作・発表します。劇場を拠点とした作品づくりに集中できる環境が特徴です。実践的な学びを経て、作品構築力や表現力を高めます。また、滞在制作と発表を通して、今後の活動に繋がる自立した振付家としての力を培います。

参加アーティスト: 橋本真那(神奈川)

 

【 CRA 取り組みの流れ 】

◆ 「集中プログラム」「照明講座」 (9月、10月、12月)

20名の国内外で活躍する講師陣による講座やワークショップを受講し、実践と理論の両面から、踊ることや振付への理解を深め、ダンサーとしての力を高めながら表現の視野を広げます。(※全日の参加が難しい人は応相談)
▶︎ 「集中プログラム」「照明講座」についてはこちら

 

◆ Newcomer/Showcase#2 (1月、2月)

1ヶ月間の滞在制作を通じて新作を発表します。さらに、メンター制度を導入し、円滑なクリエーションをサポートします。

Newcomer/Showcase#2
 期間: 2026年1月12日(月)―2月8日(日)
※クリエーションでの劇場使用は、他事業で劇場を使用していない平日10:00-17:00
公演日: 2026年2月7日(土)、8日(日)を予定
▶︎ Newcomer/Showcase#2 についてはこちら

 

◆ フィードバック(2月、3月)

参加者、メンター、スタッフとの全体フィードバックや、個人の振り返りを行います。また、自身の作品のテクニカルライダーを作成します。

 

 

 

 


 

 

 

▶︎ 集中プログラム(共通)

国内外で活躍する約20名のアーティスト等を招聘し、4週にわたり約140時間のワークショップや講座を集中的に実施します。劇場を学び舎とし、振付家・ダンサーを対象に、実践と理論を行き来しながら、振付・身体表現に必要な知識と実践力を養います。また、アーティスト同士の交流や方法論のシェアを通じて、“ダンス表現”を多角的に問い直し、思考の幅を広げる機会とします。
 
 
 
 

【Aプログラム】

期間:2025年9月22日(月)〜26日(金)
時間:10:00-19:30 途中休憩あり(月曜は11:00から)
講師/ファシリテーター

西村未奈〈沈みながら飛ぶ方法—「微炭酸な身体とゾンビのゲップ」編〉
中間アヤカ〈鬼リピの果てダンス〉
藤澤智徳〈とりあえず教科書どおりにダンス(と酒と歌)を作ってみる〉
横堀ふみ〈制作講座〉

 
 
 

【Bプログラム】

期間:2025年10月6日(月)〜10日(金)
時間:9:30-19:30の中で実施 途中休憩あり
講師/ファシリテーター

青木尚哉〈「ポイントワーク」集中講座〉
垣尾優〈限りなく出鱈目に近い跳躍〉
小松菜々子〈自分の歴史を立ち上げてみる〉
内田樹〈合気道〉
鞍掛綾子〈Listening Body〉
横堀ふみ〈制作講座〉

 
 
 

【Cプログラム】

期間:2025年12月8日(月)〜11日(木)
時間:9:30-19:30の中で実施 途中休憩あり
講師/ファシリテーター

湯浅永麻〈湯浅永麻によるカウンターテクニック・クラス〉
山本和馬+いはらみく〈被災地芸能「虎舞」との出会い〉
内田結花〈アオアシカツオドリの踊りから〉
井上清恵 / 永山春菜〈合気道〉
鞍掛綾子〈Listening Body〉
横堀ふみ〈制作講座〉

 
 
 

【Dプログラム】

期間:2025年12月15日(月)〜20日(土)
時間:9:30-19:30の中で実施 途中休憩あり
講師/ファシリテーター

柿崎麻莉子〈Gagaと振付クラス〉
児玉北斗〈西洋舞踊史概論:コンテンポラリーダンスの文脈と実践〉
木村玲奈〈曖昧さの可能性〉
塚原悠也〈アートに関わることは何かを犠牲にすることなのか?〉
井上清恵 / 永山春菜〈合気道〉
鞍掛綾子〈Listening Body〉

 

 

【照明講座】

日程:2025年12月23日(火)、24日(水)
講師三浦あさ子〈振付家・ダンサーと共に考える、照明・空間デザイン〉



 
 


 
 

集中プログラム WS・講座内容(共通)


集中プログラム【A】
期間:2025年9月22日(月)〜26日(金)

西村未奈〈沈みながら飛ぶ方法—「微炭酸な身体とゾンビのゲップ」編〉
中間アヤカ〈鬼リピの果てダンス〉
藤澤智徳〈とりあえず教科書どおりにダンス(と酒と歌)を作ってみる〉
横堀ふみ〈制作講座〉

 
 
集中プログラム【A】

西村未奈〈沈みながら飛ぶ方法—「微炭酸な身体とゾンビのゲップ」編〉

自分起点の世界から少しだけでも自由になりたい時、一度ゾンビになってみる。ゾンビのからだは、ゆるゆるハード。腐敗や傷が、安全に閉じた境界を壊し、内と外の輪郭をぼやかしていく。他者や、世界や、よく分からない予感のようなものまでが、否応なく浸透してくる。身体の水はじわじわ微発泡しはじめる。そしてやってくるゾンビのゲップはsurprise! どんな形で湧き出すかわからない。ゲップを出すのはちょっと勇気がいるけど、でも、やってみると面白い!そんな、導管としての身体や振付を実践する集中ゾンビワークショップです。

日程: 2025年9月23日(火祝)〜26日(金)
時間: 【9/23のみ】 13:00〜16:00 【9/24〜26】 10:00〜16:00 *途中休憩あり
講師/ファシリテーター: 西村未奈


 
 
 
集中プログラム【A】

中間アヤカ〈鬼リピの果てダンス〉

何かを鬼リピした経験はありますか?その果てには何がありましたか? たった一つのシンプルな動きを繰り返すことでダンスになる(あるいはならない場合もある)という事実を確かめる時間にしたいと思います。 繰り返された動きはそのまま宇宙に飛び出していってしまうほどの広がりを見せるかもしれないし、普通に飽きてもう2度と思い出したくもなくなるかもしれません。 長い人生です。こんな数時間があったって良いでしょう。

日程: 9月22日(月)〜24日(水)
時間: 17:00〜19:30
講師/ファシリテーター: 中間アヤカ


 
 
 
集中プログラム【A】

藤澤智徳〈とりあえず教科書どおりにダンス(と酒と歌)を作ってみる〉

日本人のダンスについて、歴史上一番はじめに言及された文章は3世紀末に書かれた「魏志倭人伝」の一文「喪主哭泣 他人就歌舞飲酒」と言えるかもしれません。現代語に訳すと(人の死に際して)「喪主は激しく泣き、他の人は歌って踊って酒を飲む」という感じでしょうか。このことからも分かる通り、古来より「歌と踊りと酒」は互いに不可分な関係で、その名残は今でも各地のお祭りや民俗芸能に見ることができます。今回は、とりあえずこの歴史書(教科書)どおりに、「歌と踊りと酒」を実際にみんなで作ってみたいと思います。
※酒税法上アルコール度数1%以上の酒を個人で作ることは違法です。このWSではアルコール度数1%未満のものを作ります。
※未成年の参加者の方は、試飲することができません。

日程: 9月25日(木)、26日(金)
時間: 17:00〜19:30
講師/ファシリテーター: 藤澤智徳


 
 
 
集中プログラム【A】【B】【C】【D】

横堀ふみ〈制作講座〉

アーティストが自身の活動を、自身で生みだしていく為の手がかりをつくる講座を目指します。文化政策の理念から実践的な取り組みをしつこく行き来します。
内容は、基本的過ぎてびっくりするかもしれません。しかし、後からじわじわと染みてくることでしょう。
すぐに実践として使える技や方法もお伝えしますが、10年後のあなたの活動を支える言葉も手渡すつもりです。
ちなみに、この制作講座の効能は、自らで企画書や予算書を作成したり、助成金を申請したりした後に、明らかになります。

日程: 2025年9月23日(火)、10月7日(火)、12月9日(火)、16日(火)
時間: 10:00〜12:00
講師/ファシリテーター: 横堀ふみ

 

 
 
 

集中プログラム【B】
期間:2025年10月6日(月)〜10日(金)

青木尚哉〈「ポイントワーク」集中講座〉
垣尾優〈限りなく出鱈目に近い跳躍〉
小松菜々子〈自分の歴史を立ち上げてみる〉
内田樹〈合気道〉
鞍掛綾子〈Listening Body〉
横堀ふみ〈制作講座〉

 
 
集中プログラム【B】

青木尚哉〈「ポイントワーク」集中講座〉

ポイントワークは、あなた自身の身体と身体感覚を尊重する新しいメソッドです。ジャンルやレベルを選ばないポイントワークは、既存のメソッドを解析するメソッドともいえます。今回の集中合宿では、基礎理論、補助理論の座学と実践ワークにより「知る→わかる→できる→伝えられる」までを目標に、認識と実感を伴った腑落ちを目指します。今後、身体を扱っていきたいアーティスト、指導者、ワークショップの企画者などに、是非受けていただきたい講座です。

日程: 2025年10月6日(月)〜8日(水)
時間: 【10/6, 10/8】 10:00〜16:00 *途中休憩あり 【10/7のみ】 13:00〜16:00
講師/ファシリテーター: 青木尚哉


 
 
 
集中プログラム【B】

垣尾優〈限りなく出鱈目に近い跳躍〉

作家村上龍氏のデビュー作『限りなく透明に近いブルー』。
このタイトルは確か、夜が明ける一瞬の事を指していたと思います。
今回、“でたらめさ”を、“此方から彼方への跳躍”として捉え、
全身で、でたらめってみる事を試みます。
これは、価値や判断の前提となる“フレーム” 、
自分を縛るあるいは守る“枠”についての考察でもあります。
いつの間にか、立つ。理由なく座る。所構わず寝る。気ままに叫ぶ。意味をでっちあげる。よく知らない人と仲良くする。誰かと踊るようにひとり踊る。客観視する。必然として存在する。
“コントロール”がバグって、“コ、ゴンとトローるレ”。そんな感じで、でたらめの先へ。
カオスが極まってなんだか秩序のよう。
跳んで、命の躍動を思い出せ。
たまには、でたらめ。でも遅刻厳禁。

日程: 2025年10月9日(木)、10日(金)
時間: 13:00〜16:00
講師/ファシリテーター: 垣尾優


 
 
 
集中プログラム【B】

小松菜々子〈自分の歴史を立ち上げてみる〉

自分が生まれてから今日までの経歴を振り返り、それらを社会や政治と紐付けながら言語化を行います。自分の身体や自分の歴史をベースにパフォーマンスのアイディアをリサーチし、最終日には短いショーイングを目指します。

日程: 2025年10月6日(月)、7日(火)、10日(金)
時間: 17:00〜19:30
講師/ファシリテーター: 小松菜々子


 
 
 
集中プログラム【B】

内田樹〈合気道〉

合気道は植芝盛平先生によって大正年間に創始された近代武道です。試合がなく、相対的な強弱優劣を論じません。一人一人が蔵している生きる知恵と力を最大化するための技法の体系です。アーティストにはアーティストの合気道があります。稽古を存分に楽しんでください。

日程: 2025年10月9日(木)
時間: 9:30〜11:30
会場: 凱風館
講師/ファシリテーター: 内田樹


 
 
 
集中プログラム【B】【C】【D】

鞍掛綾子〈Listening Body〉

ダンスのテクニックの根底には身体自体をどのように内側から扱うかというベースが大切です。このクラスでは、Gagaの手法をもとに身体の感覚に注意を向け観察し、動きの選択肢を増やしながら感覚能力を高めることを目的とします。細胞レベルの動きから最大限の動きまでの可能性を変容させる。身体の声は自分が思っている以上のことを本当はわかっているはずです。

日程: 2025年10月10日(金)、12月8日(月)、12月19日(金)
時間: 10:00〜12:00
講師/ファシリテーター: 鞍掛綾子

 

 
 
 

集中プログラム【C】
期間:2025年12月8日(月)〜11日(木)

湯浅永麻〈湯浅永麻によるカウンターテクニック・クラス〉
山本和馬+いはらみく〈被災地芸能「虎舞」との出会い〉
内田結花〈アオアシカツオドリの踊りから〉
井上清恵/永山春菜〈合気道〉
鞍掛綾子〈Listening Body〉
横堀ふみ〈制作講座〉

 
 
集中プログラム【C】

湯浅永麻〈湯浅永麻によるカウンターテクニック・クラス〉


Photo by Kim Doeleman

カウンターテクニックはオランダの振付家アヌーク・ファン・ダイクにより発案された、最新のダンスや身体についての研究を続けながら常に更新し続けられている、21世紀の幅広いダンスに対応する心と身体を養うムーブメントメソッド。 近年では、世界中のプロフェッショナルダンサーから多くの支持を集めており、様々なダンスカンパニーやダンス学校のカリキュラムとしても取り入られている。

日程: 2025年12月8日(月)〜11日(木)
時間: 13:00〜16:00
講師/ファシリテーター: 湯浅永麻


 
 
 
集中プログラム【C】

山本和馬+いはらみく〈被災地芸能「虎舞」との出会い〉

「虎舞」とは2人一組で虎模様の胴幕を身に纏い虎の頭を操る、東北地方を中心に盛んに行われている民俗芸能です。私たちは、2011年に発生した東日本大震災により存続が危ぶまれながらも、復興のシンボルとしてエネルギーを与えてきた「虎舞」を神戸・新長田で「阪神虎舞」として踊り継いでいます。
今回は「虎舞」を通して気付いた様々な想いを、現在と共存させてみましょう。そして、その先を一緒に見据えてみます。記憶の風化に抵抗するために。

日程: 2025年12月8日(月)、9日(火)
時間: 17:00〜19:30
講師/ファシリテーター: 山本和馬いはらみく


 
 
 
集中プログラム【C】

内田結花〈アオアシカツオドリの踊りから〉


Photo by Hironari Sakashita

アオアシカツオドリという鳥がいます。青い足で交互にステップを踏み、踊るような求愛行動をします。この不思議な「踊り」から、ワークショップを始めます。何かを正確に真似するのではなく、自分の外にある動きや身体の状態を、自分のフィルターを通して受け取り、混ぜて、新たな動きとしてアウトプットする。そうやって、いつもと違う回路で動いてみる。自分自身をちょっとびっくりさせてみる。そのプロセスを通して、短いダンスのムーブメントをつくり、見せ合い、ダンスについて語り合う時間にしたいと思います。

日程: 2025年12月10日(水)、11日(木)
時間: 17:00〜19:30
講師/ファシリテーター: 内田結花


 
 
 
集中プログラム【C】【D】

井上清恵/永山春菜〈合気道〉

合気道は植芝盛平先生によって大正年間に創始された近代武道です。試合がなく、相対的な強弱優劣を論じません。一人一人が蔵している生きる知恵と力を最大化するための技法の体系です。アーティストにはアーティストの合気道があります。稽古を存分に楽しんでください。

日程: 2025年12月10日(水)、11日(木)、15日(月)、18日(木)
時間: 9:30〜11:30
会場: 凱風館
講師/ファシリテーター: 井上清恵/永山春菜

 

 
 
 

集中プログラム【D】
期間:2025年12月15日(月)〜20日(土)

柿崎麻莉子〈Gagaと振付クラス〉
児玉北斗〈西洋舞踊史概論:コンテンポラリーダンスの文脈と実践〉
木村玲奈〈曖昧さの可能性〉
塚原悠也〈アートに関わることは何かを犠牲にすることなのか?〉
井上清恵/永山春菜〈合気道〉
鞍掛綾子〈Listening Body〉
横堀ふみ〈制作講座〉

 
集中プログラム【照明講座】
期間:2025年12月23日(火)、24日(水)

三浦あさ子〈振付家・ダンサーと共に考える、照明・空間デザイン〉

 
集中プログラム【D】

柿崎麻莉子〈Gagaと振付クラス〉


撮影:長島有里枝

このワークショップは、Gagaと柿崎のソロ作品を軸に構成されます。Gagaの身体感覚を振付の中で深めながら、「個人的な問題こそが社会的な問題である」という柿崎の創作テーマを探ります。妊娠・出産後の違和感を描いた『32changes』のように、個人の問いがどのように社会へのメッセージへと変換されるのか、その過程を共有しながら身体表現としてのフィジカリティをとらえていきます。

日程: 2025年12月15日(月)〜17日(水)
時間: 【12/15, 16】13:00〜16:00  【12/17】 10:00〜16:00 *途中休憩あり
講師/ファシリテーター: 柿崎麻莉子


 
 
 
集中プログラム【D】

児玉北斗〈西洋舞踊史概論:コンテンポラリーダンスの文脈と実践〉


撮影:井上嘉和

「ダンスとは何か」という問いを必然的に内包するコンテンポラリーダンスの実践には、そこに至る複雑な歴史的経緯があります。そして、現代のアーティストたちもその歴史の流れと無縁ではありません。この講座では西洋舞踊史をたどりながら、芸術やダンスをめぐるさまざまな考え方を美学的観点から整理していきます。また、私自身も振付家・ダンサーですので、座学だけでなく自分の経験や実践的手法も積極的に織り込んでいくつもりです。ダンスをめぐる大きな流れを意識することで、コンテンポラリーダンスという一見混沌とした探究の営みの中で自らの立ち位置を明確にし、「なぜ自分はダンスをしているのか」を見つめ直すきっかけになればいいなと思っています。

日程: 2025年12月18日(木)〜20日(土)
時間: 13:00〜17:00
講師/ファシリテーター: 児玉北斗


 
 
 
集中プログラム【D】

木村玲奈〈曖昧さの可能性〉

【曖昧さ】物事が二通り以上に決められ得ること、一意に決められないこと
ダンスが内包することの中で、私が着目していることに「曖昧さ」があります。日々 答えや成果を求められる中で、もう少しわけのわからない時間や空間、感覚を信じてみたいと思うのです。
実施ワーク: 稽古【演者として過ごす90分】 / みる・みられるエクササイズ / 身体・時間・環境・状況を 観察する・捉え直す・取り戻すこと / 談話 など

日程: 2025年12月15日(月)、16日(火)
時間: 17:00〜19:30
講師/ファシリテーター: 木村玲奈


 
 
 
集中プログラム【D】

塚原悠也〈アートに関わることは何かを犠牲にすることなのか?〉


撮影:塚原沙代子

個人事業主としてのアーティストとして生きるのであれば必須である、既存の方法にのっとった制作方法を捨てること、そのタイミングやその楽しさについて、作ることはさておき、活動に付随する予算面や、国内海外情勢なども参考にフレームから外れまくったアーティストが自身の活動の事例を根拠に話します。

日程: 2025年12月17日(水)
時間: 17:00〜19:00
講師/ファシリテーター: 塚原悠也



 
 
 
集中プログラム【照明講座】

三浦あさ子〈振付家・ダンサーと共に考える、照明・空間デザイン〉


10期Newcomer:Showcase#3堀田千晶「Sudo Purge」より
Photo by Junpei Iwamoto

この講座では舞台照明の基礎を学び、作品が照明とどのように関わり合い、どのような空間を構成できるのか探ります。
実際に照明機材を使用し、動きに対してどのように光を当てるかを実践・実験したり、振付家やダンサーと照明家の間のコミュニケーションを図るための情報共有する時間を設けます。
創作や上演のヒントを見つけていきましょう。

日程: 2025年12月23日(火)、24日(水)
講師/ファシリテーター: 三浦あさ子

 
 


 
 


 
 

▶︎ dB Solo Dance Artist 特別講座について

国内外で活躍する振付家・批評家による、創作に向けた視野と技術を深める実践的な講座。作品分析や振付ワークショップを通して、自作自演のソロダンス制作に不可欠な創造力・構成力・身体表現力を総合的に養います。

講師: チョン・ヨンドゥ、竹田真理、余越保子 他
 
 
 


音の秩序、動きの秩序
講師: チョン・ヨンドゥ

日程: 2025年8月25日(月)〜9月6日(土)
※7月末に2時間程度のオンラインレクチャーあり
※8/30,31はお休み

音楽が「音を通じて時間の秩序を示す芸術」だとすれば、舞踊は「動きを通じて時間の秩序を示す芸術」と言えます。音楽は舞踊と深く関わり合い、常に舞踊に大きなインスピレーションを与えてきました。人の身体と動きの中には、すでに多くの音楽的要素が存在しています。あらゆる芸術において、「時間をどのような構造で捉え、伝えるか」は非常に重要なテーマです。
このワークショップでは、クラシック音楽を分析し、それに基づいて動きを創作するプロセスを体験します。拍子やリズム、音の強弱、音のつながり、音の性格や色彩など、多様な音楽的要素を繊細な動きへと変換し、音楽をより深く理解していきます。音楽について学ぶことは、時間の本質を知ることにもつながります。音楽は舞踊のみならず、多くの芸術分野において不可欠な存在です。このワークショップでは、振付に必要な方法論を学ぶだけでなく、異なる分野との協働にも大きな助けとなるはずです。

『音の秩序、動きの秩序』成果発表&トーク

日時:2025年9月6日(土)13:00〜14:30
会場:ArtTheater dB KOBE
料金:無料
定員:30名程度
振付・演出・出演:遠藤七海、後藤禎稀、高瀬瑶子、火野7、福島頌子
指導:チョン・ヨンドゥ

ご予約:Googleフォーム


 
 
 

ソロダンスの魅力、その真髄を探る

講師: 竹田真理

日程: 2025年10月3日(金)
時間: 13:00-17:00

踊る身体と不可分であるダンス芸術において、踊り手の言語、美学、身体性が端的に現れるソロダンス。身一つで世界を引き受け、瞬間ごとに限界を超えていく踊り手の冒険と、その全ての瞬間を見逃すまいとする観客との関係性にも、ソロダンスならではのスリリングで幸福な時間が宿ります。国内ダンス留学第11期の主要テーマであるこの特別な表現形態について、「ダンスの歴史はソロダンスの歴史」と仮定し、座学による検証を試みます。コンテンポラリーダンスの歩みの中で、人々の記憶に残るソロダンスの多種多様な作品を取り上げ、映像や批評の言葉を通した分析と、受講者各自の“推し“やディスカッションも交えながら、その魅力のありかを探ります。


 
 
 

 
ソロダンスワークショップ

講師: 余越保子

日程: 2026年1月6日(月)〜10日(土)
※WSの中で上演

ソロダンスについて合評を行う場合の課題は、主体(performing subject)と客体(observing subject)の境界が極めて曖昧である点にあります。カラダと意識の結びつき、つまり動きと内的感覚の相互作用こそが、ダンスにおける創造の核となるからです。身体は単なる運動する主体ではなく、演者の内的な感覚、記憶、欲望、歴史、そして無意識の層を帯びた存在として立ち上がります。作品はしばしば個体性(individuality)や特異性(singularity)に強く依存し、形式的な構造よりも、解釈の枠組みに重心が置かれる傾向があります。

ソロダンスは、振付の最も濃密な実験場です。本ワークショップでは、「踊る身体」と「見る視点」とのあいだに意図的な距離をつくることを試みます。つまり、身体から一度作品を切り離し、第三者的視点から自作を再考することにより、演者として、作り手としての自分を認識しその意識を広げる。振付家として、自分の踊りに対する多層的な解釈の可能性を開き、振付の論理構築力と批評的視点を参加者全員で共有します。

 


 


 

 

▶︎公演プログラム

Newcomer/Showcase#1
小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク
『フィジカル・カタルシス:ダンス作品第7番』

振付・演出小野彩加 中澤陽
出演: Dance Residence Artist(DRA) ▶︎ 応募詳細

公演日程: 2025年11月28日(金)、11月29日(土)
会場: ArtTheater dB KOBE
期間: 2025年11月3日(月)〜11月29日(土)

 

 

『フィジカル・カタルシス』(2019年)シアター・バビロンの流れのほとりにて 撮影:月館森

 
 

【 招聘アーティスト・コメント 】

 
募集にあたって
 
小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク、小野彩加と中澤陽です。
私たちが2019年より研究開発してきた動きと振付の生成メカニズム「フィジカル・カタルシス」を用いて「ダンス作品」を創ります。
「フィジカル・カタルシス」は「ダンス作品以前のダンス」を探究することを目的として研究開発を開始しました。メカニズムを確立した今、それを用いて「ダンス作品」を創ろうと「逆行」する心持ちで、発展させようとしています。そして、本作ではその「ダンス作品」のメインコンセプトに「フィジカル・カタルシス」自体を設定します。
 
これまでも『フィジカル・カタルシス』の名称を舞台のタイトルとして、2019年にはシアター・バビロンの流れのほとりにてにて、2020年にはこまばアゴラ劇場にて上演を行なってきました。しかし、それらは私たちにとって「フィジカル・カタルシス」というメカニズムの「見た目」をできる限り「ダンス作品」らしく仕立て上げた、その時点の「ダンス」の集積としての上演でしかありませんでした。
 
「フィジカル・カタルシス」には、身体の内側を起点とする5つの基礎フェーズ「ミュージック」「リプレイ」「フォーム(シグナル:シンボル:システム)」「ジャンプ」「トレース」と、身体の外側を起点とする4つの応用フェーズ「ストリート」「サイクル」「オブジェクト」「バランス」の合わせて9つのフェーズが存在します。それら全てのフェーズを貫き、重ねることで「フィジカル・カタルシス」の名称とそのメカニズムをコンセプトとする「ダンス作品」即ち『フィジカル・カタルシス:ダンス作品第7番』を爆誕させます。
 
「フィジカル・カタルシス」は、手法であり、仕組みであり、訓練であり、肯定であり、環境であり、不思議のダンジョンであり、異能バトルであり、ダイヤの乱れであり、語彙であり、空気の入れ替えである。
「ダンス作品」に必要なスキル、テクニック、エクスプレッションとは何か。そこに居る、立つ、動く、踊る。他者と協働する、同時に、自己を確立する。
 
身体中に無数に存在する『モンスターズ・インク』に出てくるどこかの部屋に繋がる扉を一つ一つノック(KNOCK)し、大切だと思うものことには結び目を創り、その結び目の集積である結び目たち(KNOTS)が、私たちの過程=結果として舞台に、上演に顕在化することを期待します。私たちはそのためにベストを尽くす所存です。
 
ご応募お待ちしております。よろしくお願いいたします。

 

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク

 


 


 
 
 
Newcomer/Showcase#2
Creation Residence Artist公演

公演日程:2026年2月7日(土)、8日(日)
  会場:ArtTheater dB KOBE

  期間: 2026年1月12日(月)〜2月8日(日)

▶︎ Creation Residence Artist(CRA)|応募詳細はこちら


 
 
 

Newcomer/Showcase#3
Solo Dance Artist公演

公演日程:2026年2月28日(土)、3月1日(日)
  会場:ArtTheater dB KOBE

  期間: 2026年2月9日(月)〜3月1日(日)

▶︎ Solo Dance Artist(SDA)|応募詳細はこちら

※Solo Dance Artist(SDA)は、その他4回の上演を予定しています

 
 


 
 

宣伝美術:DOR
 
【トップ画像】
Photo by Junpei Iwamoto
Model: Aya Shinya
 
主催 : NPO法人DANCE BOX
企画・制作:NPO法人DANCE BOX
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(芸術家等人材育成))|独立行政法人日本芸術文化振興会
協力:凱風館
 

 

【お問合せ】
NPO法人DANCE BOX
電話: 078-646-7044
メール: info-db@db-dancebox.org

この記事に登場する人

Dan Bellman

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク

二人組の舞台作家・小野彩加と中澤陽が舞台芸術作品の創作を行なうコレクティブとして2012年に設立。舞台芸術の既成概念と、独自に研究開発する新しいメカニズムを統合して用いることで、現代における舞台芸術の在り方を探究し、多様な価値創造を試み続けている。固有の環境と関係から生じるコミュニケーションを創造の根源として、クリエーションメンバーとの継続的な協働と、異なるアーティストとのコラボレーションのどちらにも積極的に取り組んでいる。2018年度から2020年度まで、調布市せんがわ劇場 ドラマ・エデュケーション・ラボDEL メンバー。2023年度、芸術文化観光専門職大学 ダンスワークショップ実習B 講師。同年度、吉祥寺シアター ダンス部2023 講師。同年度、DANCE BOX 国内ダンス留学@神戸9期 Dance Makers Camp I 招聘アーティスト。2023年度から2024年度にかけて、映画美学校 言語表現コース ことばの学校 第3期 演習科 創作クラス 専任講師。2025年度、MYOKO SKOOL vol.8 招聘アーティスト。2023年度より、Dance Base Yokohama レジデントアーティスト。

Webサイト:https://spacenotblank.com/

2025年4月7日 時点

Jung Youngdoo

Doo Dance Theater 主宰。俳優としての活動を経て、韓国芸術総合学校で舞踊を学ぶ。
2004年の「横浜ダンスコレクション・ソロ&デュオコンペティション」にて「横浜文化財団大賞」「駐日フランス大使館特別賞」を受賞。西洋的で高度なダンスメソッドと明確なコンセプトを併せ持つ中に、東洋的に抑制された繊細な動きを加えることで、新たな時間と空間を創造している。京都国際ダンスワークショップの講師を毎年勤め、マレビトの会や青森県立美術館『祝/言』への出演、福岡での共同製作作品『b a r a m 0 3 3 °3 7 ’ 2 2 ” N 1 3 0 °2 5 ’ 3 1 ” E 』(2013)、『カラスとカササギ』、Dance New Air2014「Project Pinwheel」『報 復』(2014)、横浜ダンスコレクション2016のオープニングプログラム『無・音・花』(2018)、寺田みさこ『三部作』(2018)への振付など、日本でも多くの支持を集める。近年の振付作は、『リア王』、『With』、『Knotting the Time』、『In the Land of Punctuation』などがある。元立教大学現代心理学部映像身体学科特任准教授。

2025年5月11日 時点

Miana Jun

余越保子

舞踊家、振付・演出家、映像作家。広島県出身。
1987年から2014年までダンサー、振付家としてニューヨークとアムステルダムを拠点に活動。ソロパーフォーマンス作品『SHUFFLE』で2004年にアメリカの優れた舞台芸術作品に授与されるベッシー賞を受賞。2003年より日本舞踊の世家真流に入門。日本の古典芸能の身体を基礎としたコンテンポラリーと伝統を巡る国際共同ダンス3部作品を10年に渡りNYにて企画制制作し、ベッシー賞、グッゲンハイム・フェローシップ、ファウンデーション・フォー・コンテンポラリーアートアワードを授与。2015年にNYのダンススペースプロジェクトにて発表された『ZERO ONE』はニューヨークタイムズ 紙の批評家が選ぶ2015年度ベストテンダンスに掲げられた。上記の活動は、ニューヨークのダンスコミュニティにおいて、アジア人の身体性の新しい視点を西欧文化圏に投げかけるきっかけを作った。

2015年より京都に拠点を移す。日本舞踊の身体訓練を継続しつつ、観世流シテ方能楽師の田茂井廣道氏に師事。踊りや舞の古典の型、振付や技法をキネシオロジー(運動学)的視点から解析度を上げるペタゴジィ(教授法、訓練法)、アーカイブ(継承)をダンサーの身体で思考する活動を独自に展開している。舞台制作の他に、映像作家として、黒沢美香、首くくり栲象、川村浪子主演映画「Hangman Takuzo」(余越保子監督)を企画制作。 小山登美夫ギャラリー、シアター・イメージフォーラム(Dance NewAir主催)、神戸映画資料館、Nooderzone Performing Arts Festival(オランダ)などで上映。また、自身が書いたエッセイ集「一生に一度だけの」が森鴎外記念自分史文学賞大賞を受賞(学研出版)するなど創作活動は多岐に渡る。近年は、羽鳥ヨダ嘉郎著『リンチ(戯曲)』の第20回愛知県芸術劇場主催AFF戯曲賞受賞記念公演(2022)の演出・振付を手がけ、2024年度のKYOTO EXPERIMENT京都国際舞台芸術祭に招聘された。

2025年5月12日 時点

木原丹

青木尚哉

振付家/ダンサー。zer◯代表。東京都あきる野市生まれ。幼少期には地元で祭囃子を習い、16歳よりダンスを始める。 noism(04~08) 、JAPON dance project(13~16)の活動を経て、自身主宰のダンスグループzer◯(12~)の立ち上げへと進む中、舞台芸術に定まらず、ダンスそのものの本質を求め活動中。人の身体の形や動きを自然現象と同じように観測する身体感覚メソッド「ポイントワーク」を開発し、劇場以外の社会でも「ダンスの活用」を模索する。音楽、建築、福祉、教育、保育のフィールドで協働を進める。西岡・福谷バレエ団(京都)にてアドバイザー、振付家に就任。

2024年5月22日 時点

内田樹

1950年生まれ、神戸で武道と哲学研究のための学塾凱風館を主宰。
主著に『レヴィナスと愛の現象学』、『日本辺境論』、『私家版・ユダヤ文化論』など。
近著に『レヴィナスの時間論』、『武道論』、『夜明け前(が一番暗い)』など。

2023年4月6日 時点

井上清恵

大阪に生まれる。2005年内田樹氏(思想家・武道家)の合気道道場、凱風館に入門、以来合気道の魅力に没入。更なる研鑽のため大阪にて自身の道場、清道館を主宰し、合気道探究と修行の日々。合気道五段
https://kiyoe3seidokan.wordpress.com/

2023年4月6日 時点

永山春菜

2004年に内田樹師範の指導される神戸女学院大学合気道部で合気道に出会う。幼少期より病によって激しい運動は禁止されていたが、この出会いによりどんどん心身の使い方が更新される。卒業後、自身の稽古場として合気道高砂道場を主宰。現在に至るまで高砂、芦屋、神戸住吉で子どもから大人までの指導を中心に活動し、命の力の高め方、使い方を日々研究している。合気道五段。

2023年4月9日 時点

内田結花

大阪生まれ在住。文化庁・NPO DANCE BOX主催「国内ダンス留学@神戸」2期振付家コース修了。上演環境や状況に振り付けられる身体をテーマに活動を展開している。近作に、日記を基にした振付を屋内外の異なる環境や状況下で上演する『暮らしのシリーズ』(2019-23)、フィールドワーク素人たちによる「鳩の観察」を起点に創作するコレクティブ『ニュー・フィールドワーク』(2023年 下町芸術祭 / 2024年 KYOTO EXPERIMENT ‘Kansai Studies’)等。2022年より障害のある人もない人もごちゃ混ぜに活動するダンスカンパニーMi-Mi-Bi(プロデュース:NPO DANCE BOX)に立ち上げから関わり、豊岡演劇祭に招聘され上演した『島ゞノ舞ゝゝ』(2024年)では、森田かずよとともに演出を務める。2025年度Bangkok International Performing Arts Meeting(BIPAM)×KYOTO EXPERIMENT×国際交流基金共同プロジェクト’Shifting Points’参加アーティスト。

2025年5月11日 時点

垣尾優

モダンダンスや大野一雄の舞踏などに強く影響を受けながら、音楽や哲学、映画やストリートカルチャーなどの現代の様々な分野の表現にも影響を受け、独自に解釈し身体化した動きに定評がある。
山下残振付作品『透明人間』、岡登志子主宰Ensemble Sonne作品、松本雄吉+ジュン·グエン=ハツシバ + 垣尾優共同制作『sea water』、砂連尾理振付作品『猿とモルターレ』、JCDN国際ダンス・イン・レジデンス・エクスチェンジ・プロジェクト 日本/フィンランド共同制作 エルビィ・シレン 及び 日本/米国共同制作ノーラ・チッポムラ日本滞在制作公演、等に出演。
2006年から2009年までcontact Gonzoとして活動。
FIDCDMX (メキシコ) ソロダンスコンペティションに選出 (2018) 。Dance Boxにて垣尾優ソロダンス『愛のゆくえ』 (2019) 、京都国際舞台芸術祭 2021 SPRINGにて『それから』を発表。京都精華大学非常勤講師 (2022 後期 表現研究II) 。

2023年4月16日 時点

長島有里枝

柿崎麻莉子

香川県出身、元新体操選手。Batsheva ensemble Dance Company(2012-2014)に所属後、L-E-V Sharon Eyal|Gai Behar(2015-2021)に所属し、世界各国で公演・WS指導を行う。2011年韓国国際ダンスフェスティバル金賞、2014年Israel Jerusalem Dance Week Competition、2020年日本ダンスフォーラム賞、2021年日本ダンスフォーラム賞、など受賞。2021年カルチャーセンター「beq」をOPENし、文化や芸術をカジュアルに楽しめる場を目指して活動中。ワークショッププラットフォーム「GAMAMA」を主宰。Gaga指導者。

2025年5月11日 時点

木村玲奈

振付家・ダンサー。東京郊外に構えた場『糸口』を拠点に〈ダンスは誰のために在るのか〉という問いのもと、国内外様々な土地で創作・上演を行う。近年は ダンスプロジェクトのリサーチャーやファシリテーターとしても 幅広い年代の身体 / 心と向き合う。’19 (公財) セゾン文化財団 ジュニア・フェロー。’20 セゾン・フェローI 。’20 -「6steps」という団体を立ち上げ活動中。’24 – 女子美術大学 芸術学部 アート・デザイン表現学科 クリエイティブ・プロデュース表現領域 非常勤講師。’25 – セゾン・フェローⅡ。

 

WEB ▶ https://reinakimura.com/

2025年5月20日 時点

鞍掛綾子

1998年~2009年NY在住 2001年NY州立PurchaseCollege 舞台芸術学科舞踊専攻大学院卒業 MFA修得(Master of Fine Arts)。 1999年〜2004年スペインの国際振付コンクール(https://www.cicbuny.com/)の立ち上げ、審査員を務め、2021年よりWS講師、審査員メンバーとして招聘、現在に至る。NYだけでなく世界の若手振付家の発掘を目的にReverb Dance FestivalをNYで2005年に立ち上げる。2006年Gaga Japan設立、日本でGagaを広めるWSなどの開催を始める。神戸女学院大学舞踊科非常勤講師、京都女子大学非常勤講師、武庫川女子大学ダンス部外部コーチ

2025年5月11日 時点

児玉北斗

2001年より2019年までダンサーとして北米や欧州で活動。ヨーテボリオペラ・ダンスカンパニー、スウェーデン王立バレエなどに所属しマッツ・エックら国際的な振付家の作品にて主要なパートを務める。2018年にはストックホルム芸術大学修士課程(振付)を修了し、近年の振付作品は『Trace(s)』(2017)、『Pure Core』(2020)などがある。2022年より現在に至るまでは、民俗学における「をどり」概念を参考にして、不安に抗する祈りとして地面を押し続けるパフォーマンス『Wound and Ground』を豊橋や京都を始め各地で上演し、その都度新たなヴァージョンとして更新し続けている。現在は芸術文化観光専門職大学准教授としてダンス教育ならびに美学研究にも従事している。www.hokutokodama.com

2025年5月11日 時点

朱繊雨

小松菜々子

ダンサー・振付家。
劇場が作品や作家に占有されない開かれたものであるために、劇場とその街の入会地を探しながら作品制作を行う。
即興的に繋がる人と人のコレオグラフィーに興味を持ち、自身の家の一階を本屋兼オルタナティブスペース兼公園(空地文庫 2024-)として開く。
道端に花束を置いて顔の見えない誰かにプレゼントしたり(give me some skin projct 2021-)、ダンサーと地域の人を対象にした定期的な読書会を関西圏で開催している。

2025年5月8日 時点

竹田真理

東京都出身、神戸市在住、関西を拠点に批評活動を行う。毎日新聞大阪本社版、国際演劇評論家協会日本センター発行「シアターアーツ」ほか一般紙、専門誌、ウエブ媒体等に執筆。ダンスを社会の動向に照らして考察することに力を注ぐ。

2025年5月11日 時点

志賀理江子

塚原悠也

2002年よりNPO法人 DANCEBOXにボランティアスタッフ、運営スタッフとして参加したあと、2006年にパフォーマンス集団contact Gonzoの活動をダンサーの垣尾優と開始、これまでパフォーマンス作品やインスタレーションを国内外で多数制作。現在Kyoto Experiment共同ディレクターとしても活動。
2020年にセノグラフィと振付を手がけた「プラータナー:憑依のポートレート」(岡田利規演出)で読売演劇大賞の優秀スタッフ賞を受賞。contact Gonzoとしては、咲くやこの花賞(美術部門)、タカシマヤ賞、京都市新人賞等を受賞。

2024年1月15日 時点

Bea Borgers

中間アヤカ

別府生まれ、神戸在住。英国ランベール・スクールでバレエとコンテンポラリーダンスを学んだ後、文化庁・NPO法人DANCE BOX主催「国内ダンス留学@神戸」1期に奨学生として参加。これまでに黒沢美香、木村玲奈、contact Gonzo、チェルフィッチュ等の作品に出演。 ダンサーとしてキャリアを始め、近年は自身の作品創作にも積極的に取り組んでいる。2019年にArtTheater dB Kobeにて初演した中間アヤカ&コレオグラフィ『フリーウェイ・ダンス』は、TPAM国際舞台芸術ミーティングin横浜、KYOTO EXPERIMENT、クンステン・フェスティバル・デザール、ポンピドゥ・センター等で上演を重ねる。 「ダンスとしか呼ぶことのできない現象」を追い求め、それが現れる瞬間を他者と共有するための「仕掛け」を創り出すことに挑戦している。 2018-2020年度DANCE BOXアソシエイト・アーティスト。第16回(令和4年度)神戸長田文化奨励賞受賞。セゾン文化財団2024年度セゾン・フェロー。 神戸市長田区の木造長屋を改装したパフォーマンスとミーティングのためのスペース「house next door」オーナー。

2024年6月10日 時点

へーつー。by 笠井禮示 

西村未奈

ニューヨークを拠点に、禅思想の影響を受けながら導管としての身体を起点とした様々な形態の表現活動を行う。山崎広太に舞踏や即興ダンスを師事する一方、先鋭的な振付、演劇、美術作家との共同制作や作品参加ほか、アーティストSIAとの共演、Miu Miu短編映画「女性たちの物語#14」(監督: セシリア・ロールソン・ホール)、映画「アフター・ヤン」(監督: コゴナダ)出演など。’17米ダンスマガジン ベストパフォーマンス賞、’19現代芸術財団賞(FCA アワード)、’21~’23 Danspace Project(NY)レジデンスアーティスト。近年作品に、連作「エクソシストの反対語を探しながら、森の地図を描くこと」(Danspace Project / Jacob’s Pillow Dance Festival 2022-24)、「ゾンビになる練習」(BMCM + AC 2023)、「へーつー。」(天使館 2024)、「幽閉の劇場と8感のラップ」(WWFes 2025)など。米ベニントン大学所属、プリンストン大学、サラ・ローレンス大学、エマーソン大学ゲストアーティスト。遠隔靈氣プラクティショナー。

2025年5月11日 時点

藤澤智徳

1993年生まれ。長野県中野市出身。大学在学中よりNPO法人DANCE BOXが主催する「国内ダンス留学@神戸3期」制作者コースに参加。関西を中心にダンス公演や芸術祭の企画制作やドラマトゥルクとして活動。民間商業劇場に就職後、2019年Uターンし、一般財団法人長野県文化振興事業団に入団。芸術文化推進室・アーツカウンシル推進局(信州アーツカウンシル)を経て、2025年より現職。ドラマトゥルクとして中間アヤカ『フリーウェイ・ダンス』(2019)、『踊場伝説』(2023)など。

2025年5月11日 時点

三浦あさ子

1996年ダンスボックス発足時より照明アシスタントとして関わり、2002年からはダンスボックスの照明チーフとして主催公演などの照明デザインを担当している。
タイのPichet Klunchun Dance Company作品や現代美術家・束芋の舞台作品「Tangled Drop」の照明デザインも手がける。

 

イラスト:いはらみく

2023年4月10日 時点

山本和馬

関西を中心に活動し、2018年よりダンスカンパニー:ヲミトルカイを立ち上げる。コンテンポラリーダンス以外に郷土芸能:虎舞の舞い手としても活動する。2017年より「ダンスの天地」実行委員会の立ち上げから参加し、現在に至るまでダンスショーケース公演の企画、インタビューや批評を通したアーティストへのアプローチを「ダンスの自明性を問ふ」と題して行っている。

2023年4月9日 時点

いはらみく

1996年生まれ。静岡県出身。NPO法人DANCE BOX 「国内ダンス留学@神戸」4期生、5期生を奨学生として参加。卒業後拠点を関西に移しダンサーとして、伊藤千枝子、off-Nibroll、Erin Kilmurrayなどの作品に出演。
2018年より関西を中心に活動するヲミトルカイにダンサーとして参加。

現在は1児の母として育児にも奮闘中。

2025年7月24日 時点

Joris-Jan Bos

湯浅永麻

NDTに11年間所属後フリーとなり、マッツ・エックの 『Juliet&Romeo』ジュリエット役、サシャ・ヴァルツ『Körper』等に客演。シディ・ラルビ・シェルカウイのダンス、 オペラ、演劇作品など多数出演。異ジャンルの様々な著名アーティスト達とコラボレーション作品を発表。第13 回、15回日本ダンスフォーラム賞受賞。近年はダミアン・ジャレx名和晃平『Planet[wanderer]』、『Mirage[transitory]』などに出演。様々な人との対話/交流を試みるnosmosis research を立ち上げるなど、国内外で多岐にわたって活動している。カウンターテクニックティーチャー。

2025年5月17日 時点

横堀ふみ

神戸・新長田在住。劇場Art Theater dB神戸が活動拠点。ダンス・プログラムを中心に、ほぼ全ての作品/企画を新長田での滞在制作によって実施する。同時に、世界の様々な地域をルーツとする多文化が混在する新長田にて、独自の国際プログラムを志向する。新長田アートマフィア仕掛人・構成員。日越の文化芸術交流を目指したユニット「VIAN」メンバー。京都市立芸術大学非常勤講師。ON-PAM(舞台芸術制作者オープンネットワーク)理事。
photo by Junpei Iwamoto

  • DANCEBOX
  • DANCEBOX
  • DANCEBOX
  • DANCEBOX